信長の原理 上 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 464
感想 : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041098646

作品紹介・あらすじ

「垣根涼介の時代小説こそ
 真に『独創的』という言葉がふさわしい。」
――恩田陸氏

何故おれは、裏切られ続けて死にゆくのか――。
斯界の絶賛を受けた歴史長編、ついに文庫化!

織田信長は、幼少時から孤独と、満たされぬ怒りを抱えていた。
家督を継ぎ、戦に明け暮れていた信長はある日、奇妙な法則に気づく。
どんなに鍛え上げた兵団でも、働きが鈍る者が必ず出る。その比率は、幼い頃に見た蟻と同じだ。人間も、蟻と同じなのか……と。
信長は周囲の愚かさに苛立ちながらも、軍事・経済の両面で戦国の常識を次々と打破。怒濤の血戦を制してゆく。
不変の“法則”と史実が融合した革新的エンタテインメント!

感想・レビュー・書評

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  • 光秀の定理が面白かったので本書の文庫化を心待ちにしておりました!

    本作は働く蟻とサボる蟻について考える信長という形に整えられております。

    前半は幼少期から浅井長政の裏切りまでの話!

    印象的だったのは柴田勝家達を許す信長
    光秀の大抜擢
    松永久秀への信頼などの描き方が良かったと思います。

    取り敢えず下巻も楽しみ!


    因みに信長のやっている事は少年ジャンプの連載陣を決めるやり方と一緒だと思った!

  • これは組織論、状況適合理論、動機付け理論などが詰まった時代小説というよりビジネス書という感じ。
    信長の飽くなき探究心は、帰蝶に言わせれば「地獄者」...。ではいざ下巻へ。

  • 2013年に「光秀の定理」という作品が出ていて、光秀をよりわかるためには信長もよりわかるべきとのことで書かれた作品のようです。私は先にこちらを読んでしまいました。後々、「光秀の定理」を読んだとしたらこれが吉と出るか凶と出るかは不明です。本作、とんでもな面白さです。史実にかなり忠実に描かれているものと思いますが、セリフや心理描写は厳密にいえばフィクションなのだと思いますが、それにしてもこの面白さは凄い。戦国時代そのものを理解することでより誰もが知っている史実が変わってみえてきます。やはり時代をわかるということが非常に大事なんだと改めて思い知らされました。何度も言いますが、これ凄い作品です。

  • 明智光秀は好きな武将なので、『光秀の定理』からの流れで読み始めた。

    『定理』では信長は、光秀でさえ分からなかったベイズ推定を、たちどころに理解してしまうほど合理的な人物として描かれている。(『信長の原理』は『定理』と同じ時間軸なのだろうか。)
    信長の父、信秀は彼を評して「心が渇いている」と述べていた。思うにその渇きとは、孤独な、寄る辺なき「個人」の、人を動かす「原理」を求める強い衝動のことではないかと思った。

    信長は退屈に任せ蟻を観察するうち、懸命に働く蟻と中途半端に働く蟻、そして働かない蟻が、2:6:2の割合で存在するという、現代で云う「パレートの法則」を掴む。約すと1:3:1。同じ割合だけど後々効いてきそう。

  • 「働き蟻の法則」に頭を悩ませる信長。蟻の大群を相手にした〝実験〟がちょっと滑稽。お決まりの合戦シーンは少なめで、しかもサラッと描かれているのが良い。読むのはあの大傑作「ワイルド・ソウル」以来の垣根作品、時代小説も悪くないと思いつつ下巻へ。

  • (上下巻共通)
    信長に社会学的視点とキレやすい性格と理性的な性格を持たせてみた話。
    各人物の行動はその通りなんだけど、思考に独自性がありますね。
    途中そこまで法則通りになるのかなぁと思わないこともないけど、あり得そうな気もするのが作者の力でしょうか。
    最終盤の展開が幾分強引に感じないでもないですが、それは登場人物がそれぞれ歳を取ってそれなりに思考がかたくなになってしまったんだろうということで。

  • 読んだ。

  • 戦国時代の作品は好きな部類なので興味深く面白く読める。
    一人の人物が、書き手の見方によって如何様にでも変わってしまう。
    どれが正しいのかは分からない。だから楽しい。
    下巻に期待が膨らむ。

  • 光秀の定理に続き読み始めました。信長がパレードの法則をどのように総括するのか?下巻が楽しみです。

  • 弱い尾張兵を強くするべく次男坊・三男坊を中心に馬廻り衆を作る信長。経済感覚に優れ、楽市・楽座や農閑期に拘らなくて良い常備軍の設置、土地の管理を請け負い、代わりに扶持を与えることで豪族を家臣化する、身分に拘らない人材登用など新しい制度を創造するが、あるとき人間を含めた生き物は2対6対2の割合で働く者、それに追随する者、働かない者がおり、働く者だけを残してもこの割合は変わらず新たな働かない者が出てくることに気づく。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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