ろまん灯篭 (角川文庫クラシックス)

著者 : 太宰治
  • 角川書店 (1998年6月1日発売)
3.67
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  • 本棚登録 :122
  • レビュー :19
  • Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099032

作品紹介

「兄妹五人あって、みんなロマンスが好きだった」。退屈になると家族が集まり、"物語"の連作を始めるのが習わしという風変わりな一家、入江家。兄妹の個性的なキャラクターと、順々に語られる物語世界とが重層的に響きあうユニークな家族小説「愛と美について」ほか、「ろまん灯篭」「秋風記」など、バラエティに富んだ秀作、計七篇を収録。

ろまん灯篭 (角川文庫クラシックス)の感想・レビュー・書評

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  • 太宰治は出鱈目でありながらも、要所要所でものごとの本質をあぶりだしてくるのがすごいところかもしれない。出鱈目で狡猾な人間を自認していて、良心というか本質を見る厳しい目ももっていたから、自死してしまったのかなあ。そう分析してみましたが、岩井俊二さんの解説によると、死ぬことに対するミーハー的な気質だったんじゃないかということで、そういうやっぱり軽い面のある作家だったのかなあという印象を持ちました。まあ、作家っていうのは誰しもがそうい軽さってあるとぼくは思っていますが。もしも太宰ばかり連続して読んでみたら、彼なりの文章の美しさや語彙が読み手にもある程度は身に付きそうですけれども、やっぱりその甘ったるさみたいなのに辟易としてしまう可能性が高い。ぼくにとっては、たまに楽しみで読むのがいいように思いました。間隔を開けずに二度読みなんかすると、興ざめな文章のときもあるよね。と、そんなことを言いつつも、おもしろく読みました。

  • 「太宰というのは、死にたいという思いと、やっぱり生きてみようと思わせる出来事との葛藤で作品を作っている人で、この背反する二つの要素の比率によってそれぞれの作風が異なって見えるのである。」という解説になるほどーと思った。

    この本の中の作品では、「死にたい」方に傾いているものとして、「秋風記」が、「生きてみるか」の方に傾いているものとして「新樹の言葉」「愛と美について」「ろまん燈籠」「女の決闘」「古典風」「清貧譚」として分けることができるという。


    「死にたくなった?」
    「うん」
    という会話がさらっと交わされる「秋風記」が好き。

    ぐだぐだと自分を曲げることができない主人公の「清貧譚」も好きだ。

    どの作品を読んでも、太宰は人のよろしくない部分を描写するのが上手い気がする。特にダメ男にかけて。

  • 配置場所:摂枚文庫本
    請求記号:913.6||D
    資料ID:95980223

  • 「女性は男に愛撫されたくて生きている。称讃されたくて生きている。」

  • これとは違う装丁だけど角川だったのでこれにしとく

    女の決闘が長くて疲れた
    元ねた知らないので原作と太宰治作のところが
    なんだかごっちゃになってて読みにくかったなー

    最後の菊の精はこんなのも書くのかーと思いつつで
    他のは自分が思う太宰治!って話だったかなー

    9ページ目の「ほどよく愛することができない」のくだり
    グチャグチャにしてやりたくなる気持ち
    誰しも思い当たることがあるんじゃないだろうかー

    女の決闘は読みにくかったけど
    すべて「事実」として存在するけど、それを「真実」と指摘するのは間違い
    ってとこがイイナーとオモッタ

    そんなにおもしろくなかったけど
    太宰治わりと好きなので
    まーこんなもんかなーの星2つ

  • 『愛と美について』『ろまん燈籠』『女の決闘』が好きです。

  • 「新樹の言葉」の舞台が地元で親近感がわきました。
    太宰さんの小説は会話が多いから読みやすいです^^

  • 太宰治はいい。
    自虐的に暗かったり、無性に力強かったり。
    この短編集もその間を作品ごとにぐらっぐらしてる。
    それでも裏のあらすじを読むと比較的安定してる生活の中かかれたらしいし、一体安定ってなんなのさと。
    とはいえ楽しんで書いてるかのような試み。

    おもしろかった。

  • 安心して読める一冊。
    作者の溢れんばかりの才能が感じられる。

  • 人間失格=太宰といったようなありがちなステレオタイプをぶち壊してくれる作品集。
    太宰が楽しんで書いていることが伝わってくる。

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