エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼] (角川文庫)

  • KADOKAWA (2021年8月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041098691

作品紹介・あらすじ

小犬の姿をした「八百万の神」(モノクロ)と暮らす大学生の美綾。読んだばかりの『将門記』についてモノクロと話していると、「一緒にその時代を見に行かないか」と誘ってきた。次の瞬間、美綾はモノクロと共に(意識体)となって本物の将門の時代へ飛んでいた。平将門が若きリーダーとして確かに存在しており、目の前に現れる! 意識だけの感覚に徐々に慣れた美綾はモノクロと別行動を取っていると、アクシデントが起こり、将門の護衛を務める蝦夷の少女ユカラの身体に閉じ込められてしまうが、ユカラの将門への気持ちを知ることに。やがて「えやみ」という邪悪な呪術が絡んだ親族との戦いが起きる。一方で「えやみ」を浄化しようとする「山の民」が変化したオオカミたちが、ユカラに力添えをして将門を危機から救おうとするが……。
「これぞ荻原規子。さすが荻原規子。本の中に引きずりこまれそう。神の視点で歴史を見るとはこういうことか !」八咫烏シリーズで人気の阿部智里氏、大絶賛! 壮大なスケールで描かれた書き下ろし、シリーズ第3巻ついに登場!

感想・レビュー・書評

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  • 将門の呪いを祓おうと北からやって来た蝦夷の少女ユカラの思いは、凛々しく純粋で切ない。そのままストレートな話だったらよかったのに、現代から八百万の神のモノクロに連れられた美綾が、見えない存在で見守っている、呪いの元凶は道鏡で、新人の神の不手際が関わっているなんて設定が余計なんだよなあ。ユカラや将門の描き方が中途半端なのだ。でもそうなると、物語自体はかなり重くなるだろうけどね。

  • 面白かった。1、2と、いまいちだったし、相変わらず主人公のキャラが好かないが、今回のはシロクロ(神様)にタイムスリップで過去に連れて行ってもらい、平将門を見てくるという旅にでる。将門は有名な割にあまり取り上げられたり、文学作品なども少ないので、こういう形でもとても興味深いと感じた。まあ、おいそれとキャラにできないお方ではあるが。
    ラストがまあ、好みではないが、エンジョイした。

  • シリーズ3作目。やっと出たかーという感じ。間が開きすぎて、主人公美綾と八百万の神モノクロ以外の登場人物を忘れてしまっていたが、その他の人はあまり関わってこなかったので、全く問題はなく、おもしろかった。
    今回、モノクロと美綾は時空を超えて、若き日の平将門の時代へ行く。
    歴史にあまり詳しくはないのだが、平将門の話を荻原さんらしい、歴史ファンタジーに仕上げていて、思わず『そうだったのか』と思ってしまいそうになった。
    将門を最後まで護ろうとする蝦夷の娘、ユカラの想いが切ない。
    このシリーズがどこへ向かうのかまだよく分からないけど、次作はもう少し早く出してもらいたいw

  • 小型犬パピヨンの姿をした神様モノクロと同居する女子大生の話でシリーズ3作目です。
    将門記を読んでいた主人公は、神様の力で平将門を見に過去に行くという、前作までになかった展開で、見事な歴史ファンタジーになってました。

    それにしても、神田神社は、女子高生音楽グループを祀っている神社かと思ってましたが、本来は平将門が祀られているのですね。

    平将門と蝦夷の少女ユカラの物語で、モノクロと主人公は傍観者的な立場でしたが、ちょっぴり切ない恋愛小説を読んだような読後感でした。

  • 続けて読んでいるので知らなかったのですが、5年経ったというレビュー読んでちょっとびっくりしました。

    元々の構想がどこまで立てられているのか。
    少しずつ少しずつテイストが変わりつつ、美綾の着地点が楽しみだったりします。

    今回は、なんと、平将門!
    つまり、モノクロと一緒に、過去へとタイムトリップするわけですね……。
    私的に好きな時代だったので、満足。

  • いつの間にか3巻が出ているので読んだ。
    2巻から、QEDシリーズみたいな方向にストーリーの舵を切ったんだなと思ったのは覚えている。

    3巻は主人公とモノクロ以外は全て歴史上の登場人物。
    もはや、わんぱく団やマジックツリーハウス状態だ。
    今回はなぜか平将門がテーマ。
    テーマは唐突なんだけど、話はまさに荻原さんらしくてとても面白かった。
    このシリーズ、どこに着地するのか、荻原作品を全部読んできたが、なぜか今までで一番ヒヤヒヤしてしまう。
    神様ボーイと恋。90年代のラノベみたい。

  • きたきたきたきたきたーー!!!
    そうこれよ!
    これこそ荻原節!
    1巻、2巻とかなり抑えてる?むしろ全然発揮すらしてない序章の序章的感じだったのが、この3巻からために溜めた荻原節が大炸裂!
    モノクロの力を借りて将門記の時代までタイムスリップ。
    そこで見る将門達にまとわりつくエヤミと言う呪い…
    将門をそのエヤミから護ろうとする蝦夷の巫女ユカラ。
    神の視点から歴史を眺めると言うこれまた最強設定なファンタジー展開と、徐々に美絢の中に芽生えてくるモノクロと黒田に対する想い…
    はぁ〜…もうこうなったらここからが最高に面白いのが荻原さんのファンタジー。
    早く次ぎの巻出して下さい!

  • 蝦夷に興味があったので、楽しかった。

  • 久しぶりのエチュードシリーズ。
    久しぶり過ぎて、色々忘れてしまっていた。
    それでも過去を遡るなんて面白すぎて、夢中になって読んでしまった。
    小説なのに美綾が羨ましい。
    神話と史実が地続きで繋がっており、とても読みやすかった。
    ユカラの存在など、全てが綺麗に収まり、なるほどーと感嘆してしまった。

  • エチュード春一番、待望の第3巻!実に5年振り。出ずに立ち消えになってしまうのではと心配でしたが、読むことができて本当に嬉しいです。

    前2巻とは異なり今回は徹頭徹尾、平将門の話。久しぶりに勾玉シリーズを読んでいるかのような感覚でした。
    蝦夷や板東などのキーワードや描写も、薄紅天女や風神秘抄、あまねく神竜住まう国を思い起こしまた受け継ぎ受け継がれていくようで、シリーズ好きな者として目尻を下げながら読みました。
    同じく平将門を扱った劇団⭐︎新感線の「蒼の乱」もまた観たくなります(こちらも蝦夷が関わってきますね)。
    ユカラの行く末はせつないですね……。そして彼女に言った美綾の言葉が、美綾自身へと返ってくるのもまたせつない。
    美綾と、モノクロ男子(黒田くん)≒モノクロの今回の進展は次巻以降への布石であり、エンジンがさらにかかっていくことでしょう。故に今回名前のみだった飛葉周の今後の行動にも期待したいです(?)

  • 最初は物語が見えない、というか登場人物に追いつけなくてなかなか進まなかったんだけど、ユカラが1人の女の子がどんどん出てきてから読むのが楽しくなってきた。美綾がすげーわがままっこに思えるのだが、それを受け止める黒田?モノクロ?が好きだ。

    2023.4.2
    55

  • これが荻原さんのファンタジー、という感じの小説!久しぶりで楽しかった。

  • いつの間にか講談社から角川に。
    シリーズ的にも意外な展開で、この方法ならどの時代にでも行けちゃう気がするけど次からはずっと現代なんでしょうね

  • 歴史ファンタジーになっちゃった、3作目。
    面白くないわけじゃないけど、面くらった感じで、イマイチ入り込めなかった...
    生徒たち、ついてこれるのか心配

  • 今回は平将門の物語。
    前の話の詳細を覚えていないので、この流れが自然なものなのかどうか判断ができないけど。がっつり平将門だったのでちょっと戸惑い。

  • 四年ぶり?の新刊!
    かなり忘れているのだが・・・
    今回は、モノクロや黒田くんとともに、美綾が平将門の時代に飛ぶ話。
    こんなに切ない話だっけ?
    そのせいか、シリーズ既刊3巻のうち、一番、おもしろく読んだ。
    蝦夷の少女・ユカラが魅力的。

  • 第一章 将門 第二章 ユカラ
    第三章 黒田 第四章 モノクロ

    小犬の姿の八百万の神<モノクロ>と大学生の美綾。彼らのこれからは???と思っていたら、平将門の時代へ!!!
    身体があってはできないことがたくさん出来て面白かった。
    ユカラって?と思っていたらそういうことね。

  • 読み終わった後、ユカラの名前の意味を調べてやっと納得した。
    久しぶりの荻原先生の世界観に浸れて幸せ。噛みしめながら読みたかったけど、我慢できずに一気読みしてしまった。

  • 2024年9月2日購入。

  • 1~3巻の中で一番面白かった。

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著者プロフィール

荻原規子・東京生まれ。早稲田大学卒。『空色勾玉』でデビュー。以来、ファンタジー作家として活躍。2006年『風神秘抄』(徳間書店)で小学館児童出版文化賞、産経児童出版文化賞(JR賞)、日本児童文学者協会賞を受賞。著作に「西の良き魔女」シリーズ、「RDGレッドデータガール」シリーズ(KADOKAWA)『あまねく神竜住まう国』(徳間書店)「荻原規子の源氏物語」完訳シリーズ(理論社)、他多数。

「2021年 『エチュード春一番 第三曲 幻想組曲 [狼]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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