未来からの脱出 (1)

  • KADOKAWA (2020年8月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784041096932

作品紹介・あらすじ

ここは監獄だ。
さあ、脱出ゲームを始めよう――。

サブロウは森に囲まれた老人ホームらしき施設で、平穏な日々を送っていたが、
自分は何者でいつ入所したのか、そもそもこの施設は何なのか、全く記憶がないことに気づく。
不審に思っていると、謎の「協力者」からのメッセージが見つかった。

「ここは監獄だ。逃げるためのヒントはあちこちにある。ピースを集めよ」

サブロウは情報収集担当のエリザ、戦略策定担当のドック、技術・メカ担当のミッチという仲間を集め、施設脱出計画を立ち上げるが……!?


想像を超える「未来」の真相に辿り着けるか?
楽園(サンクチュアリ)から逃れ、本物の自由を手に入れろ。

みんなの感想まとめ

未来の可能性を探る壮大なSFアドベンチャーが展開されます。主人公のサブロウは、仲間たちと共に謎に包まれた施設からの脱出を試みる中で、未来の技術や歴史に基づく数々の冒険に挑む姿が描かれています。高齢者を...

感想・レビュー・書評

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  • 現実に起こりうる未来?の壮大なSF作品でした。

    施設にいる主人公サブロウは、100歳のおじいちゃん。
    仲間のドック、エリザ、ミッチと「ハンドレッズ」というチームを結成。
    もちろん皆おじいちゃんおばあちゃん。
    電動車椅子を操り、施設の謎と、外の世界に待ち受けているものの正体を探る大冒険であり、未来の技術力や様々な歴史に基づいて進化する壮大なスケールのSFアドベンチャー。

    小林泰三の作品は毎回スケールがでかい。
    宇宙規模であり、未来や過去へ時空を超え、脳内を弄れば記憶や夢だったり、密室にグロ。
    飽きないし、読後の爽快感があります。

    ハンドレッズのメンバーのように、洞察力や冒険心、技術力やコミュニケーション能力が旺盛な仲間と一緒の施設なら、悪くないなと思いました。
    人類の未来と、多種多様な生命との共存。
    あり得る未来だなと納得してしまいました。

  • 人類の進化の形、AIによる支配・・・。ありえそうで恐い。



  • ロボット三原則があるからAIは人間を攻撃出来ない。人間の定義とは?
    果たして人類はどこまで行けるのか?といった内容でした。最後の方がトップスピードでしたので続編が欲しいですが……もう想像するしか無いんですね……( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )

  • 内容は独特だが、そう来たかと思わせる場面が多くて面白い。


    はやすぎますよ先生。もっと作品を見たかった。

  • SF設定は面白い。小説としては面白くない。理屈っぽいを通り越してまどろっこしいばかりの冗長な会話、いまいちパッとしないアクション、起伏もなく長ったらしく地の文で語られる舞台設定……、と調子悪い時の小林泰三が前面に出ている。エピローグを読む感じ提示していない設定も色々あるようだけど、正直ここまでひどいと妄想する気にもなれなかった。

  • 2024年3月18日読了。奇妙な隔離施設で集団生活する老人たち、自身のあいまいな記憶と「協力者」からのメッセージに気づいたサブロウは脱出を計画するが…。『約束のネバーランド』のような舞台設定で始まる話だが、「記憶を失い施設に戻る」という状況が「どうループを抜け出すか?」という要素も生み出していて興味深い。「百歳を超える老人」と記述されてはいるが、人物たちの描写・行動・発言に老人感がないためちょっと咀嚼しにくい、が、途中明かされる世界の真実と、さらにその裏を行くいくつかのツイストがあり、「そのまま絶望トゥルーエンドに突入するのか」と思いきや、これ以上ないすがすがしいラストにつながっていくことに驚いた。面白かった。著者のこういう小説をもっと読みたかったものだ。

  • 帯に「脱獄SFミステリ」とあった。この作者が書くのであれば、一捻り二捻りあるのだろうと思って読みましたが、期待通りというか、頼んで読むことが出来ました。

    舞台設定を飲み込むのに戸惑ったことはあります。いきなりでっかい蝿!?とか、なんで主人公が老人なのだろう、とか。特に老人が主人公格として動くことになるが、そんなに動けるのか!?といろんな疑問は最初一杯です。
    そのところを一旦飲み込んで読んでいくと、そういう設定も必要で描いていたのだろうとわかってきます。

    最後の「協力者」の件は、予想通りというか、個人的には””それしかない”と思ってしまったので、あたかも衝撃の事実のような描き方になったので、少し驚きました。
    このままバッドエンドだったらいやだなぁと思いましたが、最後は希望の見える終わり方でホッとしています。

  • 小林泰三さんの作品で、小林節のある会話のテンポが良かった。壮大すぎて掴みにくいけど、満足感高いです?

  • 小林泰三大先生の作品は全て読まなくてはと思っていたので、興味を惹かれたこのタイトルから
    アリス殺しほどの作品ではなかったけど、今回も設定が面白い作品でした。

    小林先生の作品は会話が多くてグロい印象だったけど、会話は多いものの、そこまでグロくなかったなぁ。むしろ爽やか?
    最初からこの主人公であるサブロウ老人元気すぎるだろうと思っていたけど、やはり精神の若さは発言や思考に影響が出るのかしら。結局何歳やねん、って感じだけど、忘れていけばその分若いままでいられるのかな。
    こういったロボットやAIのSF作品はあまり読まないのだけど、人類との折り合いの付け方は作者の好みが出ますね。今回の作品は、AIを解放してあげようという方向性で珍しいかも?なんでみんな蝿になりたがるんでしょうか、蝿人間は今まで脱出してきたサンクチュアリの人間だったんでしょうか、分からないところもあったけどその余白も楽しまなくちゃね〜

  • どんどん先へ先へと読みたくなるほど内容が面白かったです
    想像の上を行く展開で惹き込まれました

    高齢者が同じ施設に住んでいる仲間を集い、違和感あるその施設から脱出を試みる話

  • 会話が続くと読みにくかったが、面白かった。
    あの人が…とすこしショック

  • 高齢者施設にいる主人公がなにかおかしいことに気付いてからのミステリでありSFです。
    メッセージを見つけたり、仲間を見つけたり、思ってた以上に読みやすくて面白かったです。
    ただいきなり主人公が100歳くらいっていうのには驚きましたが。
    車いす使ってるし、記憶が曖昧だし。
    仲間とのやりとりも面白かったです。

    以下はネタバレは避けてますが、内容についてです。
    最初に思ったのは未来の話として書かれているとはいえ、そこまで変異させることがあるのか?ってことです。なんのために?

    協力者については最後のページに書いてある方で思ってました。

    最後の三行が気になったのですが、どういうことなんでしょう?
    もしかしてあれは?え、そうなの?って思いましたがどうなんだろう?

    あと、サブロウが戻った理由は同じなのかなぁ?

  • 2023.5.2

  • とある高齢者施設で、自らの境遇に違和感を持った主人公が仲間を集めて脱出を試みようとする話。前もってあらすじを調べず読んだんだけどがっつりSFでした!
    技術の進歩とは……人間とは……という気持ちになったし、人間って何だか愛おしい生き物だなあとも思った。

  • 今年の一番です

  • .

  • 謎の高齢者施設からの脱出を試みるべく、平均年齢(たぶん)100歳のハンドレッズ結成。
    そうくるか〜!と声が出る。とてもエンタメな読書体験でした。

  • 小林さんの遺作の一つ。アイデアがいい。

  • 「ここは監獄だ」 
    高齢者が収容されている施設。 なぜ自分はここにいるのか? 
    高齢ゆえの記憶の欠如なのか 理由が思い出せない。 
    そんな中、日記の中に「暗号によるメッセージ」を発見する。 
    誰がなんの目的で残したのか? 
    主人公は仲間と共に謎を解くピースを集め「監獄」からの脱出行を敢行する。 
    はたして、その先にあるのは希望か絶望か・・・。 
    ありえるかもしないディストピア小説 考えさせられます。 
    アシモフ読み返したくなったな。鋼鉄都市あたりから・・・。

  • 全体的にはとても面白くどんどん読み進められる。
    軽快で時々笑えるような前半、そして後半は、もしかしたら近い未来AIによりこのようなことが実際に起こるのかも、怖く、気持ちが重くなる。
    しかしながら人と人との思いやりや気持ちが分かりやすく描かれていてとても良かった。始めの印象より大きいスケールの話。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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