SIGNAL シグナル

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041097908

作品紹介・あらすじ

それは破滅への予兆か、人類への福音か――。

電波天文台が奇妙な信号を捉えた。
調査の結果、三百万光年離れたM33さんかく座銀河からの人工的電波だとわかり、人類史上初めて地球外知的生命が確認されることとなった。
中学二年の芦川翔は、この人類史上最大の発見に大興奮するが、周囲の友人は冷めていた。
誰かと感動を分かち合いたい芦川は、高等部の先輩で天文学者を母に持つ男子生徒・朱鷺丘昴の存在を知る。
先輩なら、当然この大発見の意味も僕以上に理解しているはずだと確信し、朱鷺丘先輩に話しかけようと試みるが、先輩は極端に無口で滅多に人と交わらない変人だった……。
一方、宇宙から謎の信号を直接感知する人々が現れる。呼び集められた彼らは、ある実験を試みる……。
十七年後、研究者となった朱鷺丘が、シグナルの解析に成功する。
電波を発するようになって百年余りの人類に向けて、宇宙の彼方からシグナルを送り続ける「彼ら」の目的とは? 
「彼ら」は地球にやってくるのか? 果たして人類の運命は――。
『百年法』『代体』の著者が放つ“アオハル”SF長篇!

感想・レビュー・書評

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  • M33星雲から地球にシグナルが送られてきた。地球以外にも知的生物はいるのか。シグナルの解読はどうなるのか、M33ETIの目的は一体何なのかなどの謎がどうなるのかという期待で引っ張っていくが、あくまで芦川翔、朱鷺丘昴、滝沢修太朗の3人の友情とシグナルが声として聞こえるレセプター7人の絆の話なのだ。変人の朱鷺丘に必死に挑んでいく芦川翔の純粋さが眩しい。結構、理詰めに進んでいく会話も面白い。M33ETIについては、最後ちょっと肩透かしだが、でもなかなかいい話だった。
    時間についての「風という流れがまず存在して、その流れに乗って気体分子が動いているのではなく、気体分子の集合的な流れを、風という概念で捉えるのと、時間も同じ」というのと、知的生命が誕生するための条件が「①中心の恒星が、銀河において、星が密集していない比較的安全な場所に位置する②その恒星が太陽と同じくらいの寿命を持つ③ハビタブルゾーンに地球と同サイズの惑星がある④その惑星に適切な比率で大陸と海が存在する⑤惑星が防御バリアとなる地磁気を持つ⑥同じく適切な濃度の酸素と二酸化炭素が存在する⑥温度調節機能を果たすプレートテクトニクスが存在する⑦スタピライザーの役割を担う適度な質量の衛星を持つか、ほかの要因によって自転軸が安定している⑧その惑星の外側の軌道に、彗星や小惑星から守ってくれる巨大惑星が一つないし二つある」という話が展開されているのも面白かった。なるほどねえ。

  • 浪漫と興奮の一冊。

    あの「三体」を思い出す面白さ。

    三百万光年離れた銀河から送られてきたシグナル。
    それは地球外知的生命からのシグナルだった…もう、これだけで浪漫一色の無限の世界へ連れ出された気分。

    このシグナルの意味、送った彼らの目的は何なのか?さまざまな仮説に興奮の嵐。

    壮大な遥か彼方の宇宙の鼓動を感じたくなるし自分の鼓動を重ね合わせたくなる。

    今、この瞬間にどこかでシグナルが交わされていたら…浪漫と興奮をもらえた幸せな時間。

    壮大な夢を追い続けるアオハル、熱い想いもキラリと良かった、小難しくなくSFを楽しめる作品。

  • We are not alone. But…  #日本SF読者クラブ M33銀河からの電波信号が確認されたとき、中学2年生の少年の「宝石のような時間」が始まった。、それはETI(地球外生命体)からのものか? そして一体何を意味しているのか?

     電波信号とは別の<波>も送られてくる。それは、特定の人たちの脳に直接に話しかけてくる。何故?

     それから17年後、大人になった少年は「信号」と<波>の意味を探ろうとする。青春SFストーリーと言ってよいのdが、ちょっとあっさりしすぎのの感がある。

  • 三百万光年離れた銀河から送られたシグナル。
    それを受け止めた人達。
    すごく壮大なスタートの割には
    こじんまりした展開ではあったが
    それはそれで面白く読めた。
    なんと言っても朱鷺丘先輩の強烈なキャラ。
    再会までの間に何があったのかを是非とも読みたいものだ。
    [図書館·初読·10月26日読了]

  • ある日、さんかく座にある渦巻銀河M33から人工電波が届いた。 
    人類史上初めて地球外知的生命が確認されたのだ。
    中学2年の芦川は胸をときめかせ、この思いを語りあえる先輩たちと出会う。 

    同時期、M33銀河からの『声』を聞いたという6人が集められた。 
    M33シグナルのレセプター(受動体)と称される6人は、あるビジョンを目にする。 
    果たして、M33からのシグナルは、人類にとって福音となるのか? 
    電波受信から17年後、ついに人工電波の暗号が解除される。 その内容とは・・・ 
    ファーストコンタクトものに入るのでしょうが、大人になった芦川と先輩達、レセプター達との関わり合いが重点になる話ですね。 
    これはこれで良いものです。 

  • 軽ーい感じで読みやすかった。
    もっと、ドロドロした内容でもよかったかも。

    人類が滅びるとき
    これまで人類が積み上げてきた事実
    それが誰にもどこにも残らなくて
    そのもの自体が無駄だったってことになるのは悲しいな。

  • 奇跡の惑星、地球。

    惑星にも寿命があり
    生命が育まれる環境の惑星はごくわずか。
    遠く三百万光年離れた知的生命体が
    地球に送ってきたメッセージ。
    命を繋ぐという物語。

  • 余分かと思った部分をすっ飛ばしながら、ストーリーを追う形式で読んだ。すると、面白い。 オチもなかなか良い。理論は短く、やさしく、面白くして欲しかった。文句言ってすんません。

  • SF作家さん…というイメージは最初なかったんだけど、もうそうとしか思えなくなってきた。今作は、とある星からの信号を受け取った地球の人々の話。ざっくりいえば。
    受け取り方、立場、頭脳によって、その信号との関わり方が違っていて、でもどれもなんか凄い。信号の解読に挑む。信号よりも前から「声」を聞く。信号の意味を考え続ける。…ロマンだなぁ。ロマンを感じる人生、いいなあ!

  • 宇宙という人類にとってほとんど未知であるが故のロマンと恐怖、少年の成長、大人の成熟がきれいに織り込まれた、現代科学にプラスアルファなSFでとても楽しく読めた

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著者プロフィール

一九六五年愛知県生まれ。九八年「直線の死角」で第十八回横溝正史ミステリ大賞を受賞。二〇〇三年に発表した『嫌われ松子の一生』が大ベストセラーとなる。一三年『百年法』で、第六十六回日本推理作家協会賞を受賞。近刊に『SIGNALシグナル』がある。

「2020年 『人類滅亡小説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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