- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041096826
作品紹介・あらすじ
遊圭の陰ながらの活躍もあり、金椛軍は朔露の大軍を押し返し、戦況は小康状態を保っていた。
自ら敵国に残った玄月の安否を気がかりに思いつつも、遊圭は延び延びになっていた明々との祝言の準備に駆け回る。
だが断れない筋からの縁談が遊圭に舞い込んで……。
そんな中、皇帝陽元の親征に金椛軍の士気は昂揚し、朔露との最後の戦いが始まる!
それぞれが選んだ道の先に待つものとは。
傑作中華ファンタジー、圧巻の完結巻!!
感想・レビュー・書評
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ロスすぎる………
毎晩娘を寝かしつけた後のドキドキするような楽しみが終わってしまった。
第6巻から一気に駆けるように読み切ってしまった。
ファンタジーも、中国王朝を舞台にした本も、そもそも歴史を題材にする小説自体も、何もかも初めてだったけれど、
本当に面白くて、興味深くて、実際に幾度となく同じような場面があっただろうなと想像できて。
遊圭に降りかかる数え切れない修羅場と他国との領土争いや階級競走に塗れる世の流れに、切羽詰まりながら読み進めることも多かったけれど、ほっこりするシーンや美しい情景を彷彿とする文章がバランスよく配置されていたのも絶妙。
遊圭と玄月の、一言では表せない微妙で繊細な関係性とか、明々の逞しくてどこまでも一途な姿とか、シーリーンや玲玉や天狗にまでもはや情が湧いてしまうくらい、登場人物のキャラクターがしっかりストーリーに刻み込まれているのも素晴らしい。
考察というより、ただ感傷に耽る凡人の独り言のようになってしまったけど…
とにかく今はまた、遊圭たちに会いたいなぁ。
(続編期待しています)
p.s. なんと外伝が2巻あるそうで…!最高です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ完結。
星家と陶家がそんなところでも繋がっていたなんて。
最初の出来事を思い出して、ようやくここまでたどり着いたんだなあと感慨に浸った。 -
読了感スッキリ爽やか。まあ、なんというか、最後を見届けた感だけはものすごくある。
最後はちょっとあっさりすぎではあるが、超ベタにハッピーエンドというのは良い。
何書いてもネタバレ罪になりそうなので、内容は書けない -
大団円!
やはり物語はこうでなくてはね(^^)
外伝、楽しみにしております。 -
4.5
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ついに最終巻!
関わってきた友人や同士たち 所謂主人公側の皆が 前を向いて物語が綴じる…大団円エンドが素直に嬉しいシリーズでした。
読みすがら 残りページが少なくなっていくのに関わらず 先が見えない はらはらする展開に (ほんとに終わるの? ほんとうに?)と尋ねる宛てのない問いを何度か脳内で巡らせたりと感情の起伏が激しくて 特に さいごの最後まで 公子に降りかかる災禍と因果はもう息をするのが精一杯でした(笑)
これまでに小出しにされてた情報が繋がったり (そういえば…)と思い至ったり 作中で「ぜったい」「必ず」と念願していたものが叶えられたり …と気持ちよさが重なっていく一方で まさかの 物語のハジマリがここに…!?という驚きには 最初から読み直さねば、という気持ちになりました。
(この展開…顛末?をいつから決めてあったのだろう…)
(いつか サイドストーリィを覗きみたいカップルがいるよぅ)
あとあとあと
巻末の大家と娘娘との会話は素敵無敵すぎてずるい。
途中 才人が思い出してた姿から 全く変わったのが
たったひとつの科白からもわかっちゃうの ずるいすごい。 -
無茶ばっかり(というか無茶な方向性に巻き込まれがち?)の遊圭、今回も死にかける…無事に戻れて本当によかった。
最後は大団円。おめでとう遊圭、明々。真人さんと秀芳さん。尤仁。そして玄月さんと小月さんも。
著者プロフィール
篠原悠希の作品





