魔力の胎動 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3540
感想 : 178
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096741

作品紹介・あらすじ

彼女には、自然現象を見事に言い当てる、不思議な“力”があった。彼女によって、悩める人たちが救われて行く……。東野圭吾が価値観を覆した衝撃のミステリ『ラプラスの魔女』につながる希望の物語。

感想・レビュー・書評

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  • ラプラスの魔女のスピンオフ的な一冊。
    ナユタを中心に置いて話を進行させた円華の活躍。
    でも、ラプラスの魔女ほどにはキレがなかった気がする。でも円華は魅力的なキャラなので次回作を楽しみにしたい。

  • ラプラスの魔女のサイドストーリ
    前作を読んだのが約3年前
    ストーリや登場人物はほとんどが忘却の彼方でしたので、前作のあらすじ、ネタバレをググって予習しました

    これ、続けて読まないと面白さが半減かも...

    ストーリとしては短編連作の物語
    鍼灸師のナユタとともに、円華の能力が様々な人々を救っていきます。

    第一章は引退目前のベテランスキージャンパーの物語。
    円華が風の向きを予測し、スタートのタイミングを合図することで、風にのって長距離ジャンプが可能に。
    家族の支えが暖かい

    第二章はナックルボールを補給できないキャッチャーを立ち直させる物語。
    円華の立てた作戦とそれが実行できる円華がすごいですが、それをさらに確実なものとした先輩キャッチャーが素晴らしい。これまた暖かい。

    第三章は息子が植物状態になってしまった水難事故から立ち直れない父親の物語
    円華が水難事故を再現することで、父親を救います。

    第四章は同性愛者であることカミングアウトした作曲家のパートナーが謎の死。パートナーは同性愛者と広まったことを苦に自殺したのか?
    円華がその真相を明らかにすることで、作曲家を立ち直らせるとともに、ナユタ自身の過去や甘粕才生との関係が明らかになります。そこで、ナユタ自身も吹っ切れることに。
    この章は考えさせられます。
    LGBTに対する考え方、とらえ方。
    そこにあった「愛」
    この章はよかった。

    第五章はそれまでの癒しや救いとは関係なく、「ラプラスの魔女」に出てきた青江先生の物語。
    火山ガス中毒死の事故原因を解き明かしていきます。

    5章って必要?
    4章まででよかったのに(笑)
    円華の能力が救う様々な人々ってな感じで...

    ということで、ラプラスの魔女のストーリを忘れないうちに本書を読むことをお勧めします。

  • 上司に"ラプラスの魔女"とセットで借りたので読んでみた!
    自然現象を視点に色々な謎を解いていく短編集。
    ミステリー要素は少し少なめかな?
    でもどう繋がってくのか気になってあっという間に終わってしまった!
    この後から読む"ラプラスの魔女"とどう繋がるのか楽しみ!

  • 魔力の胎動 東野圭吾

    1.ラプラスと主人公。
    「ラプラスの魔女」との関連物語。
    ラプラスとは、1749から1827年に存命したフランスの数学、物理、天体学者。
    現象のすべては、原子の動きで決定されるとの理論を導いた人。

    小説の主人公は、この「ラプラス理論」を実践できる少女。
    物理、気象を読み解き、事件または事故の真相に迫る。

    「魔女の胎動」。
    こちらも、同じく、事件または事故の真相に迫る。
    殺人事件を紐解くわけではないため、平和である。

    ------------
    2.魔力の胎動/物語
    短編集。
    ①引退間近のスキージャンパー。
     足にけがもあり、爆弾抱える。
     有終の美にむけて、少女が考えた対策とは?

    ②盲目の作曲家。
     大切なパートナーが崖から転落。
     失意にくれ、作曲活動は疎遠に。
     事件か?事故か?
     少女が考えた証明理論とは?

    ③教師。
     大切な1人息子が水難事故に。
     両親として、飛び込んで助けていたら、、、。
     後悔の念を引きずる彼に、少女が見せた現実とは?

    ------------
    3.読み終えて
    仕事の原因を、環境/外部✖️能力/内部と考えた場合、環境を整える、パフォーマンスが再現できる状態にするは大切です。

    小説は、少女が、この環境を見事に再現していきます。特殊な能力を用いながら。

    そうした視点で、小説をとらえなおしました。


  • 「ラプラスの魔女」の、前日談を含むスピンオフ作品集。

    第一章から第四章までは、円華が奇跡を起こし人々を救う連作短編(第一章は不調続きのロートルジャンパーに円華がいい風の吹くタイミングを合図する「あの日に向かって飛べ」、第二章は捕球イップスの捕手を立ち直らせるべく円華が一計を案じる「この手で魔球を」、第三章は息子の水難事故で自責の念に駆られつづける教師の心を円華が救う「その流れの行方は」、第四章はLGBTであることをカミングアウトしパートナーを喪った音楽家の心を円華が癒す「どの道で迷っていようとも」)。そして第五章は、「ラプラスの魔女」の3年前に起きた火山ガス中毒死の事故原因を青江先生が解き明かす「魔力の胎動」。

    スポーツ選手ものでずっと行くのかと思ったら違った(それはそれでアリなんだけど)。

    気が強くストレートな物言いの円華、いい味出してる。

  • うーん、いまいち。
    短編なんだけど、最終章は表題作だけど、読む気にならなかった…
    ラプラスを読んだはずだから、ラプラスと続けて読めば面白いのかも。

    確かに、それまでの章は、まあまあ勢いもあり、物理学に詳しすぎる女の子という異様な設定でも、ついつい読んじゃったけど、
    4章めの、LGBTの話になってからは、なんか結末が中途半端で、結局ナユタってどうなったんか謎で(吹っ切れはしたんだろうけど)
    5章めはナユタも円華も出てこんし、なんだかなぁ、と、脱力感。

    もっと面白く書けてただろうに。東野さん。
    残念。

    私の代理が足りないってのもあるんだけど。

  • 『ラプラスの魔女』の前日譚。
    過去に刊行した作品より前の物語という、このような形式が著者は好みなのか。マスカレード・ホテルも、このようなスタイルだった。
    『ラプラス…』を読んだのは、丁度4年前。温泉地で起きた毒ガス事件の話だったぐらいの記憶で、今作の主人公となる円華の名前もとんと忘れてしまっていた。
    今作は、その円華の特殊能力が発揮される連作短編集。
    彼女の特殊能力についても、理系の著者らしく、「流体の挙動を直観的に、かつ総合的に把握する能力だ」と、解説する。
    第1章から第4章まで、彼女はその能力で、ベテランのジャンパーや、プロ野球のピッチャーの手助けをする。
    第5章は、『ラプラスの魔女』の冒頭場面と重複する内容であり、そこに何か意味があるのだろうか。

  • 『ラプラスの魔女』のサイドストーリー。

    第一章から第四章までは、鍼灸師・工藤ナユタと『ラプラス・・』に登場した、羽原円華をメインとした連作短編で、第五章は、やはり『ラプラス・・』に登場の、青江先生メインの独立短編という構成になっております。
    円華の“能力”を活かして、様々なお悩みを解決していく展開なのですが、ドライだけど本質をつく円華の発言にはハッとさせられるものがあります。
    特に第四章はLGBTがテーマで、考えさせられる内容でした。そしてこの章ではナユタの意外な過去も明かされていて、これがまた『ラプラス・・』とリンクしているのが見所ですね。
    お約束の理系蘊蓄も興味深く、『ラプラスの魔女』とセットでお楽しみ頂ける一冊かと思います。

  • ラプラスの魔女(まだ未読)に繋がる短編集ということで先に読んだ。東野さんの得意とする物理学の要素が散りばめられた話は難しいながらも読んでいて楽しい。近いうちにラプラスの魔女も読まなくては!

  • 「ラプラスの魔女」の続編ということで、期待したが、
    微分方程式は乱流計算でも使われるのですね。

    円華以外の手術を受けた患者が気になることろ。
    脳科学が気になるので、そのあたりを取り上げて、欲しい。
    前、ある講演で聞いた時、特定の色、音にがノイズとして
    伝わることを聞いた。何れ、自閉症も解明できるといいと思った。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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