- KADOKAWA (2020年11月10日発売)
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感想 : 52件
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784041098844
作品紹介・あらすじ
千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。
プロジェクトは一時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。秋吉は部下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。
信頼できない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。
子どもたちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。
現代社会の欺瞞を暴き希望のありかを探る、明日のサラリーマン・エンタメ!
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会社組織の中で生きる者として、
そして、一人の父親として、
いかに「人間」でいられるか――。
第10回〈山田風太郎賞〉受賞作家の会心作!
みんなの感想まとめ
現代社会の問題を鋭く描き出す本作は、教育事業を手がける出版社の内部で繰り広げられる派閥抗争と、少年の謎の死を巡る真相探求を中心に展開します。主人公の秋吉は、新しい学校の設立を目指しながら、信頼できない...
感想・レビュー・書評
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どうやら月村さんが描く作品には
スケールの大きい問題提示を求めているようです、個人的に。読んできた順番の影響も大いにあるとは思いますが。
本作は出版社の教育部門が手掛ける私学創設を中心に、日本の会社組織のしがらみと昨今の不登校などの問題提起が軸となっています。
しかしいずれも中途半端に感じられ、半分以上義務感で読んだと言っても過言ではないかな。
中途半端に登場人物が多いこと、争点がぶれることが私が思い当たる大きな理由です。
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面白かったけれど、会社での生き残り合戦のような感じで深みに欠けるような気がした。
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出版社が、引きこもり・不登校対策を打ち出す新時代の学校を設立しようという一大プロジェクトに邁進していた最中に局長の息子の死。
謎の転落で事故か自殺か…
社内では派閥抗争が…という展開で一気読み。
いかにも現代に起こり得る社会的展開だった。
以前、「欺す衆生」を読んだがこちらは豊田商事を彷彿とさせる物語でテレビニュースを見ていた者として胸にくる生々しさがあった。
この「白日」にしてもいかにも現代にありそうな題材で頭の中でカメラが回っているかのような描写が鮮明に浮かんでくるのは不思議な気分だ。
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率直に、もうひとひねり(もうひと展開)あると締まったエンディングになったような気がする。
社内権力抗争をする大人とは対称的に、生きづらく繊細な思春期を過ごす子供たちが描かれていて、大人になることってなんだろうな…と考えさせられた。 -
今回も作者の切り口に驚かされた。組織で生きていくためにはしたたかさや抜け目のなさは必要なのかもしれないが、1本の芯が入っていなければ意味はないのかなと感じた。作中のターニングポイントは悟の行動だが、かれを連れてきた敦史が影の殊勲者であろう。
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こんな学校があれば…。確かに理想的です。
でも現実問題として、自分の子供が行きたいとなったらどうだろうか?私の中にも偏見は存在していることは否定できない。 -
カドブンノベル2020年1〜8月号掲載のものに加筆修正し、2020年11月KADOKAWAから刊行。学校特区を使った斬新な通信制高校を創ろうとする企業プロジェクトのリーダが、突然のプロジェクト延期の原因を探る企業サスペンス。月村さんの筆力で、ラストまで、どきどきしながら、引っ張られました。あらためて考えると、荒唐無稽さが過ぎるというか、いくら何でもこんな風にはならないんじゃないかなと考えたいです。これってある意味、冗談なような展開です。
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面白かったけど、機竜警察の方がおもしろかったかな。それぞれの人のキャラが立っており、わかりやすい。
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結局そうなるのね…
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一気読みしたが、納得は出来ないなぁ〜
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作者の本領ではないらしい…とはいえ気になり読んでみたところ、どうなのだろう…
失礼ながら、ハッキリ言って途中長い。引っ張りすぎなような。自殺か事故か、何かしらの原因があるのは分かるが最後まで引っ張りすぎな印象が否めなかった…そこからのハッピーエンド…うーん…
現存のN高をイメージしながら読んでいた。開校へ向けてのプロジェクト中の社内外を揺るがすニュースで頓挫か⁈とサラリーマンあるあるかとも思うが…うーん…
いつか、本領作品を読んでみたい。
装丁の色合いが美しい。羽と柵、静かにそこにあるものに読後、理解と悲しみを感じた -
引きこもりや不登校の生徒のための高校・黄道学園を設立するプロジェクトの局長の息子が謎の死を遂げる。もしそれが自殺ならば、プロジェクトの続行も危うくなるという危機感に迫られ、真相を探る主人公。それを妨害しようとする上層部。一人の少年の死という痛ましい出来事にも関わらず、周りの者が考えるのはとにかく保身。まあ会社人としてはそれが当然なのかとは思えますが。それでも世知辛い……。
少年の死の真相が実に悲しいのだけれど。そういう「偏見」というのはたしかにあるかも。それほど意識していなくても、何が「普通」で何が「普通」でないのか、刷り込まれてしまっている部分があると思います。ほとんどの人はそれが「偏見」だなんて、なかなか気づくことがないんだろうなあ。 -
この人にはあまりリーダーとしての資質はないように思えるが。
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大人達の ひしめき合いも面白かったけれど 登場する子供達が 愛おしい
脆さも 激しさも 優しさも 危なっかしいけれど それら全てが 大人の目には眩しくてたまらない
彼ら 彼女達の真摯な思いに打たれ 大人は立ち止まり 自らを振り返る
みんな この先の未来に幸あれ とエールを送りたくなるエンディングだったと思う -
サラリーマンの処世術や本音を俯瞰して学習した読了感。本来すべき仕事に目を向けず、腹の探り合い、裏切り、派閥争いに捕らわれる大人たち。ラストは子どもたちの純粋で真っ直ぐな心に救われた。
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森友学園問題とは異なるが彷彿とさせる。感が鋭いのか、やたらと違和感抱く主人公に、中学生がそんな理由で自殺?とあちこち引っかかる。それにしても、月村さんが半沢小説とは。どんどん幅広げてる。
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月村作品ファンとしては少し手応えのない温い作品。ストーリ展開も少し違和感がある。文章は上手いので読めるが読後感は今一つ。
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月村了衛さんの新作は出版社を舞台にした社内政治サラリーマン小説。出版社が大手の進学塾と合併してIT企業との連携のもとに、VR等の最新技術を使った引きこもり・不登校対策の高校を開校させようとしていた矢先に、事業を率いる出版社の局長の息子が謎の転落死、その事件を巡って出版社の事業担当課長の秋吉が、社内派閥政治に巻き込まれていく。途中秋吉の家庭も巻き込み進むストーリーは全く飽きさせず最後までさまざまな展開ありで楽しめる。
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梶原局長の息子が謎の転落死を遂げたという。近く「引きこもり・不登校対策」を打ち出す新時代の高校をつくるという一大プロジェクトに邁進していたときだった。娘の不登校経験もあり事業に心血を注いできた秋吉だが、プロジェクトは一時中止。梶原の息子は自殺だったという噂が社内で広まり、会社上層部は隠蔽に動く。少年の死という状況のもと、自社の利益追求と保身に汲々とする上層部に秋吉は抵抗を試みるが―。信頼できない上司、暴走する部下、情報戦と化した社内派閥抗争。もはや社内に信用できる者はいない―。志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は?少年の死の真相とは?
読書感想文に続いては、教育事業にも携わる出版社の内部抗争。これはこれでグイグイ読ませます。でも、期待しているのは、やはり機龍警察の新作。連載は敢えて読まずに待っております。
著者プロフィール
月村了衛の作品
