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本 ・本 (214ページ) / ISBN・EAN: 9784041096536
作品紹介・あらすじ
【ふくれたほくろの正体はがんだった。妻は僕に料理を猛特訓しはじめた。】
【120万PV】【23の鬼レシピ掲載!】
大反響の朝日新聞デジタル連載を、大幅改稿して新規原稿を加え、待望の書籍化!
33万人が感動した、笑って泣ける家族の実話。
【大切な人と読んでください。】
50代夫婦。子どものいない二人暮らし。
妻ががんになったら、家事も料理もできない夫(僕)はどう生きればよいのか?
食べることが生きることなら、「生きる力」――それが妻からの最後の贈り物だった。
「塩をひとつまみは指3本! 指2本は『ひとふり』や!」
がんが発覚し、鬼コーチ(=妻)の料理特訓がはじまった。
「セカンドオピニオン」「治験」「哲学外来」「在宅緩和ケア」。
――初めてだらけのがんとのたたかいで、料理の時間はふたりにとっての最後のオアシスとなった。
デザイン/須田杏菜
感想・レビュー・書評
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同世代の夫婦の癌闘病、そして別れ。
病気でも、日常生活は続く。
がんで亡くなった友人も最後まで日常を大事にしていた。
残される旦那さんを思い、普通に冗談を言い、時に死の恐怖に押しつぶされそうになりながら、美味しいものを食べ、楽しめることを楽しみ、、、
死を前に逆に神々しくなっていくというか、輝いていたのをおもいだした。
命ってすごい。
愛ってすごい。 -
日経新聞の書評を読み購入。突然妻ががんに罹患した夫による作品。闘病する妻を支える奮闘記でもあり、妻から必死に指導を受けた料理のレシピ集でもあるが、何といっても根底にあるものは夫婦の愛情物語だ。直近に読んだ佐藤優の「友情について」もがんに罹患した親友に綴ったもの。つい先日、世界的な柔道家の古賀稔彦さんもがんとの闘病により亡くなってしまったし、がんにまつわることを特に強く感じる今日この頃である。私ももっとも身近な人ががん患者だし、がんは人により千差万別だが、近い身としては共感できるところも多かった。
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レイザルさんの一言一言が面白くて病状のことは二の次状態で読んでいましたが、最期の数日前からあとがきを読み終わるまでは涙が止まりませんでした。
読了と同時に、私は夫に何が遺せるんだろう、こんな風に遺せることはなさそうだな…と淋しさや申し訳なさが募ってしまいました。
せめて'その先'を楽しく過ごしてもらうために「再婚してほしい」とはいつ何が起きるかわからないから言い続けておこうかな。
在宅医療の体験を伝えたいというレイザルさんの気持ちがこの本のもとになる連載記事につながったとのことで、最後には役立ちそうなことのまとめもありました。実務的なことから気持ちのことまで、簡潔にだけど頭の片隅にいれておきたいことばかりでした。
著者プロフィール
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