- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041096024
作品紹介・あらすじ
新型コロナウイルスが猛威をふるう春、センバツ高校野球の中止が決まった。結衣が昨年の夏の甲子園である事件に関わったと疑う警察が事情を尋ねにきた。1年前の事件がいつしか結衣を次の戦いへと導く。
感想・レビュー・書評
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高校事変シリーズ第Ⅶ弾
シリーズ第7弾の舞台は甲子園球場。
今回の的はクズ警察官とその背後にいる半グレたち。
今回は結衣の心の変化がより感じられます。
周りの高校生や大人たちにも変化が。そして支援も・・・。
新たな闘いがまた始まります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
松岡圭祐『高校事変 VII』角川文庫。
ダークヒロイン優莉結衣の孤独な闘いを描くシリーズ第7弾。
シリーズを重ねるごとにその思考が凶暴化していく優莉結衣。
今回はいつもと毛色が変わっている。1年前の事件と現在とが交互に描かれ、いつものようなスピーディーな展開の面白さが感じられない。作者が変わってのではないかという位の変貌に愕然。一応、ストーリー全体の一貫性は保ってはいるが。
シリーズのこれまでは手放しに面白いと思える出来栄えだったのだが、ついに力尽きたか。いや、シリーズはまだまだ続く。多少の中弛みは仕方がない。
京都の緊急事案児童保護センターに身柄を移された優莉結衣。新型コロナウイルス感染禍により春の選抜高校野球大会の中止が決まる。そんな中、昨年の夏の甲子園大会の最中に起きた事件に結衣が関わっていたことを疑っている公安刑事が結衣を訪ねて来た。
本体価格800円(古本519円)
★★★ -
外国勢力に対する日本の脆弱さに着いての論評には賛成だかそれ以外はいつも通り。
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積読していたら、もう次回作が出てしまったので慌てて読む。高校事変シリーズの7作目。今回は甲子園球場を舞台に結衣が悪徳警察相手に大立ち回りを演じる。
作者の綿密な調査と、いつもながらのスピード感あふれる展開にあっという間に読めてしまう。今回は友人との人間関係の描写が少し物足りなかった。しかしながら作者の刊行スピードには驚くばかり。 -
今度は甲子園でのテロ発生の巻。 この作者は本当に筆が速い。もう今ご時世のコロナ騒ぎが文中に出てくるぐらい。
武蔵小杉の1巻めの話の前にいた高校が甲子園に出場。その際に起きた無差別殺人の撃退事件に関わった結衣。ただそれはほんの除幕であった。先回のハイジャック事件で、京都の監視所に送られてそこで、尋問に合うが、どうも話の筋がおかしいことに気づき、今度は甲子園署の刑事がほぼ全てがベトナム半グレに加担していたことに気づく。一人のけものにされていた彼だけが結衣の味方に。ベトナム半グレが甲子園に武器と傭兵を連れてやってくるのに甲子園署の刑事たちが加担しているのをどの様に阻止するかを描く。結構最後の方は戦闘シーンがすごくてすっきり。 さてとうとうベトナム半グレの親分田代が次に結衣に挑戦する。さて8月が楽しみ。もうくるの!? 作者の筆の速さは参りました。 -
早くも、コロナウイルスが題材になった。
これも、文庫書下ろしの強みか!
舞台は、コロナ禍で、選抜高校野球が中止になり、プロ野球も開催されない甲子園球場。
空白地帯となった球場で、企てられた恐るべき計画。事件は、前年の夏の甲子園から始まる。
結衣は、敵を倒すべく、甲子園の中を外を走りに走りまくる。息をもつかせぬ攻防戦は、巻を追うごとに増すばかり。
同級生を守るべく戦ううち、結衣に対する誤解が解け彼らに態度の変化が生じ、結衣もまた心が動かされて、感傷に浸る。
「これがアオハル(青春)だとしたら、たしかにレモネードのような甘酸っぱいにおいがする」とまで。
生きて帰ることを同級生に誓い、さらに戦いの場へ。
結衣の変貌は、彼女に吉をもたらすか、それとも凶か。
次回作Ⅷは、いよいよ田代ファミリーとの全面戦争か!? -
今作を読んで今更ながらに思い至ったのは、この作品で流れている時間軸と現実世界とのシンクロ感がこの作品の肝だと言うこと。
これまでは刊行ペースの早さを副次的なものくらいに考えていたけれど、むしろこの早さがこの作品のメインテーマであって、そして作者の狙いの様に思える。
要は小説の世界でシンクロニシティを顕現しようとしているのではと感じた。
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いくら女子高生でも、高校野球にまさか殴り込むとは思わはなかった。全くいつもなから驚かせてくれますね。甲子園球場の内部の精密さは流石ですが、日本の警察は、そこまで、、…
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作家松岡圭祐には本当に驚かされる。
短期間でこれ程膨大なストーリーを組み立て、書き上げることに。
今回7作目。
一連の流れはあるが、あまりに唐突な展開に、ちょっと引いてしまった。
新たな兄妹が最後に登場。
第8作も間もなくとのこと。
元々常識外の作品なので、引いたこと自体このシリーズを読む資格が無いかもしれない。
とは言え、次作を楽しみにしている自分がいる。
著者プロフィール
松岡圭祐の作品






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