- 角川書店 (1968年6月25日発売)
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感想 : 131件
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784041099025
みんなの感想まとめ
女性を主人公とした十四編の短編集で、独白形式の柔らかな文体が特徴です。太宰治特有の表現力が光り、彼の作品に対する人気の理由が感じられます。特に、主人公の内面の揺れ動きや大人に対する鋭い視線が、読者に共...
感想・レビュー・書評
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太宰治の短編集ですね。
十四編の女性を主人公にした短編集です。独白形式は太宰治の得意とする文体ですが、とても柔らかく難しい語句も無く、優しい文章で綴られいます。
太宰治人気の秘密がそこにあるように思えますね。
太宰さんは母親が病弱で乳母と子守りの女性によって育てられましたから、女性の言葉や仕草が絶妙に表現出来るのかも知れませんね。父権時代に喧しく育ってないのが太宰文学の柱かな。
ともあれ久し振りに太宰作品にふれて心も温まる思いでした。 -
女生徒。彼女の移り変わる躍動感たっぷりの頭の中を無遠慮に覗いてしまったような小説だ。いけない、いけない。ねえ。お父さん。
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一人の女子生徒の独白で話が進んでいく。
大人になりきるまえの 本人も持て余してしまうような感情の揺れ動きがよく描かれていた。
特に大人に対する視線は辛辣だ。
私にも覚えがある。
私は中学生の頃 『走れメロス』を読まされて以来 太宰治は好んで読まない。
今回は大掃除しながらの耳読だったので まぁ途中でやめてもいいか ぐらいの気持ちでこの作品を選んだのだけれど 中学生の時に読んでいたら共感していたかも。
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ここまで綿密に乙女心を書き上げられるのですね。ティーンエイジの女の子特有の合理的でない心情変化をこんなにも分かって表現できるなら、そりゃモテるのも頷けますとも。全部の話に共感できると同時に、なんだか読んでて過去の女生徒らと恋バナをしているような気持ちになりました。
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これは面白い。小さい頃、太宰の『走れメロス』を読んで文学が好きになり、大きくなって『人間失格』を読み返して太宰が嫌いになったが、この『女生徒』を読んで太宰の凄さを再認識。
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男の著者が若い女性の心情をうまく表現したな、と思いました。しかも太宰治が、このような切り口の小説を描かれた事が意外性あり良かった。
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2回目の読了。太宰治の、女性を主人公とした作品を纏めた短編集である。本当に読んでいて、いろんな感情を湧かせてくれる。男が執筆しているとは思えないほど、様々な女性を描いている。時には上品だったり、献身的だったり、無邪気だったり、道化的だったり、思春期だったり、どんな女性でも太宰は魅力的に描く。
この短編集を読んでいると、ささやかな事にも幸せを感じることを思い出させてくれる。また、やり場のない気持ちや思春期の葛藤による喜怒哀楽の激しさもとても美しく、共感できるものと思わせてくれる。この本の題名にもなっている『女生徒』は女学生の朝起きてから寝るまでの1日を描いた物であるが、1日の中でこんなにもいろんな感情を胸に芽生えさせていた時期は恐らくみんなあって、まだ数年前のことの私もとても懐かしく感じた。
『皮膚と心』は中でも印象的で、太宰の文才が際立っていると感じた。この作品は、女性が独白するような文体で描かれているが、その様子は読んでいて、言いたい事を言おうとするあまり早口になってしまい、こちらに訴えてくるような力強さがひしひしと伝わり、その分一文がとても長く、構成や推敲もしないで一気呵成で殴り書きされたような率直さがある。本来句読点で区切られ、引き伸ばされたこの様な長い文は悪文とされ、とても読みづらいものとなってしまうが、太宰はそのように描き、それでいてとても読みやすいのである。恐らく敢えてそのように見せ、読みやすいように計算されてはいるんだろうがそれを一切感じさせず、物語の中へと読者を引きずり込んでいく様で文字を追う目がすらすら流れていく。この作品がこの中で一番引き込まれた。
太宰がこれほどまで女性を描けたのは彼の生活に女性が常にいたからであることは間違いない。太宰は女性を描くことで、単に美しいものとしてだけでなく、男である自分自身を客観的に見つめているのだろう感じた。また、世間の目なんかを女性目線にしてこのように自分は社会に写っているのだろうということを想像しているとも感じる。それ故に読後には太宰の贖罪とも取れるものや後ろめたいと思っていることだったりなど、素直な一面が表面に出てきている様子がある。 -
太宰治は暗いみたいな、勝手な印象を持っていたけど、これは素晴らしい。すごい。瑞々しさをかんじるし、簡単な言葉で女生徒の日常が語られるだけでこんなにも風景が見えてくるなんてすごい。
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太宰の人となりが伝わってくる本。
この人、けっこう正直だなと思う。
というか、なぜこうして自分を見つめることができるのに、なぜ小説で描いている状況になっている?、特に「おさん」っていう作品に描いた通り本当にそのままの状況になってしまった。
なんで回避しない?、残す家族は?
疑問が止まらなくなる。 -
少女の一瞬を描いている様子が秀逸。
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高校生の時にこれに出会ったらどんなになっただろう。
思春期特有の思考のぐるぐる。
もう子どもではなくて、でも大人でもないから「おつきあい」や「それなり」というのができず、そんな半端な状態が汚ならしく感じてわざと無邪気にふるまってみせたり。自分以外を軽んじたかと思うと持ち上げて自分を卑下してみたり。
空や草や花で気分がコロリと変わるけどそれも長続きしない。
この苦しい感じ、なんで太宰治は少女だったこともないのにこんなに占い師みたいに見事言い当てるんだろう? -
太宰治で持っているのはこれだけなのだけれど、おもっている太宰作品イメージとは違う。他のを読まないのは、きっと太宰作品でこれが一番好きだろうと予感するから。せっかくなので他の作品も読んでみた方がいいだろうか…
ちなみに1997年は改版の発行年で持っているものも改版だけれども、初版は1954年発行。1939年に書かれた「皮膚と心」には”私だって、二十八のおばあちゃんですし”との記述がある。八十二の間違いでもおばちゃんの間違いでもないあたりが時代を感じる。 -
一番スキって直感で感じた作品。
ある女学生が朝起きたときから寝るまでの一日のはなし。
キラキラしてて、思いがあちこちに散乱して
かわいいぞ、乙女〜〜!ってかんじです。 -
「葉桜と魔笛」、「皮膚と心」、「きりぎりす」、「恥」…挙げたら限がないけど、とにかく全て描写が綺麗だし、やっぱり太宰は女性視点の話が上手だと再確認した。太宰が苦手だと思っている人に是非読んでほしい。
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太宰は、揺れる心の独白体がどうしてこんなに上手だったんだろう、と思います。朝起きてから、眠りにつくまでの女の子の一日。一つ一つ、自分の行動に意味をつけずにはいられない女生徒の自意識過剰なあれこれが、時に痛く、時にうん、わかるけどさ、といった具合に気持ちに入ってきます。これは、太宰の下に送られてきた実際の女学生の日記から出来た作品だそうですが、元々の日記をどんな風に太宰風にしたのか、読んでみたい気がします。「斜陽」もそうだけど、太宰には、彼なら自分のことをわかってくれると思う、信者とでも言うべき読者がたくさんいたんでしょうね。10代のころに読んで、あぁ、この子は私だ、と思いました。で、そんなに長くない話なのに途中から息苦しくなって、何度も休みながら読んだ覚えが。そうそう、私はこの子を好きだろうか、いや、かなり鼻持ちならない子だよね、なんて思ったことも覚えています。今、読み返してみて、自分や他人に対する評価が激しくアップダウンする彼女のことを、もうちょっと生きると楽になるよ、と少しは余裕を持って読めたのは、年を重ねてきてよかったなぁ、といったところなんでしょうね。
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女性目線で書かれた太宰治の作品です。
非常にシニカルで好きです。
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一人称で書かれた作品が集まっています。です。
特に「きりぎりす」は、最後のページが心に残ります。
そして、「待つ」は、、、時が経つほどに自分の中で何度も考えさせられています。
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著者プロフィール
太宰治の作品

はじめまして。
たくさんの「いいね」をありがとうございます。
ひだまりトマトさんの本棚も、そしてレビュ...
はじめまして。
たくさんの「いいね」をありがとうございます。
ひだまりトマトさんの本棚も、そしてレビューもやさしい雰囲気ですね。