悪い夏 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 3709
感想 : 361
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041098721

感想・レビュー・書評

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  • 中身が酷い人だらけで、先が気になり一気に読み進めたけど、最後だけが雑に描かれていたような、、、。登場人物、はちゃめちゃの果てはどうなったのか、詳しく知りたかった。イヤミスが好きな人にオススメです。

  • 人は生まれ落ちた瞬間から、平均台の上にその人生を置かれる。環境によって幅は様々だろう。ただ、落ちない平均台はない。

  • 見ていて辛い描写は多いが気づいた時には引き込まれている。後半は読んでいるこちらも終始焦りが止まらない。

  • 面白かった
    一気読み
    世の中こんなに悪さする人いるのかと
    思うと残念すぎる。
    本当に必要な人に生活保護が受給されていない現実なのかと思うと切ない。
    結末は納得。

  • 出てくる人みんな悪っ!
    金!金!金!自分のことばっかり
    人生は周りの人で良いようにも悪いようにも変わるもの。

  • 真面目だった人までがクズになった。クズだった。
    ちょっとした判断や心情の影響で、一瞬にしてクズやワルに落ちてしまう、立場逆転するという怖さを感じました。
    繋がらないままクズワルの全員集合。カオスで笑っちゃいましたが、実際その場に居合わせたら笑えませんよね笑

  • 電車に乗る時だけ読む本だったので時間がかかった
    最後80ページからは読まずにいられなくなった。
    だーれも救われない
    女の子だけどうにか幸せに生きててほしいってくらい。なんにも残らない本。面白かった

  • すごい。これは途中から我を忘れて読んでしまった。生活保護受給者のもとをまわるケースワーカーが陥った陥穽。
    主人公がこの陥穽にハマりこんでいく過程がとてもリアルで、身を乗り出してしまった。途中、怖くなって自分の生活は大丈夫か、俺は人の道を踏み外していないかと自問自答もした。悪意の連鎖の果てに待つものとは。必読の一冊だ。

  • 一癖も二癖もある登場人物。弱者が善人でもないし、強者が悪人というわけでもない。そんなに簡単に区別ができるものではない。それが人間の妙であり面白さでもあると思うが、生活保護の現場を扱ったこの物語では、社会的弱者が多く登場する。それに対応する主人公のケースワーカー。
    この面白い設定を期待にたがわず面白く調理してくれている。ラストにむかってまるで演劇のように話が展開していく。それをマイナスと捉える人も多いようだが、自分的にはそれも存分に楽しめた。

  • なかなかの筆力!役所のリアル、生活保護者のリアル、麻薬売買のリアル、すべてにリアリティーがあり、しっかり取材されているのではないだろうか。表面的ではなく、こういう人物ならこの時こう考えるだろう、というのが非常に的確。今も自分の住む町の片隅でこんなことが行われているのでは…と引き込まれる。途中から話はだんだん恐ろしい方向に舵を切り、ページをめくるととんでもないことが書かれていそうで、読み進めるのが怖くなってくる。読後感が悪い、いわゆるイヤミス作品。貫井徳郎が重めのイヤミスなら、染井為人は軽やかなイヤミスだろうか。軽やかゆえに、よけいゾクっとするのだけれど。他作品も読んでみたい。

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著者プロフィール

染井為人(そめい・ためひと)
1983年千葉県生まれ。芸能プロダクションにて、マネージャーや舞台などのプロデューサーを務める。2017年『悪い夏』で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞しデビュー。本作は単行本刊行時に読書メーター注目本ランキング1位を獲得する。『正体』がWOWOWでドラマ化。他の著書に『正義の申し子』『震える天秤』『海神』『鎮魂』などがある。


「2023年 『滅茶苦茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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