私立シードゥス学院 小さな紳士の名推理 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2020年10月23日発売)
3.12
  • (4)
  • (11)
  • (25)
  • (5)
  • (4)
本棚登録 : 308
感想 : 10
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784041098714

作品紹介・あらすじ

選ばれし小紳士達が集う全寮制の寄宿学校・私立シードゥス学院。厳粛なゴシック建築の佇まいの、美しい学舎だ。
13歳から17歳までの生徒が、≪赤寮≫≪黄寮≫≪青寮≫≪緑寮≫≪特別寮≫の5つの寮に分かれ寝食を共にしている。
≪青寮≫1年生の仲良しトリオ、獅子王・弓削・日辻は、時に他寮の生徒や上級生、新米寮監の天堂らと衝突しながらも、穏やかで優雅な生活を送っていた。

ある日、宿舎で教師の殺人未遂事件が起こる! 
事件の解決に向け立ち上がる寮長ら上級生達。しかし2年生の証言により、突如、獅子王に疑いがかけられ――?
「何人たりとも、学院の平和を乱す者は許さない」
優雅な寄宿学校ミステリ、開幕!

イラスト/ごもさわ

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんと心地のいいことか。
    高里先生の紡ぐ文章の美しい響きよ。

    大ヒット作『うちの執事が言うことには』に次ぐ、上流階級ものといえば自然と期待も膨らむ。
    頁数も少ないので2日間くらいで、あっという間に読み終わりそう…と思っていたのだが、まさかの展開でド頭からスピードダウンしてしまった。

    私立シーデゥス学院は、13歳〜17歳までの5年間を過ごす上流階級向け寄宿学校である。ここを卒業した者は、将来が約束されていると言っても過言ではない。主人公はそんな学校に入学したての1年生3人組。表紙絵の通り。さぞがし賑やかでわちゃわちゃしたストーリーをお届けされるのかと思っていたのだが、ん?あれ?主人公が大人になっている!?

    なんと、一番最初の章は3人が暮らす青寮の寮監がメインのストーリーだったのである。なんともテンションの下がることよ。予想外の展開に、なかなかストーリーが頭に入って来ず、二の脚を踏んでしまった。思い切って飛ばそうか、他の作品に変えようか。しかしタイトルに『序話』と書いてある以上、これを読まずには進めない。ミステリなのだから、必ず伏線もあるだろう。ここは気合で乗り切るしかない、きっとその先は面白いに決まっている。…と、そんなこんなウダウダしていて、この章を読むのに、なんと2日を費やしてしまったのである。勿体ない。

    勿論その先は、悩む必要など皆無でしたが。

    保健室閉じ込められ事件の章、腐ったトマト事件の章、そして教師の殺人未遂事件の章。
    この小さな事件たちが今後どのように大きな事件へと繋がっていくのか、読みながら考えるだけで胸が高鳴った。
    事件解決には賛否あるだろうと思うが、主人公3人はまだ子どもだ。事件捜査など出来るはずもなく、個人的にはこのような解決方法は現実味があって嫌いじゃない。歌野晶午著『魔王城殺人事件』も似たような事件解決だろうか。(こちらもいつか感想を書きたい)
    しかし、それでは終わらなかったのが高里ミステリ。最後の最後で、出てきた真実。何かあるだろうなぁとは思っていたが、まさかそう繋がるとは…、恐れ入りました。

    3人には今後、平和に学院生活を過ごして欲しいのだが、やはり活躍を期待してしまう。続巻が出ているようなので、読むのが楽しみ。

    ちなみに同じような設定で金子ユミ著『千手學園少年探偵団』という作品がある。ポップな感じの学園ミステリだけど上流階級の闇がなかなか深くて面白い。もしこちらの作品を気に入った方がいたら、合わせて読んでみて欲しい。

  • 最初はん?ってなってしまった、、、
    (自分の理解力の無さ、、、)
    でも読み進めていくうちに、物語の中に入ってしまう。
    最後にはまさかあの人が、、、

  • 英国パブリックスクールチックな設定、もう無条件に楽しい。キャラの良さが光っていて、各々の生い立ちとかそもそもこの独特のルールで成り立つ学院は何なのかとか、気になること山のようにあるから続いてほしい。獅子王が好きです。

  • ラノベにしては文章はかため。学園ミステリとあらすじには書いていたし、本格ミステリでないことも承知の上で読んではいるが主役の3人が推理らしい推理をしないのは、残念である。 古本屋で手に入れた小説だが、だいぶ前でなんで手に入れたかはっきりは覚えていない。おそらく全寮制学園の話というのが手に入れた理由だろう

  • 高里さんらしい、煌びやかな文章が心地良い。

  • 美唄市立図書館 中村ちひろ 2022-2.4掲載

  • かなり特殊な寮生活。この作者ならではの独特で迂遠な書き口で、日常系の謎が繰り広げられます。

  • 素敵な、若々しい寄宿学校ミステリーでした。
    建物や部屋の描写が細かく、優雅な雰囲気を感じながら読むことができました。
    また、越境生を「ウォード」と読むなど、ルビもお洒落でした。

  • 前作のうち執シリーズのように
    謎を解く感じ。気になる点があるので
    もしかしたら続くのかな?って思ってる。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

茨城県出身。芝浦工業大学工学部機械工学科卒業。1999年『銀の檻を溶かして』で第11回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に、デビュー作を始めとする「薬屋探偵」シリーズ、「ドルチェ・ヴィスタ」シリーズ、「フェンネル大陸」シリーズ(以上、講談社)などがある。2019年5月に「うちの執事が言うことには」が映画化された。

「2023年 『雨宮兄弟の骨董事件簿 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

高里椎奈の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×