写楽 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 80
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041096963

作品紹介・あらすじ

江戸の町に忽然と現れた謎の浮世絵師・写楽。天才絵師・歌磨の最大のライバルといわれ、名作を次々世に送り出し、たった十ヵ月で消えてしまった“写楽”とは、いったい何者だったのか――?

感想・レビュー・書評

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  • 絵師写楽の謎に迫る、レジェンド作家の幻の長編、遂に文庫化 | 時代小説SHOW
    https://www.jidai-show.net/2020/07/28/b-sharaku-minagawa/

    皆川博子の幻の長編、待望の文庫化! 江戸時代に魂を削って名作を生み出した天才絵師の心震える生き様『写楽』 | カドブン
    https://kadobun.jp/reviews/buqb0hgadj40.html

    写楽 皆川 博子:文庫 | KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/322003000417/

    • kurumicookiesさん
      猫丸さま、コメントありがとうございました。猫丸さまの本棚いつも参考になります!写楽読んでみたいです。

      今後ともよろしくお願いします。
      コメ...
      猫丸さま、コメントありがとうございました。猫丸さまの本棚いつも参考になります!写楽読んでみたいです。

      今後ともよろしくお願いします。
      コメントへの返信ができなかったので、こちらからコメントさせていただきました。
      2020/09/29
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kurumicookiesさん
      にゃ~ん
      kurumicookiesさん
      にゃ~ん
      2020/09/30
  • 皆川さんの時代小説は「少年十字軍」以来で、日本、しかも謎の写楽が主人公。
    ですが、私は彼を見出した蔦屋重三郎に惹かれました。
    才能を見出す観る目、育てる力。
    彼が居たから、今があるものもあると思うと、読んでいて、実に魅力的でした。
    写楽もまた己の生き方に迷い、最後に選んだ道が切ない。
    そんな事を思う一冊でした。

  • 写楽の正体は?という問いは、本能寺の黒幕は?に匹敵する歴史のミステリーになっています。

    さて、本作品は前世紀に映画化された作品の小説に当たります。映画に関しては辛うじて記憶の向こう側に有る様な無いようなですが、解説を観ると出演が真田広之、片岡鶴太郎、佐野史郎や葉月里緒奈などで思わず観てみたくなるような俳優陣です。

    さて、本作品は写楽の正体を巡るミステリーではありません。
    主人公の翻弄される奇異な運命を本筋に江戸の名プロデューサー蔦谷重三郎とその仲間達の物語となっております。どの様に写楽は現れ消えていったのか?と当時の江戸の風俗と文化を楽むような作品となっております。


    それにしても蔦屋重三郎の下に集まった面々は凄い!
    喜多川歌麿、山東京伝、十返舎一九、滝沢馬琴に葛飾北斎など教科書にも載るアーティスト達を発見し育て上げた実績は凄いの一言です。

    現代で言うと少年ジャンプの編集者みたいなものかなぁと、ふと思いました。

  • 「彼」は、とんぼ返りが得意な歌舞伎役者の下っ端だったが、ある日重要な場面を任されたことを妬まれ、芝居の最中に足の骨を砕く大怪我を負う。当然役者を続けることはできず、門付けと呼ばれる大道芸人の女・おかんに拾われ、ヒモのような生活を始める。一方、松平定信による寛政の改革で奢侈を禁止されている江戸の町で、書店(版元)の蔦屋重三郎は出版物の摘発を受け、作者の山東京伝ともども逮捕され罰則を受けるが、それでもめげずに新しい才能の発掘に余念がない。彼の元には、京伝の元弟子で頑固で融通の利かない戯作者の卵・滝沢左五郎や、春川一門を破門されてきた絵師・春朗(鉄蔵)、浄瑠璃作者の与七らが居候している。偶然「彼」と同じ長屋にいたことのある鉄蔵は「彼」の書いた絵を目にし、蔦重に見せるが…。

    角川文庫の皆川博子復刊シリーズ3冊目。解説によると、本作はもともと映画のシナリオ(1995年・篠田正浩監督『写楽』)として皆川さんが依頼され書いたものを、自身で小説としてリライトされたもので、26年越しの初文庫化。映画のことはうっすらと覚えている。主演の真田広之と、彼が惚れる花魁花里を演じた葉月里緒菜のゲス不倫のきっかけになった映画として話題になった記憶が(苦笑)

    まあそれはさておき。「とんぼ」と呼ばれる名前のない主人公「彼」の正体は当然、後の「東洲斎写楽」だろうな、と予想はつくものの、これがなかなか絵を描かないので、物語の大半は、江戸の出版プロデューサー蔦屋重三郎と、彼の周囲に集まる才能たちの群像劇風。左五郎、と言われると誰?と思うが、名字が滝沢で、京伝の弟子となればもちろん後のアノヒトだろうし、絵師の鉄蔵といえばもちろん有名なアノヒト、その他、与七や、勝俵蔵といった人物も、のちの名前を聞けば「ああアノヒト!」と誰でも名前を知っている有名人の若き日の姿。

    写楽は謎の多い絵師で、活動期間はわずか10ヶ月、正体は今だに諸説あって有力説はあるものの、確定してはいないようです。写楽がどのような経歴を持った人物で、どのような経緯で「写楽」になったのか、は一種のミステリーでもあるので、なんていうか、犯人がすでにわかっている推理小説を読むような感覚も味わえました。

  • さっぱり分からないまま終わってしまった…。
    2021/3/6

  • 江戸文化史版水滸伝という感じでビッグネームたちが集まり散じてゆく様が大変楽しかった。そこにフォーカスした方がおもしろいさくひんになったのではないか。とんぼの挫折をだらだら書いたり蔦屋の投獄を丁寧に追っかけたりって、正直、要る?筆者自身も要らないと判断した部分はばさっと省略する人のようだし、もっとエンタメ度を高められたのではないかという気がする。
    写楽の活躍した10ヶ月間が非常にあっさりと描写され、ほとんど劇的な場面を交えずに終わるのは、ドライで小気味良かった。
    とんぼのほのかな恋が悪所における世俗の垢に汚染されて終わってゆく様なども苦くてよい。結局捨てた女のところに出戻るという、希望がなくはないけどとても小さな結末は、愛おしくも切ない。

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ ひろこ)
1930年旧朝鮮京城生まれ。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁・旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞(長編部門)を、『恋紅』で第95回直木賞を、『開かせていただき光栄です‐DILATED TO MEET YOU‐』で第12回本格ミステリ大賞に輝き、15年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。著作に『倒立する塔の殺人』『クロコダイル路地』『U』など多数。2019年8月7日、『彗星図書館』を刊行。

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