- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041099056
作品紹介・あらすじ
昭和19年、風土記の執筆を依頼された太宰は三週間にわたって津軽半島を一周した。自己を見つめ、宿命の生地への思いを素直に綴り上げた紀行文であり、著者最高傑作とも言われる感動の一冊。
感想・レビュー・書評
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今日6月19日は桜桃忌。太宰治の誕生日であり、亡くなったのも6月で亡骸が見つかったのが6月19日にちなんで太宰忌とされたそうです。
太宰治の風土記であり、故郷の思い出や最後は幼少期の育ての親「たけ」との出会いを綴った自己再発見の旅でもあった紀行文ですね。
私は太宰治の作品で「津軽」が一番好きです。太宰治の素直な気持ちがよく出ていて、ユーモアも溢れて人情味豊かな温かい文章が良いですね。津軽への愛着と家族への思いもあり、太宰治の人柄がよく出た作品だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
純文学で土地の説明などで難しい部分はあるけれども、全体的に楽しい旅物語で読み進めやすかったです。特に旅先でのお酒シーン(殆どの呑んでいるのだが)は読んでいて自分も旅先でお酒を飲みたいなぁ…と憧れてしまいました!笑
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津軽で津軽を読むとより楽しめる。
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あまり太宰治の知識がない状態で読んだので、「~ちゃった」と言う太宰治に面白く感じた。
数か月前に読んだ本で、太宰治の超基礎知識については学んだつもりなので、それを踏まえてもう一度読んで、どう感じるのかを考えてみたい。 -
郷土愛。
青森へ行きたくなります。
お酒も飲みたくなる。
また、カッコ悪くも魅力的な太宰治がたくさん詰まってます。
本当に憎めない愛されキャラ! -
彼の都合で年に何回か訪れる青森。
青森県出身の太宰治が書いた青森。
太宰治というと自殺、女性問題、薬、酒など暗いイメージ。
私の中の青森も本州最北端でけして明るいイメージではなかったから、この本も暗くて重いものかと思っていた。
でもそんなことはなく、笑ってしまう箇所があったりと読みやすかった。
最後にタケが出てくるとは!
太宰治がモテる理由がわかる気がする。
変に加工されていないストレートな文章がすごく好き。
印象的なのがお兄さんが「としをとると自分の生まれて育った土地の景色が京都よりも奈良よりも、よくないか、と思われてくるものです」と答えた。
やっぱり故郷はいいなと思えたし、故郷にいる人はやっぱり特別だなと自分自身も感じた。
次青森行く時は、太宰ゆかりの地を訪ねようかな。 -
冒頭から陰鬱。明るい要素もなく、津軽と自身について書き進めていく。序章で挫折…
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太宰の津軽の対する想いが淡々と描かれている名作! 家に居ながら津軽を紀行できてしまう不思議な作品です。
著者プロフィール
太宰治の作品





