走れメロス (角川文庫)

著者 :
制作 : 梅 佳代 
  • 角川書店
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本棚登録 : 428
レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099131

作品紹介・あらすじ

妹の婚礼を終えると、村の牧人メロスはシラクスの市めざして走りに走った。約束の三日目の日没までに暴虐の王のもとに戻らねば、自分の代わりに友セリヌンティウスが殺される。メロスは約束を果たすことができるだろうか?日はすでに傾いている。メロスよ、走れ!-身命を懸けた友情の美しさを描いて名高い表題作のほか、「富嶽百景」「駈込み訴え」「東京八景」など、執筆活動の充実ぶりを示す、太宰中期の佳作9篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • お風呂本はのぼせない程度にゆっくりつかりたいからキリのいいところで上がれる短編集ってなって、で、中でも太宰治が一番ちょうどいいです。太宰はいろいろな短編集が出てるけど、角川では「女生徒」が一番好き。
    この短編集の中だと「老ハイデルベルヒ」と「東京八景」かな。
    あと読むたびに思うんだけど、メロスは寝過ぎ。

  • 感受性の高い作者が、自分を傷つけずに書いている数少ないお話。
    歴史的な設定、友情と信頼について記述しようとする姿勢。
    太宰の作品の中では、人間失格とは対極のような物語かもしれない。

  • 太宰治の中期作品集。「駈込み訴え」が好き。歪みきった愛と、その愛故の憎悪をユダの完全な主観で綴っている。充実した執筆が伺える、作品集となっている。

  • ・富嶽百景
    ・畜犬談
    ・走れメロス
    読んだのは中学の教科書以来。教科書にのるだけあって面白いし上手いし教訓的要素もある。
    ・東京八景

  • 妹の婚礼を終えると、村の牧人メロスはシラクスを目指して走ったり約束の三日目の日没までに暴虐の王のもとに戻らねば、自分の代わりに友セリヌンティウスが殺される。メロスは約束を果たすことができるだろうか。陽はすでに傾いているりメロスよ、走れ!──身命を懸けた友情の美しさを描いた表題作のほか、「富嶽百景」「駈込み訴え」「東京八景」など、執筆活動の充実ぶりを示す、太宰中期の佳作九篇を収録。

  • タイトルに郷愁を覚えて購入。たしか中学国語の教科書に載っていたはず。しかし今読み返すと、よく本作が一部とはいえ教科書に載ったものだと思う。「富嶽百景」から始まる短編集。印象的なのは「畜犬談」。真面目に犬を嫌っているのか疑わしく、筒井康隆の文体を思い出した。「駈込み訴え」はユダに太宰を重ね合わせたような印象を持ち、「東京八景」を読んで、太宰と重ね合わせる読者の気持ちが少しだけ理解できた、ような気がする。

  • 人間失格を買ったときに、読んでみようと思った。読んでみたけど、あまり内容の入ってこない話が多かった。私に太宰治は合わないのかなぁ。。走れメロスは久しぶりに読んだけど、国語の授業でやったからかすんなり読めて、おもしろかった。
    【走れメロス】【富嶽百景】【らんだの歌留多】【八十八夜】【畜犬談】【おしゃれ童子】【俗天使】【駆込み訴え】【老ハイデルベルヒ】【東京八景】

  • 高校以来の再読。若きゆえの悩みを抱えていた時と、そこから30年経った今とで読後感に違いがあるのだろうかと興味を持って読んだ。はたしてその感想は、実はあまり違いはなかった。なかったことに驚いた。この文庫本で読むに値するのは、富嶽百景、駆け込み訴え、走れメロス、東京八景だけだ。あとは、締切に追われて書いた駄文である。高校時代、駄文とまでは思わなかったが、何が言いたいのかわからぬとの感想を抱いた記憶がある。ただ、どの文章も、太宰が命を削るように書いたのだろうとは想像がつく。それが私たち読者の共感を呼ぶのだろう。たしかに私たちは、毎日命を削って生きている。もうひとつ、支持される理由は、現代口語に近い文章だ。もはや夏目漱石は古典の域だが、太宰は現代の文章として通じる。

  • 太宰治のお坊ちゃまぶりがうかがえる短編集
    富岳百景は天邪鬼 走れメロスは純粋 東京八景は世間知らず 入水自殺もゲーム感覚 「何もすることがない、死んでみるか・・・」

  • 懐かしくて手にした本。子供の頃にはただ感動するしかなかったけれど、今読むと綺麗すぎる気がしました。

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プロフィール

1909年(明治42年)、青森県金木村(現五所川原市)生まれ。本名、津島修治。東大仏文科在学中に非合法運動に従事し、やがて本格的な執筆活動へ。35年、「逆行」で第1回芥川賞の次席となり、翌年には処女作品集『晩年』を刊行。以後「走れメロス」「斜陽」など多数。

「2018年 『津軽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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