- 本 ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041098851
作品紹介・あらすじ
薩摩の貧しい武家の子に生まれた西郷隆盛は、なぜ維新の英雄として慕われるようになったのか。幼い頃から親しんだ盟友・大久保正助との絆、名君・島津斉彬との出会い。激動の青春期を生き生きと描く!
感想・レビュー・書評
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西郷どん、波乱の前編。後編が楽しみ。
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「坂上の雲」を挫折した身としては、歴史小説としてとても読みやすかったです。
小説として多少史実と異なることもあると思いますが、西郷隆盛がどのように日本の政治に関わってきたのかがわかりました。以前大河ドラマをやっていたので、キャストや歴史の背景情報もネットにふんだんにあり、登場人物を深堀しながら読むのも楽しいと思います。 -
植松三十里氏の「愛加那と西郷」を読み、西郷隆盛が島流しになった経緯や時代背景についてもっと知りたくなり本書を手に取ってみた。
前編では西郷の生い立ちと奄美に島流しになるまでのいきさつを知ることができた。薩摩の貧しい下級武士が地道な仕事ぶりで才覚を発揮し(そこには偉くなりたい、とか自分の欲望を満たすような野心は見受けられない)、やがて藩主・島津斉彬に取り立てられる。自分の出自に卑屈になることなく、その場その場で最善を尽くす生き方に「置かれた場所で咲きなさい」という言葉を思い出した。 -
詳しい情報収集のもと、歴史的な事実もわかりやすく記されており勉強になった。それぞれの立場の主張もなるほどと腑に落ちた。幕末から明治にかけては短期間に価値観がごろっと変わったわけで、「勝者と敗者はいつでもあっけなく入れ替わるのだ」という山岡鉄太郎の言葉に深くうなづいた。
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大河ドラマになる前に読んだ。
ドラマは視聴してない。
西郷隆盛の魅力に迫った本。
面白いエピソードに溢れ、あっと言う間に読んだ。 -
西郷隆盛の生い立ち〜2度目の島流し(沖永良部島)までが描かれている。今まで日本史をあまり知ろうとしなかった事に後悔。
愛加那との出会い、結婚の話が特に好き笑
後編が楽しみです。 -
西郷隆盛について、余り知らない私が、最初にこの本を取った時、「西郷どん!」のフリガナが、「せごどん!」と、なっていて、その鹿児島の訛りに興味が、湧いた。
西郷隆盛の息子菊次郎が、京都市役所の市長へと赴任して、父の話を語る事ことから、始まる。
貧乏な下級武士の生まれでありながら、藩主 島津斉彬にゾッコン、ほれ込み忠誠を誓う。
又、時代の先取りを見つめていた斉彬に、尊敬の念を抱き、自分自身も、勉学で、世界ヘと、目を広げていくのだ。
篤姫の婚礼道具の調達も、隆盛が、采配して、事なき事に、・・・
酒も女も縁がなく、生真面目さだけ、そして、手にしなかった妻も、生娘のまま、実家ヘと、・・・・
自分の家も借金をしてまで、斉彬に心頭している。
水戸家の学問である水戸学、そして藤田東湖の国家論は、隆盛も、熱狂したが、最新の情報を得て、海防を学ぶにつけ、今、攘夷なるものが、出来るのか?と、・・・
そんな中、斉彬が、暁天・・・
隆盛は、殉死するつもりであった。
幕府を飛び越えて、天皇への密勅を受けた水戸藩は、老中達と相談してしまう。・・・・
安政の大獄へと、井伊直弼は、尊王攘夷派の反幕府勢力を処罰することへ。
悲観した隆盛は、月照と二人共に、心中へと、船をこぎ出すけど、生き残ったのは、隆盛だけ。
そして奄美島へ、飛ばされることになる。
208ページの奄美で、結ばれた菊次郎の母へ、隆盛が、「初めて、女と愛し愛される」・・・と、語っている。
先日10月26日、ホテルでの会見で、「私は、眞子さまを愛しています」と、言わしめた方を、この本を読みながら、さすが、アメリカ帰りは違う!と、書かれているように、その通りだと、納得してしまった。
奄美大島、徳之島、そして、沖永良部へ、流罪へ・・・
私の記憶では、奄美大島だけで、戻されたと、思っていたのだが、・・・・
愛加那が、「人というものは、サイコロの様・・・・いくつかサイコロを売ると、何万べんかに一度、信じられないような目が続けて出て来る。」という事は、深い。
しかし、隆盛の人格であろう。
どの土地ヘ行っても、人から好かれる好人物に描かれており、これから、後編ヘと続いている。
早速読まなくては・・・・と、思っている。 -
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著者プロフィール
林真理子の作品





