あかん男 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.20
  • (0)
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 43
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096765

作品紹介・あらすじ

35歳・独身の貞三は、奥ゆかしくやさしい「ニッポンの女」を追い求めて20回も見合いをしたが、いまだ結婚相手は見つからない。
そうこうするうち甥に先を越され、会社では女の子に見向きもされぬが、見果てぬ夢を追い続ける――。(「あかん男」)
夫が突然、隣りの奥さんと蒸発した。取り乱す隣の旦那を慰めるうちに、どうもこの旦那が、純情素朴で可愛らしい、ええ男のように思えてきた。(「へらへら」)
男と女の悲喜こもごもをあたたかなユーモアで包み込む7つの作品集。
田辺聖子2ヶ月連続復刊・第1弾。
解説・酒井順子

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 短編集。オッサンたちが乱交パーティーしようと騒ぐ「プレハブ・パーティー」は良いコメディで愉快。俳優に入れあげる老母(といっても50代)を描いた「ことづて」が面白かった。積極くさい奴って私も大嫌い!

  • おもろかった。
    関西弁+昭和で良い雰囲気を出している。

  • 私だって、やさしさと、それから、やさしさを女性に求めているのだけれどもその本質は、甘やかされたい、もてなされたい、というところにあるのであった。あきませんね。『かげろうの女』で語られる女性の心理を参考に。マニュアルに。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田辺聖子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×