比翼は万里を翔る 金椛国春秋 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.01
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本棚登録 : 336
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096826

作品紹介・あらすじ

敵国との一時休戦を機に、遊圭はついに延び延びになっていた明々との結婚式を――のはずが遊圭に縁談が持ち込まれ破局の危機!? さらに皇帝陽元による親征が始まり……。最後まで目が離せない圧巻の物語!

感想・レビュー・書評

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  • ロスすぎる………
    毎晩娘を寝かしつけた後のドキドキするような楽しみが終わってしまった。
    第6巻から一気に駆けるように読み切ってしまった。

    ファンタジーも、中国王朝を舞台にした本も、そもそも歴史を題材にする小説自体も、何もかも初めてだったけれど、
    本当に面白くて、興味深くて、実際に幾度となく同じような場面があっただろうなと想像できて。


    遊圭に降りかかる数え切れない修羅場と他国との領土争いや階級競走に塗れる世の流れに、切羽詰まりながら読み進めることも多かったけれど、ほっこりするシーンや美しい情景を彷彿とする文章がバランスよく配置されていたのも絶妙。

    遊圭と玄月の、一言では表せない微妙で繊細な関係性とか、明々の逞しくてどこまでも一途な姿とか、シーリーンや玲玉や天狗にまでもはや情が湧いてしまうくらい、登場人物のキャラクターがしっかりストーリーに刻み込まれているのも素晴らしい。

    考察というより、ただ感傷に耽る凡人の独り言のようになってしまったけど…
    とにかく今はまた、遊圭たちに会いたいなぁ。
    (続編期待しています)


    p.s. なんと外伝が2巻あるそうで…!最高です。

  • シリーズ完結。
    星家と陶家がそんなところでも繋がっていたなんて。
    最初の出来事を思い出して、ようやくここまでたどり着いたんだなあと感慨に浸った。

  • 読了感スッキリ爽やか。まあ、なんというか、最後を見届けた感だけはものすごくある。
    最後はちょっとあっさりすぎではあるが、超ベタにハッピーエンドというのは良い。
    何書いてもネタバレ罪になりそうなので、内容は書けない

  • 大団円!

    やはり物語はこうでなくてはね(^^)

    外伝、楽しみにしております。

  • 4.5

  • 息つく間もない急展開に次ぐ急展開!
    臥竜は~、からのスパイ展開にハラハラしっぱなしで、一気に読んでしまった。
    登場人物がのびのびと広野を動き回って、最後は思いの外ハッピーエンドで本当によかった。
    敵にも親しみを持って終われる戦ものってなかなかないのでは。

  • 完結巻であるのは帯にも周知されてたのだが、4分の3を過ぎて残り少なくなったところで「これ終わるのか?」と不安になった。シリーズの前半を思うとやはり駆け足だった印象は拭えない。
    最終的にみんな義姉妹義兄弟に落ち着くための祝言の横槍だったと思うがもう少し何かあっても良かったような、もう少し最終巻のページ数があっても良かったのではという感想になった。
    始まりの場所が終わりの場所という帰結は見事だったけれど、明々が後にお世話になった人が遊圭を売った人と知ったときも気になるし、割とモヤモヤして終わった。
    暗号文や今までの遊圭の経験が活かされた展開は面白かった。ただ最後の星公子伝という文字を見たときに、星公子伝にしては玄月の割合が多かったし、最後は星公子で終わってなくて、人物伝にこだわらなくて良かったのではと最後の文字を見て思った。

  • ついに最終巻!
    関わってきた友人や同士たち 所謂主人公側の皆が 前を向いて物語が綴じる…大団円エンドが素直に嬉しいシリーズでした。

    読みすがら 残りページが少なくなっていくのに関わらず 先が見えない はらはらする展開に (ほんとに終わるの? ほんとうに?)と尋ねる宛てのない問いを何度か脳内で巡らせたりと感情の起伏が激しくて 特に さいごの最後まで 公子に降りかかる災禍と因果はもう息をするのが精一杯でした(笑)

    これまでに小出しにされてた情報が繋がったり (そういえば…)と思い至ったり 作中で「ぜったい」「必ず」と念願していたものが叶えられたり …と気持ちよさが重なっていく一方で まさかの 物語のハジマリがここに…!?という驚きには 最初から読み直さねば、という気持ちになりました。
    (この展開…顛末?をいつから決めてあったのだろう…)
    (いつか サイドストーリィを覗きみたいカップルがいるよぅ)


    あとあとあと
    巻末の大家と娘娘との会話は素敵無敵すぎてずるい。
    途中 才人が思い出してた姿から 全く変わったのが
    たったひとつの科白からもわかっちゃうの ずるいすごい。

  • 最終巻。最終巻!?
    読み始めたのが遅かったので、最後まで間を置かずに追いかけられたのは良かったが、完結なのがちょっと淋しい。そして最後は女装はなかった(笑)。

    書影を見た時にこれは結婚式の場面だよね? 花嫁衣装着ているのは明々よね!? とヤキモキしたが、前巻で危惧した横槍が入ってしまい明々との結婚が暗礁に乗り上げることに。
    相手が沙洋王なんて大物すぎる。これは普通に結婚していたとしても横槍が入っていたことだろう。
    なので明々が蔡家の養女になったのは良かった。箔も付くし身分も家格もとやかく言われることはなくなる。
    前巻の状況のままでは無理だっただろうが、明々も月香も周芳も想いが叶って良かった。
    意外な形にはなったが、遊圭と玄月は表と裏から皇帝を支える柱となるだろう。

    朔露との闘いは一段落といったところか。
    最終巻でとうとう姿を現した大可汗の迫力と存在感は素晴らしかった。
    グルジもジンも普通に接していれば無骨で優しい人間なのだろう。(ジンに関しては別の意味で気の毒だが)
    だが戦争である以上、そしてグルジにとって遊圭が絶対の敵となってしまった以上二度と穏やかな対面はないのだ。

    陽元も頼もしい皇帝らしくなったと思う。
    三代目の足元が固まれば、治世も王朝も長く続くのではないだろうか。
    口に出していたとはいえ玲玉との私的な空間でのことだったから、本当に月香の子を手放すとは思わなかった。
    今生の別れのつもりだったのかもしれないが、玄月の子となるのであれば将来は官僚になるのではないだろうか。

    最後に幼い遊圭を兵に売り渡した薬屋が出てきたのには苦々しい思いがする。
    彼女も生き延びるためには仕方がなかったのだろうし、遊圭の両親にしても一縷の望みをかけただけで生き延びられるとは思っていなかったのかもしれない。
    あるいは病弱な息子に穏やかな最期を送って欲しかっただけなのかも。
    だからといって遊圭が彼女を許す必要はない。
    この薬屋は今後陶家と星家から恩と恨み、どちらを多く得たのか怯えながら生きていけばいいと思う。

    恒久の平和ではないし、まだまだきな臭い時世ではあるだろうが、収まるところに収まったので良かった。
    外伝もあるようなのでそちらも楽しみにしたい。

  • やっと結婚した、長かった。最後まで戦で死にかける主人公。今はただただ幸せに。まだ諦めていない朔露との戦いが続くと思うのですが、明々が心臓がいくつあってもたりなくなるので、危険地帯にはもう行かれませんように。
    玄月と義兄弟の契りは交わすんでしょうか。お互い複雑ですね。

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著者プロフィール

1966年島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。著作に「座敷わらしとシェアハウス」「金椛国春秋」「親王殿下のパティシエール」シリーズ、『狩猟家族』『蒼天の王土』『マッサゲタイの戦女王』『霊獣記 獲麟の書(上・下)』がある。

「2023年 『蒼天の王土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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