カラ売り屋、日本上陸

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 161
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041097717

作品紹介・あらすじ

粉飾決算や株価が過大評価されている企業を探し出し、カラ売りを仕掛けて追及レポートを発表、株価が下がったところで買い戻して利益を上げる投資ファンドを「カラ売り屋」という。ニューヨークに本拠地を置くカラ売り専業投資ファンド、パンゲア&カンパニーは東京事務所を開設。パートナーの北川靖は「タイヤ・キッカー」のトニーと組んで、傘下のMS法人を使って病院買収に邁進する巨大医療グループ、架空売上げの疑いがあるシロアリ駆除会社、タックス・ヘイブンを悪用して怪しい絵画取引を行う総合商社絵画部とそれぞれ対決。窮地に追い込まれた相手は、何とか株価を吊り上げ、パンゲアを叩きつぶそうと画策するが――。金融市場に蠢く男たちの息詰まる攻防戦の先に、気鋭の経済小説家が描いた日本経済の病巣とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 一話目はハラハラしながら楽しく読めた。連続で読んだからなのか、株価を下げたけど逆襲にあって暴騰し、最後は再逆転で破綻。という流れが一辺倒でやや残念だった。経済用語の解説は有難い。

  • ますます充実のシリーズ。著者の前作アパレル興亡も面白かったけど、本シリーズはライトな感じが良いです。評伝や実話ものより、トップレフト以来のファンとしては、著者の純粋なフィクションが読みたいです。

  • 株のカラ売り屋を主人校にした経済小説。悪い奴らを標的にして稼いでいる限り問題はないと思うが、そもそもそんな輩がいることが許せない!

  • シロアリ屋
    東京シロアリと長年付き合いのあった会計士が最終的にはめられ有罪になるとは、なんともやるせ無い感じがした。

  • 先の展開が気になりすぎてかなりドキドキしながら読了。

    目次から3部構成であることがわかるが、このシンプルさはカラ売り企業と対戦させられることになる企業や業界となっている。それぞれの面白さは以下だった。

    病院  ★★★★★
    シロアリ ★★★★☆
    絵画  ★★☆☆☆

    評価はしたものの、この3部で扱う業界が違いすぎる。この著者はなぜここまで詳しいのだろうか。

    それぞれの違法性、グレーな内容があり、売り推奨として出したカラ売り屋に対し、不正を誤魔化そうとする、不正を隠蔽しようとする、不正を認めない方法は多種多様だった。

    この本の面白いところは、業界や規模を考えないと実社会で十分に起き得る内容だなと感じた点。空売りという投資に関した物語であるが、特に1章は医療制度のあり方を世間に訴えているのかもしれない。

    本書のカラ売り屋を、ブラック企業に制裁を加える正義のヒーローか、企業が落ちるのを悦ぶ変態かで味方も変わる。1つ言えるのは、普段の投資ではお目にかかることはないカラ売り屋の行動や心理を少しばかり垣間見ることができる。

    この著者の本は初めて読むが、人を引き込む臨場感を伝えるのがうまいなと感じた。

    ※本書の内容は以下連載をまとめたもの。
    『日刊ゲンダイ』『小説 野性時代』

  • 黒木さんの作品にしては読みやすかった。

  • 相変わらず黒木氏の著作は面白い。しかし各シリーズもっと中身を厚くしてそれぞれで一冊のハードカバーにして欲しかった。どれももっと面白くなりそうだったので少し残念。
    貸株の舞台裏もそうだし、貸株停止やら不正会計のスケープゴートにされた会計士やら絵画オークションのシュレッダーやら、現実世界と上手くクロスさせる腕前は読んでいてニヤッとさせられる。

  • ありそうな話。現実の企業や個人の名前も出てくるので実話ではないかと思わせる。
    空売り専門の人たちは実際にいるのでしょう。病院やら、シロアリ業者やら絵画のオークションやら、題材がユニークで面白い。ぜひシリーズ化して欲しい。

  • それぞれのテーマが当時の時代背景を反映していて、また黒木さんの本は実名も度々出てくるのでリアル感があって面白いです。不正の暴き方も、なるほどな、と思い、勉強になります。

  • 25年前の懐かしい医療法人事件も。フィクションと言いながら、あちこち実名出てドキリ。優れた都内観光ガイドにもなっている。

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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