ノワール・レヴナント (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.86
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本棚登録 : 299
感想 : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (768ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096864

作品紹介・あらすじ

僕は他人の背中に数字が見える。その人の今日の幸運レベルを示し、基本値は50。しかしある日、同級生の弥生の背に85という数が! ラッキーのおこぼれを期待して彼女と行動を共にした僕は、同じく妙な力を持つ仲間と出会う。本を指でなぞって内容を記憶する。毎朝、今日聞くことになる台詞を予知する。念じると触れたものを壊す――。僕たち4人を結びつけたのは、ある少女の死の謎だった。全ての偶然が必然に変わる群像青春ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 朝倉秋成さん ノワール・レヴナント

    ボリュームある長編小説

    普通でない四人の高校生が何かに引き寄せられ、
    夏休みのある日に同じ場所に集まった。

    四人が集まったのは偶然か、それとも
    ナニカが仕組んだ必然なのか。

    四人はその謎を解くために協力し、
    集まった理由を考える。

    大須賀、江崎、三枝、葵
    張りに張った伏線は、後半からラストに向けて
    四人それぞれの視点で語られながら繋り、
    解き明かされます。



  • <エッセイ>浅倉秋成「よくわからなくて面倒で就活」 別冊文藝春秋 電子版39号 | コラム・エッセイ - 本の話
    https://books.bunshun.jp/articles/-/6510

    『ノワール・レヴナント』(浅倉 秋成,N村 雄飛)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000208934

    「ノワール・レヴナント」 浅倉 秋成[角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000404/

  • 素材が異なる4本の紐、いや、それ以上の多くの紐が5日間を通して一本の美しい紐になっていくような作品。

    かなり長編だが、苦痛を感じさせない読み応えのある一冊だった。

  • これがデビュー作というのはすごい。もう作家として完成している。
    見たことのない奇想天外の設定をうまくあやつって、一つに収束させていく過程も、ほどよい危険と緊張感、そこからの解放のバランスもたくみだった。
    最後の落としどころ、主人公たちが能力を失ってからのエピローグも良かった。

    ただ社長さんのたくらみはいくらなんでも非現実的。子どもをつくるって、亀とかみたいにただ卵を産みっぱなしで、後は勝手に育ってくれじゃないんだから。
    会社としても、こんなことやったら社会的破滅は間違いないわけで、テロ集団と変わらんじゃない、・・・とは思わされた。

  • 浅倉さんの作品をいくつか読んでみて思ったのは、理屈ではなく感情本位の小説を書く人だな、という印象だ。キャラクターの設定、書き分けが上手くて、巻き込まれた事件、出来事を通して、主人公(たち)が小説の冒頭と巻末では明らかに成長した姿を見せて物語が締め括られる。たぶんまさに彼が描きたいのはそこであって、途中の設定とか理屈とか根拠とかはあまり重視してないのではないかな。
    これも結局、黒澤孝介の所業にはこれっぽっちも納得感がなく、なぜ彼等がそういう能力を持つことができたのかという設定の根本については説明すらなく、カジノの顛末はあまりにもなご都合主義で、結局彼等に宛てた手紙は誰が出したのかとか、ホテルの予約は?宿泊代は?とか解消しない疑問は数多く残るけれど、でもたぶんそこにこだわったらこの小説は楽しめない。そういう設定の中でこういう風に展開したら、人はどう成長していくのか。それこそがこの小説の本分な気がする。そういう意味において、この小説もとても面白かった。三枝のんのキャラが愛しい。
    ただ、トランプゲームのエピソードが生かしきれてないよな。

  • めちゃくちゃおもしろかった。
    浅倉さんの作品は、『教室が1人になるまで』に続いて2作目。
    4人の高校生が、それぞれ『普通じゃない』たる能力をある日から所有してるところが、『教室が〜』と似た設定。わざとなのかな?

    そこから4人が集められた意味。なぜ能力を自分たちは与えられたのか。何を協力しなくてはいけないのか…

    ふんわりとところどころ展開を想像できつつも、それでも伏線には関心させられたし、(弥生の幸福偏差値85の理由はすぐ察したけど、それは姉が設定したからだとか)能力も上手く設定されてるし、主人公たちの個性にめちゃくちゃ合ってる。

    『その時が来ても、あなたが私に協力しないというのなら、そのときあなたは…』
    に続く4人の決意とも取れる意志がそれぞれらしくてよかった。

    最初、のんの話し方がうざいなと思ったけど最後はこれはこれで可愛い気がしてきてた笑

    ミステリーぽいのに青春で、そして最後はちょっと切なくて…、うん、めちゃくちゃおもしろかった。

    ただ1人の母親として、子供が欲しいのなら対価を、って、それはまっっっったく共感できなくてモヤった。その考え方も無しではないよねみたいな物語の流れにも。
    少なくとも女は産むまでに十月十日と出産、そこから始まる育児で大概対価払っとるぞクソが。

    • koharakazumaさん
      横からすみません。いろいろ全く同感です。ただ、最後のところ、まだ子育てを経験していない若い男の子の書いた小説だということで許してやってくださ...
      横からすみません。いろいろ全く同感です。ただ、最後のところ、まだ子育てを経験していない若い男の子の書いた小説だということで許してやってください。
      2022/03/09
    • ゆな®︎さん
      koharakazumaさん、コメントありがとうございます!なんだか一部にとってはやっぱり子供を持つことってただの贅沢だと思われてるのかなあ...
      koharakazumaさん、コメントありがとうございます!なんだか一部にとってはやっぱり子供を持つことってただの贅沢だと思われてるのかなあと、ボスの企みという物語の肝なのに残念でした…でも物語はすごくおもしろかったですよね( ´ ▽ ` )
      2022/03/09
  • 本作が著者のデビュー作とのこと。いやスゴい。
    ファンタジーだのご都合主義だの、いろんなご批判はあるでしょうけど、これぞエンターテイメントですよ。大好きな本です。

  • 久しぶりに600ページ以上の本を読んだが、それを感じさせない軽妙さがあった。恐らく、一人一人の視点で語られている構成がそうさせているのだとは思う。設定された特殊能力がうまく活かされており、最後の余韻の残り方もよかった。

  • 人とは異なる能力をもつ男女の高校生。
    そんな彼、彼女らは、異なるイベントのチケットを偶然?にも手に入れ集まった。
    一見、なんの繋がりもない彼らは実は、とある企業の名を騙った人物に呼ばれたのだか、その理由を探すうちにある人物にたどり着く。どうやら自分たちの特殊な能力と関係ありそうなのだか・・・

    サクラダリセットみたく、異能力を持つ人がいっぱい居る街の話かと思ったけど全く違った。

  • 期待してたのになぁ。
    うーん、無駄に長くて読み飛ばしてしまう部分が多かった。もっとコンパクトの方が読みやすかったな

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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』など。

「2021年 『ノワール・レヴナント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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