盤上に君はもういない

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 589
感想 : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041095959

作品紹介・あらすじ

プロ棋士を目指す若者たちの最後の試練、奨励会三段リーグ。将棋の名門に生まれ、史上初の女性棋士を目指す諏訪飛鳥の前に、将棋ソフトと同じ手を指す天才少年・竹森稜太が立ちはだかる!

感想・レビュー・書評

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  • 将棋に魅せられ将棋界に生きる女性たちの。
    友情と根底にある愛の物語。
    観戦記者の佐竹亜弓の話から始まり将棋界のサラブレッド諏訪飛鳥。
    その彼女の前に立ちはだかるライバル千桜夕妃。
    彼女たちを軸に物語は進んでいく。
    息詰まる攻防の中得た栄冠の後、突如の意外な展開。
    そして衝撃のラスト。
    この物語の主人公は概ねこの3人だったのでは。
    将棋に疎い僕でも物語を楽しむ事が出来ました。
    この続編も続けて読んでみようと思います。

  • 帯に”全員泣きました”と書かれていたんですが、泣きませんでした。こういうアオリを見た後に、号泣期待して読んで、全く自分の泣きツボでなかったときの落胆というか、ガッカリ感がすごい。ていうか、ラストが「そこでおわるんかーー」という感想(超個人的)。史上初の女性棋士が2人誕生、健康な桂香さんタイプと病弱な銀子タイプ、その2人と同時期に出てきた最年少天才棋士竹森稜太(藤井聡太二冠がベースになっているっぽいキャラで、しかしドMなAI棋士)と飛鳥の絡みが面白かった。タイトルが『盤上に君はもういない』というところから、棋士の誰かが亡くなるんだろうと思っていたが、そこらへんのミスリードというか、、いやもう、その人は盤上にいなくてもそんなに関係ないんちゃうん的なね。ともかく、Jrの祖母があまりにもステレオタイプという感じのフレンチ女で、ちょっとしか出てこないながら、めちゃめちゃイラっとさせられるところが逆に興味深いというか、、。まあ、おもしろかったです。
    新潟県出身の作家さんで地元作家コーナーにデデンと平置き推しされていまして、タイトルホルダーになる女性棋士が、新潟の大病院一族の本家の長女で、弟が古町に住んでいる設定とか、ご当地感もちらほらと出てくる。

  • ドラマチックな展開が女性らしい感じがしたが、著者は男性のようだ。

  • 棋士と女流棋士の違いもわからない、奨励会の年齢制限も知らない、そんな私でも最後の最後までこの世界で楽しんだ。いや、楽しんだというのは違うか、苦しみながらともに走った、という感じか。

    女性が棋士となる。そしてタイトルを手にする。
    文字にすればたったこれだけのことが、どれほどの困難を伴うのか、いやというほど思い知らされた。
    最高の環境で育ってきた棋界の申し子飛鳥と、肺に持病をもちながら年齢制限ぎりぎりで棋士へと挑戦する夕妃。
    16歳と26歳での初対局からの長い長い闘いの日々。
    まさに命を削って駒と向き合う二人の、それぞれの半生。将棋だけを見つめてきた日々は、けれど意外な物語を秘めていたわけで。それが明かされるラストの展開。そうきたか…そういうことか…とすべてが腑に落ちる。

    個人的には別の展開を予想していた。全然違いましたけど(笑
    その予想が外れた後の展開は次の想定内ではあったが、細かい伏線が美しく回収され最高のラストへと導かれる。

    厳しい世界ではある。けれど、それはヒトとヒトをつなぎ、相手のことをとことん思いぬく勝負であり盤上での心のやり取りなのだ。

  • 綾崎さんは、やはり恋のない愛の物語を書くのに長けてるなぁ。

    本作もその例に漏れず、恋のない深い愛の物語だった。
    若干、いやいやそれは流石に無理あるだろ的なツッコミがあるけれど、それはまぁすておけばいいし、やはり綾崎さんはロマンチストなのでしょうね。


    ここに終着するのかというラストで賛否ありそうだけどわたしは好きです。
    タイトルを奪って終わりじゃないのが綾崎さんらしくて良いと思います。

    しかし、ほんとうに棋士になるのって大変なんだなぁ。

  • 盤上に君はもういない
    著作者:綾崎隼
    発行者:KADOKAWA
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    プロ棋士を目指す若者たちの最後の試練、史上初の女性棋士を目指す。

  • ほんとに綾崎先生はすごい。一作目からずっと追っている一読者として、まず10周年を迎えられたことにお祝い申し上げたいです。おめでとうございます。また、待望のレッドスワンシリーズ続編の発表も非常に楽しみにしております。花鳥風月シリーズやノーブルチルドレンでは特定の職業ではなく、いわゆるどこかにいる人人の話を書くスタイルだったかと思いますが、レッドスワンや今回の作品では特定のスポーツや職業を深く掘り下げてさらにそこでの人間ドラマを描かれています。将棋という私にとってはあまり親しみのない競技ではありますが、将棋の魅力も十分すぎるほど伝わるものでした。とてもバランスがいいのだと勝手に思っています。
    さて、綾崎先生といえば私の中では人物描写が特に優れている方だという認識ですが、今回もまた繊細に力強くキャラが描かれていて、どのキャラクターも魅力的です。将棋の対決の高揚感や緊張感、また敗北や勝利に対する葛藤や喜びが事細かに描かれており、こちらまでドキドキさせられます。
    ネタバレは含まない方が良いと思うのでこの辺で終わりたいですが、相も変わらず綾崎先生の作品が大好きになる作品でした。

  • 女性が棋士となるにはこれほどまで厳しい道なのかと、ひしひしと感じられた一冊。

    将棋界のサラブレッドとして生まれた女の子・飛鳥、最年少で竜王になった竹森、圧倒的な実力はあるが不戦敗が多く今まで女流棋士にもならなかった謎に包まれた千桜。
    個性的なキャラ達に引き込まれた。

    将棋の家に生まれた飛鳥の言葉
    「私は将棋を指す未成年の中で、きっと、誰よりも多く負けてきた人間だ。
    散々負けて、泣いて、惨めな姿を皆に見られて、それでも歯を食いしばって、ここまで来たんじゃないか。」

    ストイックに棋界の話と思いきや最後は突然の展開。
    個人的にはもっと将棋の話を突き詰めてくれても良かった。
    千桜の謎が彼女の語りで進行していたのが残念。
    記者の亜弓、竹森達など各キャラの章もそれぞれ個性がある文調で読んでみたいと思った。
    でも、想う事が多いからこそ楽しんで読んでたんだなと考えた一冊でした。

  • 将棋題材小説。史上初の女棋士が誕生もいきなり姿をくらまして、3年ぐらいして復活。その間に何が?もう一人の女棋士との勝負などいろいろからんでくるけど・・・。なんかいまいちのめりこめない内容。だいたい、あと一週間で死ぬかもと言われていた男と子供作ってるし、そんな元気あるのって感じ。

  • 駒の動かし方もあまり覚えていませんが、子供の頃は結構ポピュラーな遊びだったので、なんだかんだ将棋に触れていたような気がします。羽生さん、藤井君やひふみんの人気で将棋の世界が身近になっていますが、天才が跋扈する血みどろの世界であるという事は、本を読んで色々想像しています。
    本書は虚弱な体を押して、将棋の世界を極めんとする女性の物語です。
    テンポよくポンポン時間が進んでいく潔さは気持ちが良かったです。
    次第に分かってくる事の顛末の重たさと、将棋に命を賭ける重さで、表紙で見られるような軽快さよりも重厚な雰囲気を醸し出していると思います。

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2021年 『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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