テスカトリポカ (1)

  • KADOKAWA (2021年2月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (560ページ) / ISBN・EAN: 9784041096987

作品紹介・あらすじ

鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!

メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

圧倒的なバイオレンスと深い信仰が交錯する物語は、古代アステカの神話を背景にしたクライムノベルです。主人公たちは、メキシコのカルテルや臓器売買に関わりながら、血の掟と信仰の重さを背負って進んでいきます。...

感想・レビュー・書評

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  • 第165回直木賞受賞作品
    いや〜〜読み疲れた!
    感想は好きに書かせてもらいますね。
    まず、宗教的な話で難しいのよ。勿論、購入段階で分かってましたよ。古代アステカとか神話とかを絡めた話なのだろうという位は。もうね、全体的にdeepなのよ。これが一番疲れた原因。人を殺めるとか、貶めるとかは本当に気疲れしちゃう。そこにドラッグやらが入り込んできちゃうと、もー大変よね。
    スケールデカいし、長いし、ストーリーが色んな飛び方するしで、重厚なバイオレンスと非日常が積み重なって、本当ご馳走様でしたって感じです。
    この作品を心から楽しめる人は凄いなと思いますね。感想という感想なんか出てきませんよ。バカな高校生の読書感想文みたいで申し訳ないですー笑笑
    読書を語るにはまだまだ未熟だったという事ですね。

  • 佐藤究さん著「テスカトリポカ」自分にとって初読みの作家さん。
    直木賞と山本周五郎賞のW受賞作品。

    濃厚で重厚な作品だった。
    そして読み進めにくかったが凄く面白い作品だった。

    メキシコのアステカとコンキスタドール(征服者)との関係等の史学的な要素を軸に「血と信仰」の赤さと深さと濃さが伝わってくる。
    スペイン語やアステカの言語のナワトル語も入り交じりそこに深い信仰心や民族性が感じられ、良い意味で格好良い作品だと感じた。

    物語は麻薬、臓器売買、人身売買、殺人等、圧倒的なバイオレンスなのだがそこにはアステカの血の掟と信仰が絡んでいる為受け入れながら読み進められた。不謹慎だろうが面白いし勉強になる。
    現代社会ではあり得ないし、不穏で危ない宗教組織団体になってしまう。
    生身の人間の生け贄を捧げる事がアステカ民族の誇り高き美学、観点をずらせば闇深さを伴う儀式であり、その儀式自体が光と影を含んでいる。肯定と否定とも考えられる。
    その光と影を上手く物語にのせて、様々な登場人物に人としての表の顔と裏の顔を投影している。その両極面の顔が重なった時その人の末路が見えていく。「裏切り」「後悔」「甘え」そして行きつく先にあるのは「死」。
    それらを「テスカポリトカ」煙を吐き出す鏡に隠喩させている。人間の持つ光と影の表と裏の部分が重なる時の隠喩。
    大元の光と影を信仰の対象である太陽と月に準え、それが交差し重なる黒い鏡「テスカトリポカ」の隠喩対象にしているとは格好よすぎる。そして素晴らしい。

    そして最後が謎なのだがコシモの片割れの男が気になる。誰だ?
    パブロだろうか?色んな解釈ができそうでそれによっては色んなアフターストーリーを考えられるのだが、自分はコシモとパブロの二人で新たな時代に突入したと読み取りたい。そして新たな52年周期の始まりであってほしい。
    最後もバルミロの祖母の回想の語りで物語は終わる。それは今までのアステカの血の終焉を表し、新たな時代の意味を表しているのではないか?その時代の変革の一部の回想として受け止めたい。


  • 鬼怖★5 麻薬カルテルと非道ビジネス 世界の何処かでありそうなクライムミステリー #テスカトリポカ

    ★5 鬼面白い!
    世界観、人物描写、プロット、社会性、起承転結の物語性など、なにをとってもバッチシ! そしてあくまでフィクションにも関わらず、全然ありうるリアル感が痺れる。正直、この本は若いうちに読んだほうがいいですね。読み手の人生を変えうる作品です!

    メキシコの麻薬カルテルは、私が知ったのは近年でしたが、今では結構有名になってきましたね。マフィアも警察も自衛団も、いったい誰が正義なのかさっぱり分からない状況だそうです。
    今も現実にある全世界にはびこる大問題、金と欲に見舞われる惨劇を知ることができる社会派小説です。

    本作は一番の推しどころは、なんといっても登場人物の非道ぶり。
    出てくる登場人物の全員が、完全にネジが外れてるのよ。人道も人情もなにもない。

    そして悪者たちの「理屈」が恐ろしい。

    人間はもともとまとまりがない群れである。
    一人が争いごとを起こすと、暴力は伝染していく。そして、大きな群れ同士の争いになっていく。だから群れの結束は固くないといけないし、群れの中で殺し合うのはいけないのだ…

    アフィアも恐ろしいけど、国家の争いも同じじゃねーか。

    また物語全体からにじみ出る、禍々しい世界観が最高なのよ。
    古の宗教、おどろおどろしい儀式、妄信する信狂者、唯一無二の神、神と人間の関係性…

    こわっ!!! 怖いわ!

    教育が社会にもたらす効果、因果の恐ろしさが身に染みました。

    そして終盤の展開が強烈。
    これまでの非道極まりない所業が、一気に清算されていくんです。ずっと恐ろしい悪人目線で読まされている読者に対して、急に人の暖かみが襲ってくる。

    まるで悪夢から目が覚めたような、不安から解消される心地… 生きててよかった。

    本作、直木賞受賞も納得の一冊です。
    ぜひ多くの人に読んでもらいたい作品でした。

    ■推しポイント
    登場人物全員が素晴らしいのですが、特に推したいのは矢鈴の人間性。

    ・自尊心はがないが、まだまだ力を発揮できていないと根拠のない自信はある
    ・人には厳しい正義を押し付けるが、自身には甘く責任は取ろうとしない
    ・自分の正当性や権利は主張する
    ・人のために尽くすと言いながらも、自分自身は傷つける

    今、本を読んでいるお前はどうなんだ?! と鋭いナイフを突きつけてきます。

    そして彼女する最後の決意ですが、これは是非皆さんに読んでいただきたい。
    素晴らしい作品をありがとうございました。

  • アステカ神話のモチーフが魅力的で、ファミリアの非道、悪行、滅茶苦茶な暴力にすら ある種の神々しさすら放つ。

    徹頭徹尾バイオレンス。そしてピカレスク。
    クライマックスに至り、ここまで溜め込んだエネルギーが爆発する瞬間が堪らない。

  • 【読もうと思った理由】
    最近読んだ直木賞受賞作2作(塞王の楯、黒牢城)が、自分の中でかなりの良作だった。なので直木賞繋がりで、第165回直木賞および、第34回山本周五郎賞を、ダブル受賞した話題作を読んでみようと思ったのがきっかけ。また、ブグログでの皆さんの評価もすこぶる高いので、期待して読んでみようと。

    【著者 佐藤究氏について】
    1977年福岡県生まれ。2004年、佐藤憲胤名義の『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となり、作家デビュー。しばらく純文学作家として活動したが、10年間ほど作品が全く売れず、バイト等をして食い繋ぐ。
    2016年『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。佐藤究名義で再デビューを果たす。18年『Ank: a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞と、第39回吉川英治文学新人賞を受賞。『テスカトリポカ』は前作以来、約3年半ぶりとなる待望の新作。

    【あらすじ】
    メキシコの町から川崎に逃れてきた母と、暴力団員の父の間に生まれた、土方コシモ。日本の学校に馴染めない彼は、ある事件を起こして少年院へ。出院後に雇われた工房を通じて、コシモはバルミロ・カサソラというメキシコ人と出会う。バルミロはかつてカルテルに君臨した麻薬密売人であり、現在は日本人・末永とともに国際的な臓器売買ビジネスを手がける男だった。コシモもいつしか邪悪で凄惨なな犯罪に関わることに。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。誰もみたことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。

    【感想】
    暴力シーンが想像以上に凄まじく、正直グロいシーンが何度も出てくる。ある程度、書評などを見ていて、想像はしていたものの、自分の想定を軽く超えてきた。麻薬戦争に臓器売買、日本という国で普通に生きていれば、まず出くわすことのない世界観に、ただただ圧倒され、気付けば作品にどっぷり没入していた!

    人体のパーツに細かく値段がついて、例えば、膵臓(すいぞう)500万円、骨髄1gにつき200万円、靭帯50万円などなど。作品の大部分はフィクションであるものの、麻薬戦争や臓器売買ビジネスの現実は、あり得ないほど凄惨だ。
    筆者いわく、「メキシコのナルコ(麻薬密売人)のことを調べていくと、彼らの行使する暴力は、日本人からするともう次元の違う暴力なんですよ。あまりにも絶望的で、こんな気分の悪くなる話を追い求めることに、何か意味があるのかと僕自身腹が立ってきて、やめようかとも思いました。だけど、その怒りこそが大事なんじゃないかと。」

    今作が出来上がるまで費やした3年以上の月日が、作品に圧倒的な臨場感と、緻密に練られた構想力に、読書好きならずとも、感動すら覚える。
    いくら構成や暴力シーンが精緻に描かれていても、550ページ越えという大作なので、本来であれば途中で飽きてくる。だが本作は飽きることなく没入し読み切れる。
    それは筆者の作品に対する突出した熱量と、膨大な資料の読み込みからもたらされる説得力があればこそだろう。

    またありきたりなクライムノベルであれば、ただ面白いで終わってしまうが、筆者の伝えたいというメッセージ力が読者側にも伝わってくるので、直木賞、山本周五郎賞W受賞にも繋がったのだろう。
    佐藤究氏は直木賞受賞インタビューで、次のように答えている。「少しメッセージじみたことを言うと、麻薬くらいいいじゃないか、誰にも迷惑かけないんだし、という論調がありますよね。でもその麻薬はどこから来て、支払ったお金がどこに流れているか、一度考えてみた方がいい。麻薬戦争の悲惨さを知ることは、薬は体に悪いというよりはるかに抑止効果があると思います。」
    今まで自分が知らなかった世界を知れる作品であり、作品に没入するのが好きな方には、自信を持ってお薦めします!

    【雑感】
    直木賞のように大きな賞を取った作品は、作者が受賞後にインタビューを受け、それがWEBに掲載されていることも多い。なので、読後にそのインタビューを見ることで、筆者がどんな思いで作品を書いたのかを知れる楽しみもあるんだと気づいた。今後過去の気になる直木賞受賞作を、読む楽しみも増えたのが今回の収穫です。

  • クライムミステリーというジャンルらしい
    アステカ文明や宗教・神話が語られるが、知識不足の私は置いてけぼり。
    FF13で有名な『パルスのファルシのルシがコクーンでパージ』がよく似合う

    500頁超えの大作だが、修行と思って読破
    ノンフィクションでも信じてしまうディテールの繊細さ!
    達成感は一潮

    純粋な悪というのはブレがない。
    決断に迷いがなく、皆「バルミロ」に怯えつつ従順に惹かれ合う 
    私も読みながら応援する節があった

    現代だから突っ込めるアステカ文明のしきたり
    やはり宗教って怖い

  • タイトルや装丁、ページ数などから重厚さが予想され、読むのが躊躇われた本。アマゾンをポチとはしなかったし、本屋さんでも食指は動かなかった。しかし、いちおう入れておいた図書館の予約の順番が来て、「せっかくだから」と挫折覚悟で読み始めたらグイグイ引き込まれた。さすが直木賞。買って読むべき面白さ。ただし心臓弱い人は要注意。

    圧倒的過ぎるクライムノベル!

    メキシコにおける麻薬密売組織の熾烈な抗争の生き残りバルミロは、インドネシアのジャカルタに潜伏中、日本人の凄腕外科医、末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。
    一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれ、川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく―。

    タイトルの「テスカトリポカ」とは、アステカ神話の主要な神の1柱のこと。「煙を吐く鏡」を意味し、鏡とは、黒曜石の鏡のことを示す。ストーリーの中でアステカ神話や人身供儀がクロスオーバーしていくのだが、これが非常にグロい!

    でもね、小説の中に確固たる「世界」があるんですよ。そこに引き込まれた人はなかなか戻ることが出来ないかも。現実の東京や川崎は全然違いますけど。

    この小説を評して、「真に傑作と言うほかない」と三浦しをんさんがおっしゃっていた。それは心から賛同。
    宮部みゆきさんは直木賞の選評で、「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」とおっしゃっていた。「黒い太陽」って…この小説の選評でその言葉使ってよいのか?ギリギリの線だとは思うが上手いこと言う…(笑)

    どうでもいいけど、第165回直木賞はW受賞者である佐藤究さんも澤田瞳子さんも、僕が大推薦していたノミネート作品「スモールワールズ」著者の一穂ミチさんも選考当時43歳。不思議な一致ですね。

  • なんて凄い本に出会ってしまったんだろう。。今後、こんな衝撃的な本には二度と出会えないんじゃないかって思うくらい。

    最初は厚くて、どう読んでいったらいいのかわからず「読み切れるかな…」って思ってましたが。
    だんだん、読んでいない時も本の事しか考えられなくなって。寝る寸前まで読んで、朝起きたら取り敢えず読んで…となっていました。
    途中から、これはドキュメントなのか、現実なのかフィクションなのかよくわからかくなってきたくらい。

    バイオレンスだし、クライムだし、残忍で非道で残酷。拷問場面はもう、酷すぎる。

    麻薬や臓器売買の本筋にアステカの神々の話が付随して入り込み、その圧倒的な支配力に畏怖というか…崇拝に近くなってくなぁ、読んでると。
    テスカトリポカ様…。

    これが一体どう集結するんだろう…っていう、たたみかけるラストもよかったです。

    凄かったなぁ。。

    • 風鎮さん
      拝読させて頂きました。面白そうですね。早速「読みたい」に登録致しました。
      拝読させて頂きました。面白そうですね。早速「読みたい」に登録致しました。
      2023/04/22
    • にゃんちびさん
      風鎮さん

      コメント、ありがとうございます♪

      暴力的、グロテスクな描写はありますが、なんというかもう凄すぎて「かっこええ…」という感情にな...
      風鎮さん

      コメント、ありがとうございます♪

      暴力的、グロテスクな描写はありますが、なんというかもう凄すぎて「かっこええ…」という感情になっておりました。風鎮さんのレビューも楽しみにしています!
      2023/04/23
  • ドン・ウィンズロウの『犬の力』を麻薬密売人目線にして日本を舞台にしたような作品
    って書いたら『犬の力』の劣化版みたいに思われちゃうな
    じゃなかったことに
    あ、でも入口としてはそういう紹介もありかな

    アステカの神様たちのあれやこれやで作品に神秘的な深みがあるし、麻薬よりも数段上のおぞましい闇のビジネスが展開されてもう怖いし許せないしで分厚い本なのにサラッと読めました
    自分はサラッと読める時って面白いときなんだよね

    ただ最後がちょっとバタバタバタって終わっちゃったかな少し残念

    いろんな要素がたくさん詰め込まれてたけどそれほどごちゃごちゃしてない
    作者の力量が凄いんですよね
    他の作品も読んでみたいと思いました

  • なんか話題作だっけ?くらいの認識で読み始め、すぐに何だこりゃめちゃ面白い!と評価を調べたところ、直木賞&山本周五郎賞のW受賞作だった。
    読了し、「圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける」とか「直木賞の長い歴史の中に燦然と輝く黒い太陽」とか、各所で超かっこいい表現をされているのも頷ける。ラストが少し切ないこともあり、読み終わってしまって興奮しつつも寂しい。
    普段の生活でも、グロOKな本好きにはぜひ薦めたい。忘れた頃にわたしももう一回読みたい。

    読んでいるうちに、だんだん非情で残酷な神と、とにかく悪人ばかりの登場人物たちの魅力に取り憑かれたようになり、本を読んでいない時にもテスカトリポカのことを結構考えていた。
    しっかりグロテスクな作品なのに、神に捧げる暴力への畏怖と陶酔が入り混じって、神々しいような気持ちになる、こんな読書体験はなかなかない。
    アステカの神話にもかなり興味が湧き、元々行きたかったのだけど、今ものすごーーくメキシコ旅行したい熱が高まっている。

    • ロッキーさん
      ざざあるいは電気羊さん、コメントありがとうございます!いつも漫画も含めた幅広いレビュー、楽しく拝見してます!

      古代メキシコ展、ぜひ行きたい...
      ざざあるいは電気羊さん、コメントありがとうございます!いつも漫画も含めた幅広いレビュー、楽しく拝見してます!

      古代メキシコ展、ぜひ行きたいと思っています!
      ざざさんは行かれましたか?
      2023/07/20
    • ざざあるいは電気羊さん
      先月行ってきました。音声ガイドがとてもよいと聞いていましたので解説を聞きながらじっくりみてきました。
      後にTwitterで芝崎みゆきさんの...
      先月行ってきました。音声ガイドがとてもよいと聞いていましたので解説を聞きながらじっくりみてきました。
      後にTwitterで芝崎みゆきさんの「古代マヤ・アステカ不可思議大全」を知り、事前学習してから行けばもっと楽しめたかもと思いました。
      でも何より現地に行くのが一番ですね。ロッキーさんもぜひ!
      2023/07/20
    • ロッキーさん
      そうなんですね!今まで音声ガイド買ったことなかったのですが、購入してみようかな。
      「古代マヤ・アステカ不可思議大全」、テスカトリポカの参考文...
      そうなんですね!今まで音声ガイド買ったことなかったのですが、購入してみようかな。
      「古代マヤ・アステカ不可思議大全」、テスカトリポカの参考文献にも挙げられていて、気になっていました!メキシコ展前後に、そちらもぜひ読みたいです。
      たくさん耳より情報ありがとうございました!!
      2023/07/21
  • 私の稚拙な表現力では語り切れないシリーズが来ました。直木賞と山田周五郎賞をW受賞している有名な作品なので読まれた方も多いのでは無いでしょうか。
    作中にも話題が出ていましたがNetflixでナルコのドラマを観ていたり、海外ドラマの『ブレイキングバッド』が大好きだったりしていたのでメキシコ怖い所と勝手なイメージを持っておりましたがやっぱり怖いじゃないか!

    始めは群像劇のようでしたのでそこまででも無かったのですが予想通りにバイオレンスに次ぐバイオレンス。血がぶっしゃー!葉っぱも吸いまくりだしコブラの首も切っちゃう。
    これですよこれ。ナルコの話はこうでないと!
    期待通りのバイオレンス具合に自身もファミリアの一員になったような気がして肩で風を切って歩きかけましたが実際は電車内で身を縮こませて本を読んでいます。

    マフィアの成り上がりから没落×アステカ神話と言う骨太作品ですが、否応なしに悪の世界に飲み込まれるコシモがどうなるのかずっと冷や冷やしていたら、途中でやっぱり始まる臓器売買。今度は元保母さんが気持ち良い位に闇に向かって転げ落ちて行くのに「帰って来て!!」と願う私の心の叫びも虚しく…。

    この臓器売買で出てくる元天才外科医の末永が1番好きなキャラだったのですが、今クズばかり出てくる本をオーディブルで同時視聴していて気付いた事がありまして。
    皆さんそうかも知れませんがクズを通り越して、自分なりの信念を貫き通している悪人は大好きみたいで、いつもこの手のラスボス級の悪い人がお気に入りになります。本作ではラスボスと言えばバルミロになると思うのですが、バルミロが麻薬組織との抗争で自分の組織を壊滅させられ復讐を誓って成り上がる過程もかっこよくて、最後の方にはすっかり虜になっていました。
    この作品は特に刑事が潜入したりはなく、ひたすら黒い世界でハードな世界が繰り広げられるのでラスボスと言う表現は違うのかも知れませんが、それ程に痺れました。
    コシモは根は純粋な男の子なんですが、それ故に暴力の世界でも純粋な力を発揮するのに悲しみを覚えてしまいますが、最後はコシモ自体も神話の一員になっているようであのくだりを書ける佐藤さん凄いなと感服した次第。
    コシモととある少年の日記が切なすぎて、暴力の世界で上手いタイミングでこれを出されると読者はもう、揺さぶられますよ。

    やっぱり大した事が書けないですね(毎度そうですけれど)『Q』以上にこの作品の凄みと重厚さが何一つ表現出来ないので、最後に特設サイトのお話を。
    『テスカトリポカ』特設サイトに紹介ムービーが上がっているのですがこれがまたかっこよくて、早く映画化してよとも思うのですが、予算や内容等を考えると完全にNetflixかAmazonじゃないと不可能な気がします。
    見たい、見たいわー!!キャスト決めがかなり大変そうですけれど。

    長編+血みどろ+臓器売買ネタOK(軽く書く内容じゃないんですが)+麻薬組織+結構なレベルの儀式
    これに刺さる方は最高の読書体験が出来る事間違いなしです。
    逆に苦手な方はとことん苦手な題材ではあると思いますが、本好きで良かったと思わせてくれるクライムサスペンスでした。
    まだまだ凄い本が世の中には溢れていますね。個人的評価の高い低いは関係なく、これからもどんな本と出会えるのか楽しみです。

    • yukimisakeさん
      1Qさん、チャターラですか!彼は親しみ持てるキャラでしたね。
      あのどうしても外科手術したいマンな所が堪らなかったです笑。

      え…?(´・ω・...
      1Qさん、チャターラですか!彼は親しみ持てるキャラでしたね。
      あのどうしても外科手術したいマンな所が堪らなかったです笑。

      え…?(´・ω・`)
      いつの間にか誓約書にサインさせられてる?!わいの腎臓が!!笑
      2024/01/06
    • ゆーき本さん
      わーいわーい!若人の臓器!ピチピチの臓器ー!


      いや、臓器はいらんから ユキはご飯作りに来て、イッキューさんは掃除しにきて(*´▽`人)
      わーいわーい!若人の臓器!ピチピチの臓器ー!


      いや、臓器はいらんから ユキはご飯作りに来て、イッキューさんは掃除しにきて(*´▽`人)
      2024/01/06
    • 1Q84O1さん
      ユッキーさん、臓器は却下されました…w
      ゆーきさんの為に我々がお助けに参りますか(`・ω・´)ゞ
      ユッキーさん、臓器は却下されました…w
      ゆーきさんの為に我々がお助けに参りますか(`・ω・´)ゞ
      2024/01/06
  • 昨年から読みたかった一冊は直木賞と山本周五郎賞W受賞の超大作である本書。

    いやぁ〜読み応えありました。

    麻薬密売に臓器売買という闇、アジアから南米そして日本に跨がるスケール感に神や生贄、スプラッター作品かのごとく描かれる殺害シーン...

    普段見聞ききしない固有名詞乱発でカタカナが多く、登場人物も多い為に普段の私なら少しとっつきにくい作品に位置付けられる可能性のある作品でしたが、中弛みすることなく最初からグイグイ引き込まれていきました。

    舞台が日本に移り、川崎近隣の地名に今は馴染みがあるのも一つの要素かも知れませんが、石井光太さんのルポ作品で陽の当たらない闇の世界を過去に読んでいたことも本作に引き込まれた要因だったと思います。

    いろんなものを詰め込みまくった作品ですが、それを一つのストーリーにまとめあげた見事な作品でした。


    説明
    内容紹介
    第165回直木賞受賞!

    鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元!

    メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人の臓器ブローカーと出会った。二人は新たな臓器ビジネスを実現させるため日本へと向かう。川崎に生まれ育った天涯孤独の少年・土方コシモはバルミロと出会い、その才能を見出され、知らぬ間に彼らの犯罪に巻きこまれていく――。海を越えて交錯する運命の背後に、滅亡した王国〈アステカ〉の恐るべき神の影がちらつく。人間は暴力から逃れられるのか。心臓密売人の恐怖がやってくる。誰も見たことのない、圧倒的な悪夢と祝祭が、幕を開ける。第34回山本周五郎賞受賞。
    著者について
    ●佐藤 究:1977年福岡県生まれ。2004年に佐藤憲胤名義で書いた『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となりデビュー。’16年『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。’18年、受賞第一作の『Ank:a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞および第39回吉川英治文学新人賞のダブル受賞を果たす。

  • 最近女性作家ばかり読んでいたので、エグさ倍増(笑)。

    さておき、登場人物が多く、また序盤は馴染みのない海外が舞台だけに、読みづらさはある。しかしながら、引き込む展開づくりがとても上手で、500Pを超える長作ながら、あっという間に読み終えてしまった。
    とにかくリアリティとスケールがすごく、派手なドンパチもあり、そう遠くない未来に映画化されるのでは。

    気になるところとしては、起承転結の「起承」部分があまりに盛り上がりすぎて、「転結」部分の物足りなさを少し感じた。 ★4.2

  • 久々なクライム小説と呼べる一冊。
    4人の主人公がいるような作品でした。

    日本に流れ着いた麻薬シンジゲートの生き残り
    日本を追われた心臓外科医
    私は悪くないと鼓舞する保育士
    そして、子供のまま殺し屋になってしまった少年。
    背景、サブキャラ、タイトルのアステカ神話も入れると
    とんでもないボリュームです、ハイカロリーでしたが読み応えはあります。

    2020年代ではコンプライアンスが強すぎて、
    映画は難しそうな印象。
    90年代なら、この手の書き方で、
    村上龍(コインロッカーベイビーズなど)がいたのでまだ映像化できたかも。

    Netflixなら、押し切って映像化できるかもという映像化もしてほしい一冊でした。

  • 海外の翻訳小説を読んでいるようだった。
    正直、読むのにエネルギーが必要だった。…つかれた。笑

    こんな暴力以上の暴力の描写のオンパレードが直木賞で…いいの…?笑
    とくに序盤、読みながら何度も顔をしかめた。あまりに暴力描写がすぎる。笑

    「死因は失血性ショック死だったが、おそらくその前に恐怖と苦痛で、老作家の心臓は止まったはずだった。おそらくは。調べようにも心臓がなかった。えぐりだされて、胸に穴が空いていた。」(70ページ)

    テスカトリポカとは、「煙を吐く鏡」という意味の、それはそれは恐ろしいアステカの神様の名前だった。そしてーーー。

    恐ろしい描写が多いのは、決して娯楽のパフォーマンスではなくて、血や心臓を神に捧げることでこの世界の安寧を祈る、アステカの儀式が由来していた。

    序盤、顔をしかめながら読んでいたはずなのに、いつの間にかすんなりと「暴力描写」を受け入れている自分に気づく。
    「それ」は、暴力ではなく、崇高な信仰のように思えたからなのかもしれない。
    後半、心臓を摘出するシーンは、なんだか神聖なる儀式のように感じてしまった。


    いろいろな組織と、いろいろな人物が絡み合っていた。
    人物には本名と、「あだな」がついており、正直1度読んだだけではすべてを把握しきれなかった。

    児童心臓売買のくだりは興味深く読み進められた。
    尋常じゃないほどの屈強な体だが、天涯孤独で、精神が幼く、ひどく純朴に育ってしまったコシモのたどってきた人生については、同情というか、切なさ、侘しさを感じた。
    環境が少しでも違えば、コシモは優秀なバスケットボール選手にも、素敵な職人にもなれたはず…。

    こんなに暴力描写のオンパレードなのに、読後感は切なさと侘しさでいっぱいになる不思議。

    クライマックスの時期は2021年8月で、今よりほんの少しだけ先の未来で、臨場感があった。
    この本の世界を1番味わえる旬は、まさにいまだと思う。
    いまの時期に読めてよかった。

  •  メキシコで米国国境付近は、麻薬密売人が暗躍する街だった。国境線は東西三千キロに及ぶ。地球最大の密入国地帯で、年間二千万人にも達する。太陽のように燃えさかる資本主義のアメリカへ。

     かつてトランプ大統領は、メキシコとの国境に壁建設計画を明言し、移民(不法入国)阻止と麻薬の密売の横行に歯止めをかけるため着手した。しかし、次期政権によって壁建設は頓挫した。それでよかったのか、分からない。

     物語は、二本立てで始まる。
    ルシアの兄フリオは、十九歳、麻薬ビジネスとは無縁で、アメリカに渡って働き貧しい両親に送金して生活を支えるのが望みだった。
    ナルコではない自称元国連職員の男に、運命を託し二万ペソを払った。二日後、見知らぬ男がフリオの前に現れ、「国境を越えたいのなら追加で二万ペソを払え」「払えないのならアメリカにコカインを運ぶしかない」と言われたが、先に払った金を断念して拒否した。そして凄惨にも麻薬カルテルに殺害された。
     妹ルシアは、北へ向かうのではなく南下したのだ。そして人生の希望や幸福のためではなく、ずっと遠く東洋の島国日本でなら、自分はすべて忘れられると思ったのだ。→後年、土方コシモが誕生することになる。

     一方、アステカ神話を信仰するリベルタが、テスカトリポカの名を口にすることで、征服者によって眠らされた恐るべき神が地の底から甦り、ふたたび力を持つのではないかと危惧していた。
     リベルタの長男イシドロは父の事業を承継し、雑貨の製造販売をしていたが斜陽化している。ナルコの麻薬を密輸するようになって金回りが良くなり、贅沢三昧をつくし、カルテルに殺害された。
     イシドロの子供達(バルミロ他)は祖母に教えられたアステカ神話をもって敵対するカルテルに立ち向かい成長し復讐の次元へ、自らもナルコになる未来へと近づき、力と財力を蓄えるためメキシコを離れインドネシアへ渡った。そこでタナカという人物との出会いがバルミロの人生を変えた。麻薬を欲する者と密売人。タナカの外科医としての技術と人脈があって相関関係が功を奏したと思われたが…。

     やがてバルミロとコシモは日本で家族を形成する。

     何ともスケールの大きい小説だが、大雑把ではなく、読むほどに内容が深い著者の筆力が強いと思った。
     読書は楽しい!珈琲も美味しい!

  • 遂にきたーっ!
    図書館で予約待ちしていたテスカトリポカ
    読み始めたらとにかくブッ飛んでいる!!

    何が!?

    ストーリーも登場人物も
    とにかくすごい!異常!
    けど、それが面白い!

    麻薬密売に臓器売買、殺し屋育成と、とにかく
    闇ビジネスオンパレード♪

    皆さん眼球一個の値段って知ってますか?
    10万円です
    状態によっては100万円
    膵臓500万円 
    骨髄1グラムにつき200万円
    靭帯50万円  胆嚢20万円
    足首15万円  手首5万円
    血液1リットル3万円
    (本当だったら恐ろしい…)
    いったい心臓はいくらなんだろう…

    そんな闇ビジネスに関わる登場人物はもちろん裏社会の人間だから極悪非道な者たちばっかり…
    頭のネジが何本吹っ飛んでいるだろう…

    けど、なぜかみんな魅力的♪
    特に気に入ったのはチャターラこと伊川徹
    何がすごいってベンチプレス290キロを持ち上げることもすごいが、ワンハンドアームカールで左右どちらも150キロを挙げるって…!
    マジかぁ〜〜〜〜〜!!
    そして、人を殺しては苛性ソーダ入のドラム缶で死体を溶かし、ドライブシャフトで煮えたぎる液体をかき混ぜるってヤバくないですか!?
    こんな人物ばっかりが登場しますw

    けどそんな中にもコシモとパブロの師弟関係を超えた絆には心に響くものがあります
    これこそまさに『おれたちは家族だ(ソモス・ファミリア)』
    こんなブッ飛んだ内容の中で最後にコシモとパブロの娘が会う場面は心が救われる気がします

    とにかくいろいろな意味ですっごい作品!

    • 土瓶さん
      1Q84O1さん、こんばんは~^^
      人間離れした黒いキャラがガンガン出てきて、これどうやってラストはまとめるんだろうってワクワクしてたら。
      ...
      1Q84O1さん、こんばんは~^^
      人間離れした黒いキャラがガンガン出てきて、これどうやってラストはまとめるんだろうってワクワクしてたら。
      ……。
      少し物足りなかったというか、一気に終わっちゃったなぁ、と。
      そこが少々残念でした。
      2022/12/27
    • 土瓶さん
      ちなみに私の眼球はたぶん五十円くらい。
      百均で2個セットでどうぞ(笑)
      ちなみに私の眼球はたぶん五十円くらい。
      百均で2個セットでどうぞ(笑)
      2022/12/27
    • 1Q84O1さん
      土瓶さん

      ん〜ッ、確かに最後の死に方は…ちょっと残念感はあるかもですね

      それと師匠の眼球の値段も残念!
      五十円って!?不良品やないですか...
      土瓶さん

      ん〜ッ、確かに最後の死に方は…ちょっと残念感はあるかもですね

      それと師匠の眼球の値段も残念!
      五十円って!?不良品やないですかw
      本読むのに疲れそーな目ですなwいらないです!
      2022/12/27
  • 読んでいる間、
    メルギブソンの映画『アポカリプト』のシーンが
    頭の中で再生されまくった。
    とても面白いクライムもの、暴力と血と麻薬と殺人と信仰。さすが受賞作。P553のグランドホテル型ハードボイルドで、登場する人物一人一人の書き込みがとてもいいヴォリュームで満足感がある。個人的にはバルミロ視点で読む傾向になった、バルミロがどう死ぬのかを考えつつ読み進める。物語はコシモの母親の話で始まるので、主はコシモの物語だろうかと感じる。最近読んだ、ダレンシャンのthe CITYを思い出させる、が、全く違うんだが、アステカと組織の雰囲気がにさせるのかと思う。一番嫌なのが末永、こういうタイプは虫唾が走る。読了感はかなり良い。
     ともかく、麻薬、臓器売買、殺人などを扱った、いわゆるクライムのジャンルで、描写もグラフィック。社会問題がたっぷり盛り込まれていて、かなり満漢全席ではあるが、頃合いなヴォリュームでうまく纏まっている。

  • すごい…。
    資本主義が生み出す凶悪犯罪と違法密売の暗黒世界。
    この世界はヤクザより恐い…:(´ºдº:;`):

    麻薬戦争が絶えないメキシコから逃げ出したルシアは、日本に渡りヤクザの男性との間に産まれた男の子、コシモを育てる。
    成長したコシモは事件を起こし、少年院に入る。
    メキシコの麻薬密売のカルテル、ライバルの「ロス・カサソラス」と「ドゴ・カルテル」の縄張り争いから逃れ、日本に渡ったロス・カサソラスの1人、バルミロ。
    川崎の廃車工場で、仲間「蜘蛛(ラバ・ラバ)」と共に、あるビジネスを始める為に仲間を集める。
    暗黒の資本主義社会と、アステカ神話が交差するのカルト・バイオレンス。

    これはカルテル同士の麻薬戦争だけがメインの話ではなく、アステカの宗教への信仰や、虐待による孤児、人身売買など、社会問題が生々しく描かれています。

    テスカトリポカはアステカの神。
    「煙を吐く鏡」
    バルミロは、少年の頃から祖母により繰り返されていたアステカの教えが染み付いています。
    彼はいけにえとして殺した人の心臓を取り出し顔の上に乗せる儀式をします。
    禍々しい雰囲気ではなく、当たり前のように淡々とこなす場面が日常のように映ります。

    宗教がらみにハズレなし!

    廃車工場で4人の殺し屋を育てるのですが、喧嘩や抗争シーンはとても迫力があり、ハラハラドキドキです。

    そして読後の余韻がすごい。
    麻薬や孤児、人身売買の現状にショックを受けます。

    佐藤究先生の作品を読むのは『Ank: a mirroring ape』 に続き2作目です。
    とても幅広い情報が、最後に全て繋がる技術がすごい。

    佐藤究先生の別作品『QJKJQ』もいずれ読みたいです。

  • 賛否両論ありそうな作品だった。
    まず宗教について抵抗がないと、内容が入ってこないだろうから、そこで結構な読者が振るいにかけられる。次にカルテル同士の抗争を期待していると、カルテルの話は序盤で早々に終わるので、そこでもまた肩透かしを受ける人は多そう。私の場合、アステカの宗教話は好みじゃなかったけど、アングラなクライム小説として読めば、楽しめた。

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著者プロフィール

1977年福岡県生まれ。2004年、佐藤憲胤名義で書いた『サージウスの死神』が第47回群像新人文学賞優秀作となり、デビュー。2016年『QJKJQ』で第62回江戸川乱歩賞を受賞。『Ank: a mirroring ape』で第20回大藪春彦賞、第39回吉川英治文学新人賞を、『テスカトリポカ』で第34回山本周五郎賞、第165回直木賞を受賞。

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