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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784041099070
感想・レビュー・書評
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ずっと読んでみたかったけれど、悪い方向へ感化されてしまいそうで、手が出せなかった。魅惑の本。ゆっくりと読めてじっくりとかみしめて読めて、本を読みたいという気持ちがふつふつと沸いてきました。生きたいと思う強さを、少し見える形が表現している、そんな本でした。
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冒頭から主人公(太宰治)が世間との関わり方が幼少期からわからなかったと自己分析がされていたのが印象的だった。
幼少期に家族関係に問題があった人間がアダルトチルドレンとして、人間関係の構築に障害を抱えることは現代ではよく知られた話である。
そういった「社会での生きづらさ」を抱えた大人が他人との関わり方を模索する様は胸が痛い。
彼に足りなかったのは、心の底から尊敬できる大人との出会いでなかっただろうか、と少し感じた。
頼れる大人の存在があれば、あそこまで自暴自棄に陥ることはなかったであろう。
他人を欺きながら生きているという感覚は誰しもが持つ感情で、主人公はそれに耐えられないほど純情であった。
その純情さと社会の折り合いがつかなかった結果、彼は心中という道を見つけてしまったのである。
恥ずかしながら全編を読んだのはこれが初めてだった。この作品に傾倒する人が多い理由がなんとなくわかった気がする。あと10年読むのが早ければ、主人公への共感する部分も大きく、この感想も大きく変わっていたと思う。自身が大人になったことを感じた。 -
★★☆☆☆
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若いころから年に一度は読む名作。「自分には、あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに生きている、あるいは生き得る自信を持っているみたいな人間が難解なのです。」という臆病で甘えん坊な部分にかつては共感したものだが、時は流れ正月から日経一面にAIが取り上げられる時代。AIは難解な人間とコミュニケーションをとれるようになるだろうか?と妙な心配が。 あるいは太宰は既にAI的であったのか?
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080818(m 081022)
090922(s 091021) -
言わずと知れた一番有名かつ最も読まれている太宰作品。太宰治論の奥野健男氏は「太宰治の全作品が消えても、『人間失格』だけは人々にながく繰返し読まれ、感動を与え続ける、文学を超えた魂の告白と言えよう」とまで評しています。
アフォリズムを作り出す天才だと言われる太宰治。中でも『人間失格』の中の言葉は際立って名文揃いです。主人公である葉蔵の破滅へのリアルな道筋は、読んでいて寒気がするほど。人と人との繋がり、社会との繋がりなどの意味を改めて考えさせられます。 -
あんまりすきじゃない。私小説なのに私小説じゃないみたいなことをいいはっている。
なんでー?
それから、挿入詩は良い。 -
言葉がない(;_;)
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太宰、良い。あとがきでマダムが言ってるよう葉ちゃんって傍にいる人にはとてもいいこだったんだろうなあ。悪いとかじゃなくてただ悲しい人だった。もっと自分を信じる基盤みたいなのがあったらね。
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太宰治の作品





