- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041097724
作品紹介・あらすじ
元官僚の日本人と2人のアメリカ人が運営するウォール街のカラ売りファンド、パンゲア&カンパニーが、新たに3つの日本企業に照準を定めた。狙われたのは、濡れ手で粟の利益を上げる仮想通貨交換業者、グレーゾーンぎりぎりの会計手法で生き残りを画策する巨大航空会社、業界にEV旋風を巻き起こす新興電気自動車メーカー。財務諸表を徹底的に読み込み、株価を下げようとするパンゲアを、追い込まれた企業がマージン・コールで締め上げる――。金融ジャングルの勝者は、果たしてどちらか!? 「仮想通貨の闇」「巨大航空会社」「電気自動車の風雲児」三編を収録。
感想・レビュー・書評
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仮想通貨の意味というか難しくて自分には分からなかったです。
説明が足りないように感じました。
3作品あったけど最初の「仮想通貨の闇」をもっと丁寧に書いて欲しかったです。
それだけで充分だと思いました。
残念です。
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好調なシリーズ。昨年の時点でNFTとか登場してて、作者の情報収集力には感服。
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仮想通貨の実態がほんの少しわかったし、JALが倒産したときの実態も少しわかった、またテスラの様子(だいぶ脚色されてたが)も少しわかった。
こうした面白さは、相変わらず作者は一流だ。
だけど小説の読み物としては、少し退屈だった。 -
3話それぞれ文庫で出版していいくらいの充実ぶりだが展開はワンパターン。空売りして少し含み益出て逆転されて最後に盛り返す。仮想通貨やEVなど業種が最先端だから新鮮味はあるけど。。
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暗号資産、なんとも夢がある話ではないか。私も今年の春頃からCoincheckにお世話になっている。ブロックチェーン、ハードフォーク、トークン、マイニング…なかなか私の頭では理解が不十分なところはあるが、興味は尽きない。
この本、3編ともだが金額が莫大過ぎてピンとこない。でも実際この規模で動いているのなら私の投資なんぞ微塵の影響もないんだろう。金が金を生むって言葉通り、ある一定の資産を作るとビクトリーロードに乗る権利が発生する。そしてその中でも一握りの人間だけが億り人になる。
失敗例もよく聞く。いかにして人間の欲を制御できるかがキーか。あー、本のレビューじゃなくなってるな。本の方は、メインのカラ売り屋が仮想通貨交換業者や巨大航空会社、新興電気自動車メーカーとの株価の上げ下げ競争を演じる。現実とリンクしているのでイメージしやすく面白い。特に投資に興味のある人にはハマるか。 -
タイトル通り、空売り屋と仮想通貨について学びながらストーリーも楽しめる本でした。
どう物事を見ているのか、現代の問題も踏まえて題材にしていて学べました。
小説としての面白さという面では、上記評価ですが
学びを含めれば☆4でも良いかなと思います -
・カラ売り家も看破しているように、仮想通貨は実体の価値もなく、非代替性トークン(NFT)について懐疑的だった点では同感。
・小説としては面白いとは思わないけど、現代の経済事情が分かって興味深い。 -
購入した本。作者の経歴に興味があり読了。
仮想通貨やEVなど、現在知りたい分野がテーマになっており面白かった。
現実に即した部分も多く、参考になるところが多かった。 -
いつもながら勉強になります
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カラ売り屋たちが標的にするのは、仮想通貨市場、日本を代表とする航空会社、そしてEVの寵児。
航空会社は少し古いトピックで斬新さには欠ける。
仮想通貨とEVについてはよく研究されている。それぞれを勉強する入門としては面白い読み物かもしれない。ただ多少の基礎知識が必要。
自分としてはEVが面白かった。イーロンマスクを日本人に仕立てあげ、製造業の様々な困難に押し潰られそうになりながら一人でリーダーシップを発揮(かなりは嫌われ者になりつつ)して株価を押し上げていく様は設定として面白い。EVも燃料エンジンから簡単に(部品点数が劇的に少ないから)切り替えられるようなイメージが一般にあるけれど、実はそんなに簡単ではないということがよくわかる。
著者プロフィール
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