津軽 (角川文庫クラシックス)

著者 :
制作 : 梅 佳代 
  • 角川書店
3.68
  • (7)
  • (14)
  • (20)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 114
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099056

作品紹介・あらすじ

昭和19年、風土記の執筆を依頼された太宰は三週間にわたって津軽半島を一周した。自己を見つめ、宿命の生地への思いを素直に綴り上げた紀行文であり、著者最高傑作とも言われる感動の一冊。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 津軽で津軽を読むとより楽しめる。

  • あまり太宰治の知識がない状態で読んだので、「~ちゃった」と言う太宰治に面白く感じた。
    数か月前に読んだ本で、太宰治の超基礎知識については学んだつもりなので、それを踏まえてもう一度読んで、どう感じるのかを考えてみたい。

  • 名作。ふるさとに対する愛情が全編に溢れている。「おのれの肉親を語る事が至難な業であると同様に、故郷の核心を語る事も容易に出来る業ではない。」
    春の津軽平野の風景の描写で胸がいっぱいになった。

  • 郷土愛。
    青森へ行きたくなります。
    お酒も飲みたくなる。

    また、カッコ悪くも魅力的な太宰治がたくさん詰まってます。

    本当に憎めない愛されキャラ!

  • 彼の都合で年に何回か訪れる青森。
    青森県出身の太宰治が書いた青森。
    太宰治というと自殺、女性問題、薬、酒など暗いイメージ。
    私の中の青森も本州最北端でけして明るいイメージではなかったから、この本も暗くて重いものかと思っていた。
    でもそんなことはなく、笑ってしまう箇所があったりと読みやすかった。
    最後にタケが出てくるとは!
    太宰治がモテる理由がわかる気がする。
    変に加工されていないストレートな文章がすごく好き。
    印象的なのがお兄さんが「としをとると自分の生まれて育った土地の景色が京都よりも奈良よりも、よくないか、と思われてくるものです」と答えた。

    やっぱり故郷はいいなと思えたし、故郷にいる人はやっぱり特別だなと自分自身も感じた。

    次青森行く時は、太宰ゆかりの地を訪ねようかな。

  • 冒頭から陰鬱。明るい要素もなく、津軽と自身について書き進めていく。序章で挫折…

  • 太宰の津軽の対する想いが淡々と描かれている名作!  家に居ながら津軽を紀行できてしまう不思議な作品です。

  • ≪内容≫
    太宰の出生地である津軽周遊の紀行文。行く先々で酒を飲みつつ旧友や乳母と再会し、自己の来し方を知る。

    ≪感想≫
    青森を旅行する機会に手に取った一冊。陰鬱な太宰小説のイメージとは違い、自虐的ながらも明るくユーモラスな紀行文。文献の引用やまことしやかな逸話を散りばめながら、津軽という土地柄や人々についてユニークな考察がなされている。

    故郷を知る旅というのは、同時に自らを知る旅でもあるのではないだろうか。熱心すぎるほどに客人をもてなす友人、旧家の間取りに見る亡き父の心理、たけが再会の際に見せたそっけない態度など、旅先で出会う様々な人や出来事から、太宰は自らを育て形作ってきたものが何だったのかを見出していく。

    酒を飲む際の言い訳がましさだったり、自分をだまし、世間体を気にしながらもそれを正当化しようと頑張る太宰のいじらしさのようなものが処々で窺われ、等身大の太宰が書き綴った人間味の溢れる文章が心をほっこりと温めてくれる。津軽人の朴訥な優しさが滲み出た一冊なのかもしれない。

    最後に。本文中で津軽の大いなる未完成にこそ日本の希望があるという旨の引用が載せられている。過日の大震災で大きな被害を負った東北地方ではあるが、その復興の中にこそ停滞ぎみであった日本の再出発という希望を見出すことができるのかもしれないとふと考えた。少々楽観的すぎるかもしれないが、「元気でいこう、絶望するな」という結びがさらに強く響くタイミングで本書と出会えた気がする。

  • 生まれながら持っている彼の不器用さ。その不器用さを自覚して悩みつつ、愛を求めて人を求める。彼の状態が良いときに書いたのか、『津軽』はユーモアと愛情にあふれた作品になっています。うーん、たけの存在は大きい!

  • 正直に言う。表紙の斗真に負けて買った。
    自分の印象と周りの意見から、太宰は自分の好みには合わない作家だろうなと思っているので、とりあえず大きく好き嫌いがでなさそうな紀行文を購入。
    違和感なく読めれば、また次にチャレンジしてみたい。
    (20100109購入)

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津軽 (角川文庫クラシックス)のその他の作品

太宰治の作品

津軽 (角川文庫クラシックス)を本棚に登録しているひと

ツイートする