カラ売り屋、日本上陸

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041097717

作品紹介・あらすじ

粉飾決算や株価が過大評価されている企業を探し出し、カラ売りを仕掛けて追及レポートを発表、株価が下がったところで買い戻して利益を上げる投資ファンドを「カラ売り屋」という。ニューヨークに本拠地を置くカラ売り専業投資ファンド、パンゲア&カンパニーは東京事務所を開設。パートナーの北川靖は「タイヤ・キッカー」のトニーと組んで、傘下のMS法人を使って病院買収に邁進する巨大医療グループ、架空売上げの疑いがあるシロアリ駆除会社、タックス・ヘイブンを悪用して怪しい絵画取引を行う総合商社絵画部とそれぞれ対決。窮地に追い込まれた相手は、何とか株価を吊り上げ、パンゲアを叩きつぶそうと画策するが――。金融市場に蠢く男たちの息詰まる攻防戦の先に、気鋭の経済小説家が描いた日本経済の病巣とは!?

感想・レビュー・書評

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  • 2025/01/05読了
    #黒木亮作品

    空売り専門ファンドが日本企業の不正を暴き
    株式市場戦を仕掛ける。
    内容はとても面白いが、3作ともに展開が同じで
    もっと複雑な展開だったらよかったのに。
    この手の物語はどうしても
    真山仁の秀逸作「ハゲタカ」と比較してしまう。
    そういう意味ではちと物足りない。

  • もう少しシンプルだったら面白いと思いました。
    専門用語が多くて純粋に楽しめ無かったです。
    自分の知識不足という事ですかね。

  • 一話目はハラハラしながら楽しく読めた。連続で読んだからなのか、株価を下げたけど逆襲にあって暴騰し、最後は再逆転で破綻。という流れが一辺倒でやや残念だった。経済用語の解説は有難い。

  • 実際の事件を参考にした経済小説。
    三部構成で、1話目はY病院参考?2話目はI商事?3話目は猫ちゃん?を彷彿とさせる。
    空売り屋なんて株価操作を行って個人投資家から搾取する巨悪なファンドだと思っていたがこんなやり方もあるんだという事を知った。
    とくに病院の闇についてはこんなんで良いのか健康保険制度?!と考えさせられる。
    沢山払ってるのに無駄な診療にほとんど使われていて経済潤すだけではなく堕落させ人間の身体も蝕んでいるんじゃなかろうかと。

    猫ちゃんの時に逮捕された会計士の先生がだしているフロードシューターたるツールを使えば財務会計リスクが、システム上で分かるらしい。使えば株価の参考になるかと思ったけど、会計士先生がリスクを指摘していたZOZOの株価は当時の倍になってる。うーん。。

  • ますます充実のシリーズ。著者の前作アパレル興亡も面白かったけど、本シリーズはライトな感じが良いです。評伝や実話ものより、トップレフト以来のファンとしては、著者の純粋なフィクションが読みたいです。

  • 株のカラ売り屋を主人校にした経済小説。悪い奴らを標的にして稼いでいる限り問題はないと思うが、そもそもそんな輩がいることが許せない!

  • カラ売り専門の投資ファンドパンゲアが挑む3つの案件を扱った短編集(病院買収王、シロアリ屋、商社絵画部)。題材は違うもののオチはほぼ同じであまり面白くはない。

  • カラ売り屋はある程度資本主義には必要な存在で、factに基づいて割高な株価を下げる役割がある。

  • 2022.7 題名から想像するピカレスクなストーリーではなく、どこか傍観者的な運びの小説。

  • シロアリ屋
    東京シロアリと長年付き合いのあった会計士が最終的にはめられ有罪になるとは、なんともやるせ無い感じがした。

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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