魔力の胎動 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
  • (35)
  • (158)
  • (192)
  • (35)
  • (6)
本棚登録 : 2228
感想 : 121
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096741

作品紹介・あらすじ

彼女には、自然現象を見事に言い当てる、不思議な“力”があった。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』につながる希望の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「ラプラスの魔女」の、前日談を含むスピンオフ作品集。

    第一章から第四章までは、円華が奇跡を起こし人々を救う連作短編(第一章は不調続きのロートルジャンパーに円華がいい風の吹くタイミングを合図する「あの日に向かって飛べ」、第二章は捕球イップスの捕手を立ち直らせるべく円華が一計を案じる「この手で魔球を」、第三章は息子の水難事故で自責の念に駆られつづける教師の心を円華が救う「その流れの行方は」、第四章はLGBTであることをカミングアウトしパートナーを喪った音楽家の心を円華が癒す「どの道で迷っていようとも」)。そして第五章は、「ラプラスの魔女」の3年前に起きた火山ガス中毒死の事故原因を青江先生が解き明かす「魔力の胎動」。

    スポーツ選手ものでずっと行くのかと思ったら違った(それはそれでアリなんだけど)。

    気が強くストレートな物言いの円華、いい味出してる。

  • うーん、いまいち。
    短編なんだけど、最終章は表題作だけど、読む気にならなかった…
    ラプラスを読んだはずだから、ラプラスと続けて読めば面白いのかも。

    確かに、それまでの章は、まあまあ勢いもあり、物理学に詳しすぎる女の子という異様な設定でも、ついつい読んじゃったけど、
    4章めの、LGBTの話になってからは、なんか結末が中途半端で、結局ナユタってどうなったんか謎で(吹っ切れはしたんだろうけど)
    5章めはナユタも円華も出てこんし、なんだかなぁ、と、脱力感。

    もっと面白く書けてただろうに。東野さん。
    残念。

    私の代理が足りないってのもあるんだけど。

  • 『ラプラスの魔女』の前日譚。
    過去に刊行した作品より前の物語という、このような形式が著者は好みなのか。マスカレード・ホテルも、このようなスタイルだった。
    『ラプラス…』を読んだのは、丁度4年前。温泉地で起きた毒ガス事件の話だったぐらいの記憶で、今作の主人公となる円華の名前もとんと忘れてしまっていた。
    今作は、その円華の特殊能力が発揮される連作短編集。
    彼女の特殊能力についても、理系の著者らしく、「流体の挙動を直観的に、かつ総合的に把握する能力だ」と、解説する。
    第1章から第4章まで、彼女はその能力で、ベテランのジャンパーや、プロ野球のピッチャーの手助けをする。
    第5章は、『ラプラスの魔女』の冒頭場面と重複する内容であり、そこに何か意味があるのだろうか。

  • 『ラプラスの魔女』のサイドストーリー。

    第一章から第四章までは、鍼灸師・工藤ナユタと『ラプラス・・』に登場した、羽原円華をメインとした連作短編で、第五章は、やはり『ラプラス・・』に登場の、青江先生メインの独立短編という構成になっております。
    円華の“能力”を活かして、様々なお悩みを解決していく展開なのですが、ドライだけど本質をつく円華の発言にはハッとさせられるものがあります。
    特に第四章はLGBTがテーマで、考えさせられる内容でした。そしてこの章ではナユタの意外な過去も明かされていて、これがまた『ラプラス・・』とリンクしているのが見所ですね。
    お約束の理系蘊蓄も興味深く、『ラプラスの魔女』とセットでお楽しみ頂ける一冊かと思います。

  • 「ラプラスの魔女」の続編ということで、期待したが、
    微分方程式は乱流計算でも使われるのですね。

    円華以外の手術を受けた患者が気になることろ。
    脳科学が気になるので、そのあたりを取り上げて、欲しい。
    前、ある講演で聞いた時、特定の色、音にがノイズとして
    伝わることを聞いた。何れ、自閉症も解明できるといいと思った。

  • ラプラスの魔女(まだ未読)に繋がる短編集ということで先に読んだ。東野さんの得意とする物理学の要素が散りばめられた話は難しいながらも読んでいて楽しい。近いうちにラプラスの魔女も読まなくては!

  • 「ラプラスの魔女」の前日譚。
    前作ラプラスの魔女がかなり良かったので、期待して読み始めました。
    思っていた内容とは違っていて、もっと円華の魔力が覚醒していく様子を見られるのかと思っていたんですが、、、、
    でも、それはそれで楽しく読ませてもらいました。
    特に、今作で円華と並んで主人公となっている工藤ナユタの過去に迫る第4章は、読んでいてドキドキしました。

    ラプラスの魔女を読んだのが、結構前だったのもあり、細部はあまり覚えておらず、今作を読んでる最中に、ずっとラプラスを読み直したくてうずうずしてました

  • ラプラスの魔女とつながる物語。
    羽原円華の不思議な力と助言で、さまざまな悩みをもった人々が救われていく。

  • ラプラスの魔女の前日譚をオムニバス形式の物語で。
    こちらはどちらかといえば優しい物語だった。

  • 『ラプラスの魔女』との総括になりますが…
    ナユタや謙人に対する円華の気持ちは何なんだろう…と。ただ「こうしてあげたい」みたいなエゴに似たものであれば余計なお節介では、とも思うけど東野作品と考えるともっと何か深い意味があるのではと思いました。

全121件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする
×