池上彰と考える 「死」とは何だろう

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041097588

作品紹介・あらすじ

死と向き合うことで、
自分はどう生きるべきかということが
浮かび上がってきます

「死」をめぐる質問にお答えします 池上彰×釈徹宗・対談


格差社会と言われる中、身分・人種・貧富に関係なく「平等」に訪れるものーーそれは「死」。
どんなに健康を保とうと努力しても、「死」は万人が受け入れざるを得ない“宿命”だ。
あなたにとって「死」のイメージとはどんなものだろうか? やはり怖いものなのか? 
死ぬ前・死ぬとき・死んだあと――いったいどんなことが起きるのだろうか? 
そもそも死ぬことは不幸なのだろうか?
誰もが迎えることになる「死」についての知識を深めることは、「自分の生き方」について深く考える作業となる。「死」を考えることは「生」を考えること。
三大宗教をはじめ、多くの宗教の現場を取材し、それぞれに向き合ってきたジャーナリスト池上彰氏による「死」の世界の考察。巻末には、釈徹宗氏との対談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 「死」について、科学や宗教などいろいろな視点から考えます。

    面白かったのは、地球上に38億年前生命が誕生、
    単細胞から多細胞へ進化し、24億年の旅を経て
    アポトーシスが生まれたこと。

    細胞の自発的な死=アポトーシスを観察すると、
    細胞が死んでいくとき、自らの生命の素である
    DNAをきちんと切断していることがわかりました。

    このアポトーシスに異常が起きるとどうなるか。
    たとえば「がん」は「本来死んでいく細胞が死ななくなり、どんどん増えていく」病気。
    だから治療には、細胞にアポトーシスを思い出させる薬が必要になるそうです。

    一方、肝炎、エイズ、アルツハイマーは、アポトーシスが「進みすぎる」、つまり細胞がものすごいスピードで死んでいくため、アポトーシスを抑制し、うまく働くように促す薬が必要です。

    アポトーシスがあることで、寿命というものがあり
    「遺伝的荷重」による種の絶滅を防いでいるのです。

    それともうひとつ、安楽死についての釈徹宗さんのお話は「なるほど」と思うものでした。
    長年のALSの友人がいるので、「その生を否定したくない」から「積極的安楽死(薬物投与で死に至らしめる)」を肯定しない。
    (「消極的安楽死」なら、現場で行われています。
    延命治療せず、痛みを緩和するだけのケアなど)

  • 未だ訪れていない「死」を知りたくて・・
    第1章 そもそも「死」って何だろう
    第2章 人はなぜ死ぬのだろうか
    第3章 宗教でこんなに違う「死生観」
    第4章「死ぬとき」に起こること
    第5章「突然の別れ」と向き合う
    第6章「死」をめぐる質問にお答えします
    TV番組で著者の解説を聞いているように感じながら読み進めます。

  • 医学生物学・社会学・心理学・宗教といった様々な論点から「死」を丹念に追っていく良書。

    『死体は語る』『エンジェルフライト』『救急救命センターからの手紙』『遺体と火葬のほんとうの話』など、死生観にまつわるものは色々と読んできたが、この本も「死」を考察する上で必要なことが書かれている。

    特に、新型コロナウイルスで亡くなった方のご家族が書かれた日記は強く胸を打つ。咳が出始めてから火葬までわずか1ヶ月の間に家族が亡くなってしまったというご家族の話だが、大事なのは、このことは罹患したら誰の身にも起こりうる、ということではなかろうか。

    「生きること」とその先にある「死という現象」に興味がある人におすすめできる一冊。

  • 2021京都外大図書館プロジェクト Library Explore Mission(L.E.M.)学生選書
    京都外大図書館所蔵情報
    資料ID:649403、請求記号:114.2||Ike

  • より歳を重ねていくにつれ、死というものが身近になっていくと実感するこの頃。そんな時に本書と出会い、読んでみました。

    死について科学、宗教、医学的知見を踏まえながら世界の事情も絡めつつ分かりやすく解説してくれるのは流石と言ったところ。

    所謂「お迎え現象」については否定的な意見は多いものの、体験者のリアルな声を聴いていると、本当にあるかもしれないと思った。

    またコロナ禍に置いて「曖昧な別れ」が頻発しており、愛する者の最期を看取れないことがこんなにも辛く、悲しい事だと改めて思い知らされた。

    有限だからこそ人生に意味を見つける。死を穢らわしいものだと思わず、人生の素晴らしい幕切れだと考えて明日を生きていこうと思いました。

  • 精神的な内容が多いと思いきや割と科学的な考察もあり参考になった。
    途中、石巻での霊的な体験の記述があったけど池上さんの本で書かれると妙に説得力があった。
    それと最後の章での宗教学者釈さんの仏教に根差したなアドバイスも良かった。

  • 2021I116 319/I12
    配架場所:A1 東工大の先生の本

  • コロナ禍で生き方を見直す人も増えただろう。そんな中、書店で見つけた本。思わず手に取った。
    「死」について怖く感じるときもあった。そのころにこんな本に出会えていたらもう少し早く楽になっただろうに。「死」について前向きに考えるきっかけとなった。

  • 池上彰さん割と苦手なんですが、結構良かった。
    臨死体験やら、幽霊話やら、お迎え現象やら、ほんまかいな?という話も、何故かスーっと読めた。

    ついつい読めたのは、5章に釈さんと一緒に人生相談かかれていたからかな?

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著者プロフィール

ジャーナリスト。東京工業大学リベラルアーツ教育研究院特命教授。
1950年長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題を担当する。1994年から11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、書籍やテレビ、選挙報道等でニュースをわかりやすく解説し幅広い人気を得ている。著書に『池上彰のやさしい経済学』『池上彰の教養のススメ』など多数。

「2022年 『池上彰の教養のススメ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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