角の生えた帽子 (角川ホラー文庫)

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本棚登録 : 129
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096925

作品紹介・あらすじ

何度も同じような夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。その夢はまるで自分が手を下したかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢と同じ殺人事件が起こっていると知る。犯人逮捕のニュースには、自分と同じ顔をした違う名前の男が映っていた―ー。運命の残酷さに翻弄される悲劇を描いた「悪魔の帽子」ほか、植物に取りつかれた男を描いた「花うつけ」、主人公が犬嫌いになった理由があかされる衝撃のラスト「犬嫌い」、著者の出身地である松山が舞台の正統派ゴーストストーリーの「城山界隈奇譚」などの他、文庫化にあたり雑誌掲載原稿を2篇、文庫版書下ろしも収録した充実の十二篇。登場人物たちの心の昏闇や地獄は、自分の中にもあると気付いたとき、すでに著者の術中にはまっている。一度読み始めたら、止められない語り口、一気読み必須の正統派怪談。

感想・レビュー・書評

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  • 猫は、読むのが無理そうですが、、、

    快楽殺人の悪夢、偏愛、運命の残酷…巻き込まれてゆく人間たちを描く傑作集『角の生えた帽子』解説 | カドブン
    https://kadobun.jp/reviews/b2d6wrbsbxko.html

  • 強大なモンスターも派手な怪奇現象も出てこないけど、ただひたすらに気味が悪い感じの「静かな怪異」が日常に滑り込んでくるような話が中心。
    でも基本的にただ胸糞悪いだけの話はないので読後感は意外とすっきり。
    『世にも奇妙な物語』のコメディ話なしバージョン(感動系は多少あるよ!)みたいな感触だった。
    同じ状況下なら自分でも普通に抱いてしまいそうなネガティブ感情が話のとっかかりになってるパターンが多くてぞわぞわする……

  • 単行本で読んでいて内容的にはほぼ再読。
    新たに収録された三つの短編が、これまたひんやりとした冷たい輝きを放っていて嬉しい。
    人の心をざわつかせ、時にゾクリと時にせつなく不意にじんわりと、謎めいた怖さの中に様々な顔を持つ怪談の愉悦にしばし浸った。異彩を放つ「みどりの吐息」、読後の余韻がたまらなく好きな「左利きの鬼」がやはり心に残るなぁ。
    ラストを飾る「湿原の女神」の、絶望を絶望のままで終わらせないこの上なく爽やかな読後感には改めて驚かされるばかり。

  • 短編集とは知らず読んでいましたが,どの作品もスラスラ読めたので楽しめると思います。
    自分的には,後編の5作が良かったです。
    最後の『湿原の女神』が好きかなぁ。

  • 短いながらも読ませるホラー。
    怖いモノから優しさを感じさせるモノまで、
    色々なホラーの短篇集12話。

    特に印象に残ったのが『空の旅』
    計画を立てDV夫から逃げ出した麻祐子
    しかし雪の空港で足止め。
    空港の蕎麦屋で相席になった老女と話していたら…
    確かに逃げれたけど、
    そうじゃない!!
    そんな逃げ方したかったんじゃないんだよ~。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。 

    あと、
    『悪魔の帽子』定番って感じ。
    『夏休みのケイカク』未来はどうなるのか?
    『あなたの望み通りのものを』本人は幸せ。
    『左利きの鬼』萌美の境遇に同情してしまった。

  • 読み終わって少しゾッとする話が多かった。

  • とにかく読みやすくてサクサク進んだ。
    飛び抜けて面白い話はなかったけど、イマイチな話もなく平均して面白い。

  • 人も怖いし怪奇現象も怖い、どちらも楽しめる。人の執念がもたらす結末が好きな人には特におすすめ。
    『夏休みのケイカク』物分かりのいい大人になんかならない。ゾッとさせつつ期待もさせる。
    『あなたの望み通りのものを』あたたかく優しく見せかけているところが怖い。
    『左利きの鬼』神はちゃんと知っている。
    『湿原の女神』結局正体不明のビッチ。後味はいい。

  • これまでに読んだ宇佐美さんの著作の中ではやっぱり『愚者の毒』がいちばん読み応えがあったように思うのですが、短編もお得意の様子。怖さとしてはホラー苦手の私でも全然平気な程度。映像化すればそれなりに怖いでしょうけれど、想像力を働かせて読まなければ夢に見ることもありません(笑)。

    嫌ミス的なオチもあれば、少し切ないオチも。怨念がその地に棲み着いたかのような話がいくつかあって、ヤン・シュヴァンクマイエルの『オテサーネク』を思い出したりもしました。ちょっと物足りない気もしつつ、サクサク読めてまぁいっか、てな感想です。

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著者プロフィール

1957年愛媛県生まれ。2006年『るんびにの子供』で『幽』怪談文学賞大賞を受賞しデビュー。2017年『愚者の毒』で日本推理作家協会賞を受賞。著書に『展望塔のラプンテェル』『ボニン浄土』『月の光の届く距離』など。

「2022年 『超怖い物件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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