斜陽 (角川文庫クラシックス た 1-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 418
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099063

感想・レビュー・書評

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  • 今まで何度読んだだろうか。
    こうしておそらく一年に一度は読んでいるんじゃないだろうか。
    こういう文学に関しては、評価はちょっとできませんね。

  • 以前読んだときの印象で、
    なまめかしさを秘めつつ
    美しさ、かわいらしさが表立った文章と記憶していたけれど
    読み直してみたらそれだけで済まなかった。


    本物の貴族である母と比べ自分自身で嫌悪しながら
    恋と革命に生きると決めたかず子の決意と、
    最後に明かされる直治の苦悩。


    ふわふわとした文章から始まる割に
    終わりにかけて劇的な展開を見せるさまが
    陽が陰っていく様子なのかな。。。


    しかし「恋と革命」とか「戦闘、開始。」とか
    森見登美彦が使いそうなフレーズだなぁ。
    とちょっと斜に構えた態度で読んでしまった自分が悲しい。

  • 近代文学に苦手意識があったんですが、これを読んで拍子抜けしました。
    読みやすいし面白い!
    思わず吹き出すこともあるくらい楽しくてびっくりしました。
    太宰治には鬱々としたイメージを持ってたので余計驚きでした。
    面白い小説です。

  • けれども私は生きてゆかなければならない。

  • 遂に挑戦した『斜陽』

    文章の書き方が本当に少女らしくて
    太宰は才能豊かだと実感しました。

  • 私は、あなたの赤ちゃんを生みたいのです。

    これ、一度言ってみたい!

  • 淡々とした中に、なんかいろんな蛇が隠れているような話。
    スガちゃんはやっぱりそうだったのか。

  • 読んだのと表紙が違うがおそらくこれであっていると思う。
    ヨイトマケ、とは土方で地ならしをする仕事の事のようだ。
    「斜陽族」という言葉を生むほどのブームが起きたという事が現代を生きる私には俄に信じがたい。

    しかし考えさせる節々がありおもしろかった。
    財産を食いつぶしていく没落貴族。
    滅びの美学。


    お嬢さまだった私の祖母ら、本書が刊行された頃、かず子に近い年齢であったはずだ。若い頃の逸話を聞く事はあったが戦後どのように思いながら生きたんだろうとふと思った。そういう人たちにとって斜陽の受け取り方は私とは異なるであろうことに興味がわく。

  • 没落する生活と、胸の中の革命。


    子宮を持っている女は強いです。
    直治の文章が痛切です。

  • 途中、ヤンデレの話かと思いきや、意外にも最後まで気丈に生き、それなりにハッピーエンド。
    いや、思いを遂げはしたけど、ハッピーではないか。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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