ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議 (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2020年7月16日発売)


- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041096796
作品紹介・あらすじ
近づくクリスマス。こよみちゃんとのイヴデートを夢見る森司をよそに、オカ研には緊急の相談が。七不思議「ササラ先生」。夜の学校に現れ、怒らせると家を訪ねてくるというそれが、真夜中に部屋の窓を叩いて呼びかけてきた――。戦慄の七不思議誕生に隠された衝撃事件とは? 閉ざされた学校で膨れ上がる怨念が、森司たちを追い詰める! ほか、掛け軸を抜けだす女、進化する瑕疵物件など、恐怖も恋も止まらないシリーズ第17弾。
感想・レビュー・書評
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背ラベル:913.6-ク-17
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1壁の美人画・・・古館文音が住みだした古民家は夜な夜な掛け軸から女性が這いだしてくる。身体醜形障害の話。
2涙壺に雨の降る・・・武市青葉が泉水を通じて買い取りを求めた涙壺、泉水が触れたとたん、青葉の寝ているそばでのぞき込む人と屋根裏から覗く人の映像が浮かんだ。亡くなった母と住んでいた格安の借家は瑕疵物件だった。
3最後の七不思議・・・部長の先輩、早乙女雛子が持ってきた相談は学校の七不思議の七つ目、ササラ先生の話だった。過去の噂話を確かめようと早乙女幹太と大江田遥が夜の学校を訪れ、同行した楢木先輩が行方不明になったが、その先輩が夜、それぞれの家を訪ねてくるという相談だった。
社会人のリレーに代役出場が決まった森司は応援に来てくれるこよみにいいところを見せたかった。そして優勝したらイブデートに誘うと宣言する。 -
櫛木先生の作中の事件は陰惨でドロドロと
生唾ひとつ決して体内に呑み込んではいけ
ない悍ましいものだが、主人公とその彼女
のピュアな恋愛事情が気持ちよくて困る
ドロドロなしの作品が読みたい!(´・ω・`) -
シリーズ第17弾。
3話からなる短編集。
霊の恐怖云々より生きてる人間のゴミっぷりに不快感あり。 -
いやー今回はひときわ胸糞悪い話が多かったなぁ。息子たちが、こんなことに呑み込まれないような人生を歩めることを切に願う
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やっと!
こよみちゃんと森司が近づいてきましたね。
これから楽しみです。
ホラーもしっかり怖くて満足です。 -
「壁の美人画」
目を開けると間近に見える。
夢の中での出来事が目を覚ましても続いており、異常な距離で見られていたら恐怖しかないよな。
好きだから素直になれない等と幼い頃は言うことがあるが、それを相手が苦痛に感じていたのであれば好意でも間違っている行動と誰かが教えるべきだろう。
「涙壺に雨の降る」
人によって感じる事が違う。
貧困な暮らしは辛いだろうが、自らの不幸ばかりを訴える彼女は母の気持ちを少しでも考えた事があるのだろうか。
自分の知らない間に起きた出来事だったとはいえ、必死に彼女を育てている母親の背中を見ていたはずなのに何も思うことは無かったのだろうか。
「最後の七不思議」
聞いたことのない七不思議。
人の口から伝わった物は、どんどん姿を変えていくせいで本来の物語に辿り着く事が難しいよな。
誰一人とて亡くなるまで声が聞こえようと姿を見ようとした者はいなかったが、もしカーテンを開いたり出向いていたらどうなっていたのだろうか。
著者プロフィール
櫛木理宇の作品





