カラ売り屋vs仮想通貨

  • KADOKAWA (2021年8月27日発売)
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本 ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784041097724

作品紹介・あらすじ

元官僚の日本人と2人のアメリカ人が運営するウォール街のカラ売りファンド、パンゲア&カンパニーが、新たに3つの日本企業に照準を定めた。狙われたのは、濡れ手で粟の利益を上げる仮想通貨交換業者、グレーゾーンぎりぎりの会計手法で生き残りを画策する巨大航空会社、業界にEV旋風を巻き起こす新興電気自動車メーカー。財務諸表を徹底的に読み込み、株価を下げようとするパンゲアを、追い込まれた企業がマージン・コールで締め上げる――。金融ジャングルの勝者は、果たしてどちらか!? 「仮想通貨の闇」「巨大航空会社」「電気自動車の風雲児」三編を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 仮想通貨の意味というか難しくて自分には分からなかったです。
    説明が足りないように感じました。
    3作品あったけど最初の「仮想通貨の闇」をもっと丁寧に書いて欲しかったです。
    それだけで充分だと思いました。
    残念です。

  • 大部分が実在した、実在する企業で、実際に起きていた事案なので、当時を振り返るのにはとても良かった。

    私も業界の端っこにいる人間として、さまざまなマーケット用語に触れる機会があるが、キチンと理解して書いているなと思う。

    ただ、どこまでが事実で、どこからがフィクションなのかの線引きがわかりにくくて、少し困ったかも??

    JALにテスラ、ここまでリアルに書くと、怒られないのかなぁ??

  • 好調なシリーズ。昨年の時点でNFTとか登場してて、作者の情報収集力には感服。

  • 仮想通貨の実態がほんの少しわかったし、JALが倒産したときの実態も少しわかった、またテスラの様子(だいぶ脚色されてたが)も少しわかった。
    こうした面白さは、相変わらず作者は一流だ。
    だけど小説の読み物としては、少し退屈だった。

  • 3話それぞれ文庫で出版していいくらいの充実ぶりだが展開はワンパターン。空売りして少し含み益出て逆転されて最後に盛り返す。仮想通貨やEVなど業種が最先端だから新鮮味はあるけど。。

  • 暗号資産、なんとも夢がある話ではないか。私も今年の春頃からCoincheckにお世話になっている。ブロックチェーン、ハードフォーク、トークン、マイニング…なかなか私の頭では理解が不十分なところはあるが、興味は尽きない。

    この本、3編ともだが金額が莫大過ぎてピンとこない。でも実際この規模で動いているのなら私の投資なんぞ微塵の影響もないんだろう。金が金を生むって言葉通り、ある一定の資産を作るとビクトリーロードに乗る権利が発生する。そしてその中でも一握りの人間だけが億り人になる。

    失敗例もよく聞く。いかにして人間の欲を制御できるかがキーか。あー、本のレビューじゃなくなってるな。本の方は、メインのカラ売り屋が仮想通貨交換業者や巨大航空会社、新興電気自動車メーカーとの株価の上げ下げ競争を演じる。現実とリンクしているのでイメージしやすく面白い。特に投資に興味のある人にはハマるか。

  • 3.5くらい

    1章コインチェック
    2章JAL
    3章テスラ

    と事実とフィクションを織り交ぜながらの物語で面白かった。

    ただ、どの章も空売り屋は儲けたり、損したり最終的には儲けたりとパターンは同じ。

    企業側、空売り屋、その他周りの人間達の人間模様は楽しめた。

    専門用語や難しい言葉がたくさん出てくるがそこは流し読みで笑

  • ▶図書館にあり。

    ● 2025年2月21日、YouTubeで「本を読むこととお金を貯めること」と検索して勝間和代さんの動画に行き着き。3年前の動画「読書は金なり。お金持ちになりたかったら、もっと本を読もう」という動画を見た。→空売り屋!?面白そう!

    コメ欄より: 私の趣味は読書。立花隆と。沢木耕タロウ。そして黒木売。オウサワ在昌。などなど

    https://youtu.be/vh2fnHw_pZs?si=M0ktqSqcJzcWR2cc

  • 読んでいた時に、仮想通貨の流出事件が報道され、おおっ。
    今回も様々な企業に空売りを仕掛けるのだが、企業の体制や扱っている事物について、細かく説明や分析がされている。作者の勤勉さに頭が下がった。

  • 空売りファンドパンゲアのメンバーが主人公の中編小説集
    パンゲアは、空売りをした会社の不正などをレポートとして発表することで株価の下落を招くという手法のため、相場師として暗躍するというタイプの小説ではない。主人公等は「売ったけどなかなか下がらんねー」みたいな感じでまったりしている姿が時折出てくる程度。仮想通貨やEVなど、様々な業界の内側を描くというのが主題。そう思えば面白く読める

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著者プロフィール

黒木 亮:1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社を経て2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』でデビュー。著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『冬の喝采』『貸し込み』『カラ売り屋』など。英国在住。

「2021年 『カラ売り屋vs仮想通貨』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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