櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶は聖夜に羽ばたく (角川文庫)

  • KADOKAWA
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041098776

作品紹介・あらすじ

クリスマス目前の旭川。
正太郎の友人・百合子は担任の磯崎に、
櫻子が懇意にしている薔子の別荘に誘われる。
しかし高名な画家の持ち物だった邸には、
美しくも不気味な蝶の絵があり、
おぞましい秘密が隠されていた。

そしてもう一人の友人、蘭香は、元警察官の山路と出会う。
彼はなんと櫻子の弟を殺した犯人が見つかったと告げる。
しかも「亡霊」たちが正太郎を操り、櫻子に復讐させるつもりだと言い……。
運命的バディの選択は果たして!?

感想・レビュー・書評

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  • 色々な人の目線で同時進行していく巻。
    ラストに向けて、謎だった部分も徐々に明らかにされていき、一気に読み終えることが出来た。

  • 前作を読んでから少し間が空いてしまった。それまでの話を忘れてしまった状態で読み進めましたが、少しづつ"そういえば・・"が蘇ってきた。映画の"パルプフィクション"を思わせる話の進め方でした。三者の目線での出来事が少しずつ重なり合っていき、結末では皆同じ場所に集うと察した。いよいよたどり着く結末に向かう異変に興味を抱いたところで、次へのお楽しみ。次作を購入します。

  • 913-O-16
    新着図書コーナー

  • 表紙がなぜこの二人?と思ったら今回は百合子、蘭香、正太郎の視点で話が進むのか。
    ついに花房の正体がわかり惣太郎の死の謎も明かされそうだけど本当に犯人は現れるのか。
    子供が誘拐された時責められるのは犯人よりもそのいっとき目を離した家族、特に母親。そうなんだよね、一番辛いはずの人をなぜか責めてしまう。なぜあの時目を離したのか、一番後悔して苦しんでいるのは本人なのに。自戒も込めて。

  • 正太郎と百合子だけでなく、蘭香視点で3つの場所で起きている事を追っていく今作。正太郎と仲のいい二人だけど、今居君視点ってないのね。一番正太郎と仲が良くて、付き合いも長いけど今居君がメインになれないのって、なんでなんだろ。
    一気に『花房』の正体がわかったけど、もう死んでるってことだよね。
    磯崎先生、薔子さん、百合子の3人で力仕事したくない、って言われても・・・その二人につるはしや斧を振るえるわけないってわかりそうなものだけど。

  • いいよ、いいよ〜。

  • 櫻子さんと正太郎は少なめ。
    磯崎先生と百合子、内海さんと蘭香でそれぞれ話が進む。
    大事なところは全部持ち越し!!

  • クリスマスを目前にして、事態が動き出す。百合子は磯崎先生ととも薔子さんの別荘に招待されるも、ある秘密をしる。一方、蘭香と元警察官の山路は内海さんと行動するが、「亡霊達」が正太郎を操り、櫻子に復習させようとしていると言い出す。そんな中、正太郎は別の人物と遭遇し、行動を共にする。

    櫻子さんと正太郎の心の距離が短くなっているように感じてしまった。今回の発端となった事件に関しては、現代でも多くの批判や妬み・感情の吐口になってしまう物だと思う。現実でも起こるかもしれないこと。

  • 百合子、蘭香、正太郎がそれぞれ別の場所で、花房と亡霊たちの真相に近づいていく第16巻。同じ時系列で展開される三名の物語に、ページをめくる手が止まらないほどのめり込んで一気読み。それらがやがて同じところを目指して一つになるのだと思うとドキドキが止まりません。クライマックスへ向けて物語が一気に動いた感じがしますね。正太郎と櫻子さんの考え方の変化や心の成長も感じ取れる本巻でした。またも続きが気になりすぎるエピローグで、17巻の発刊が待ち遠しい…。

  • クリスマスに高校生3ルートでそれぞれが核心に迫っていく話。鴻上は闇落ちラスボス覚醒するかと思ったけどそうじゃなかった…。磯崎先生…あなた先生だったわね…。薔子さんとイイ感じになるかと思ったけれど、この作品そういう系統じゃなかったな。
    間があったせいでまたしても「あなた…どこの事件のどちら様???」となってしまったけれど、何となく読めた。間が空きすぎて色々忘れているせいか、花房の目的と正体が突然明確になった感があるけれど、ちゃんと読み直したら徐々に解像度上げてる感じになってるのかな…

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著者プロフィール

北海道札幌市出身。2012年まで旭川市在住。小説投稿サイトE★エブリスタにて作品を発表し、高い筆力で人気となる。同年、「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」にて、E★エブリスタ 電子書籍大賞ミステリー部門(角川書店)優秀賞受賞(Eleanor.S名義)。他に、怪盗ロワイヤル小説大賞 優秀賞、E★エブリスタ×『カルテット』小説コンテスト 大賞を受賞。著作に「昨日の僕が僕を殺す」シリーズ、「涙雨の季節に蒐集家は、」シリーズ(共に角川文庫)などがある。

「2022年 『後宮の毒華』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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