- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041098820
作品紹介・あらすじ
「お宅の旦那はあの歌曲集の中で一つ、やってはいけないことをした」。シューマンの妻・クララのもとにある日偽名による脅迫状が届く。シューマンの作品の評価を貶める決定的な証拠を入手したというのだ。夫婦の友人・ブラームスは、ハイネの詩をもとに創られた連作歌曲集「詩人の恋」にこめられた謎を追い、ベルリンに向かうが……。一方、180年の時を経た現代では、恋に悩む高校生、大学生指揮者、ベルリンを訪れた大学教員が「詩人の恋」をめぐって不可解な出来事に遭遇していた……。
感想・レビュー・書評
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クラシックは門外漢なのに、ここまでグイグイ読ませるなんて、大した筆力だ。
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2023.5.1
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芸術探偵ものは面白い。でも現代の連続殺人はなんだったの?
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シューマンの「詩人の恋」の新解釈?7部構成でそれぞれの主人公が詩人の恋について解釈する.恋に悩む高校生のおふざけ解釈やミステリータッチの大学合唱部編に大学教授のテロがらみのドイツ編,手を替え品を替え解説してくれる.ただ第7部は歌唱指導まで入りもう詳細すぎて素人にはお腹いっぱい.だけど最後の一覧表は分かりやすくて助かりました.謎の手紙のアイデアはともかく,それがなくてもなかなかに興味深い「詩人の恋」の解釈だと思いました.
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随分大胆な編成の小説だった。ミステリーなのかな?求められる教養が多すぎてミステリ読後ならではのスッキリ感があまりないよ!私はドイツ語専攻してるので最後の章はそこそこ理解できたけど、専攻してなかったらたぶん途中で諦めてた。クセ強いけどシューマン聴きたくなる話です。
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面白いと 思いたい自分と よく分かんないなぁと 思ってしまう自分の鬩ぎ合い(笑)
テーマはとても良い
切り口も 素晴らしい
でも 専門外の人にも 分かりやすいエンタメを期待してしまってて消化不良気味
また 機会を改めて再チャレンジしようかな -
シューマンとブラームスとクララの話と思いきや、隠された謎もなんだかわからずじまい。論文をエンタメにしたような、マニアにはこの解釈がたまらないのかも。