ミステリークロック (角川文庫)

  • KADOKAWA
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本棚登録 : 846
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041098769

作品紹介・あらすじ

人里離れた山荘での晩餐会。招待客たちが超高級時計を巡る奇妙なゲームに興じる最中、
山荘の主、女性作家の森怜子が書斎で変死を遂げた。それをきっかけに開幕したのは命を賭けた推理ゲーム! 
巻き込まれた防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、時間の壁に守られた完全密室の謎に挑むが......(「ミステリークロック」)。
表題作ほか計2編収録。『コロッサスの鉤爪』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。

本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」の2篇を分冊して文庫化したものです。
他の「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」は、同時に発売された『コロッサスの鉤爪』に収録されています。

感想・レビュー・書評

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  • 久々の防犯探偵シリーズ!
    凄いトリック!

    …やけど、凝りすぎて…
    分からん…
    じっ〜〜〜くり考えんと…

    当然、作者も意識して、図やら、時間割みたいな図を出してきてる…
    しかし…
    難しい…

    でも、密室系の集大成のような凝り方は凄い!
    凄さはわかるんやけど…
    凄さだけで、トリックが…
    電車とかで、途切れ途切れでは、こらしんどいな…
    青砥さんも同じ気持ちなんか、コメディ化してるやん。
    もう少し、2人の掛け合いも見たいな…

    さて!もう一回、休みにでも、じっくりと読むか(^◇^;)

  • こてこてのトリック小説です。
    好きな人は多いんだろうけど、推理に偏りすぎて、人の思いや感情が浅い気がしてしまいました。
    貴志さんの作品なので期待しすぎだかもしれません。
    貴志さんの黒い家は私的に最怖。

  • 防犯探偵榎本シリーズ4冊目。
    今回は何かあれらしいですね、文庫本になった時?に分冊されてて2冊になってるんだとか。
    4冊目はこっちーみたいに書いてあったので「何でわざわざ分冊するんだよ、1冊に纏めてくれよ」なんて思いながら読み始めたんですが。


    うん、これ分冊して正解だわ。


    何かもうね、「ミステリークロック」の話が色んな意味で凄すぎて息切れしちゃうんですよね読みながら。一緒に収録されてる「ゆるやかな自殺」は寧ろちょっとトリックとかも簡単でサクサク読める感じだったので「おっ、私も榎本シリーズ読みながら少しは賢くなったか?」なんて思ったりしてたんですけど「ミステリークロック」の前に粉々に自信が粉砕されました。
    でも「ゆるやかな自殺」、「ミステリークロック」の前にはどうしても霞んでしまうんですけど私は好きでした。登場人物が全員悪いやつっていうのもなかなか読まないタイプの話だったし。


    ていうかね、そもそも榎本シリーズは「こんなトリック思いつくかい!!!」パターンがめちゃくちゃ多いと個人的には思っているのですが(単に私が理系科目が苦手ということもあるけど)、遂に今回の「ミステリークロック」のトリックは理解出来なすぎて匙を投げたんですよ、「なるほど、よく分からんが犯人が観念してるし正解なんだろうな」くらいの認識しかないよもはや。
    いやだってこれもう、もうさ、トリックを文章で説明するの限界の域に達してない?余程豊かな想像力がないと頭の中にあれを思い浮かべることって出来なくない?映像を、映像を見せてくれ……!って何回読みながら脳内で叫んだことか。
    というか榎本が賢すぎるんだよ……私はもう純子と同レベルでいいよ……あんなトンチキな推理を得意気に披露したりはしないけどもさ……。


    あと余談ですがミステリークロックって本当にあるのか?と思って検索してみたら実際に書かれていたものと同じものの画像が見つかったんですが、確かにあれはどう動いてるのかパッと見分からないしめちゃくちゃ綺麗な時計でした。
    そして結局値段の正解は何だったのだろうか……。

  • '22年7月19日、Amazon audibleにて。貴志祐介さんの著作、初体験です。

    有名な作家さん、ということはもちろん知っていましたし、映画化された作品は、多分殆ど観てますが…小説を、読んだ事はありませんでした。

    いやあ、凄い!と思いました。とくに、表題作が。トリックが複雑過ぎて、もうわけがわからん!しかし、練りに練ったトリック、ということは、よく分かりました。もう、ゲップ(失礼!)しかでません(@_@)

    4作中、僕は「ゆるやかな自殺」が、一番好みでした。他の三作と比べて、一番「優しい(?)」トリックだったな、と…。綾子(この字でいいのかな?)は登場しませんが、先ずはこの作品で、感心しました。

    読み始めてから知りましたが、シリーズ作品みたいですね。知らずにこれから聴いてしまいました。最初の作品も、聴いてみます。

    いやぁ、面白かった!

    • NORAxxさん
      まーちゃんさん、こんにちは(*^^*)むふふ、貴志さん読んで(聴いて)しまわれたのですね、嬉しいです。

      トリックに脱帽して思わずゲップが出...
      まーちゃんさん、こんにちは(*^^*)むふふ、貴志さん読んで(聴いて)しまわれたのですね、嬉しいです。

      トリックに脱帽して思わずゲップが出てしまう気持ちわかります...わかりますぞぉぉ
      笑かせていただきました(*^^*)素敵なレビューありがとうございます♪
      2022/07/19
    • まーちゃんさん
      >111108さん、こんにちは。
      コメント、ありがとうございます。
      もう、呆れるほどに、凄い!と思いました。僕なんか、「あんたさぁ、バッカじ...
      >111108さん、こんにちは。
      コメント、ありがとうございます。
      もう、呆れるほどに、凄い!と思いました。僕なんか、「あんたさぁ、バッカじゃね〜の!」と、作者さんに、言いたいほどです(゜o゜;ハハハ!

      いいねを!いつも、ありがとうございます。
      2022/07/19
    • まーちゃんさん
      >NORAxxさん、こんにちは。いつもいいね!を、ありがとうございます。

      笑ってやってくださいಥ‿ಥ
      表題作のトリック、解決編を読みながら...
      >NORAxxさん、こんにちは。いつもいいね!を、ありがとうございます。

      笑ってやってくださいಥ‿ಥ
      表題作のトリック、解決編を読みながら…途中で…諦めました。作中の純子さんと、同じ気持ちです。「なんか、解んないけど、スゲェ〜な!」って╮(╯_╰)╭ハハハ!
      2022/07/19
  • シリーズ物のため買った一冊。

    時計を使ったミステリーだった。

    2つの話が収録されていた。

    表題作ミステリーロックは自分の理解力がないせいかあまり理解出来なかった。
    トリックが複雑すぎてよくわからない。
    途中図解があって理解できた部分もあるが、文章だけだったら全く理解できなかった。

    トリックも実際にそんな事できるの?と疑問に思う。
    理論的に筋は通るが実際にはそんなうまくいかないと感じてしまいトリックに興味がなくなっていく

    結果的に弾の入ってない銃だったが、その銃で脅されたのに皆さん怒りを感じてないのも気になる

    いろいろ納得いかない事が多く興味がなくなってきた。

    なんだかんだでシリーズ物だったからこれまで読んでいたが、かんかもういいやと感じた小説でした。

  • ミステリ
    かかった時間 2時間弱

    先日読んだ「コロッサスの鉤爪」とセットの短編集。とくに表題作はきっと「本格ミステリ」なのだろう。犯人とトリックの種類がうすうすわかっている状態で、しかし決定打のないまま話が進行するが、最終的には探偵役の榎本が謎を解く、というものだ。トリックは精密だし、ストーリーも良いが、「ポンコツ助手」の女性の出てくる意味がわからず、その部分は読んでいて苦痛。
    個人的には1話目のヤクザの話くらいの軽さのものも好きだ。

  • 貴志さんの物語は現在毎日新聞の夕刊に連載している作家で毎日楽しく読んでいるので、別の書籍をと思い読みましたが、トリックを読み進めると探偵ドラマを見ている気分になりますね。 今後の娯楽の一つになりそうです^_^

  • 綿密に練り上げられたトリックが綿密過ぎて入ってこなかった。犯人はこの人でこういう行動が怪しいな、とすべて予測できるがゆえに驚きのトリックが欲しいところが、ややこし過ぎて「ふーん」で読み進めてしまった。この綿密さが好きな人は好きなのかな。

  • ドラマ化もされていた防犯探偵シリーズの中短編集その1。一つは雑誌掲載時に読んでいたのか既読だったし、ドラマでも見た話だった。表題作は二転三転するのが楽しいのだが、トリックが複雑すぎて図解を見ても理解できた気がしないという難点あり。面白さの面では文句なし。

  • 最初のゆるやかな自殺は、最後の謎解きにへぇとなったが、ミステリークロックは時間とか時計がイメージできず。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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