女生徒 (角川文庫)

著者 :
制作 : くまおり 純 
  • KADOKAWA
4.16
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本棚登録 : 1778
レビュー : 138
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099155

感想・レビュー・書評

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  • 再読。太宰は女心を知りすぎたのだと思う。「自分が女だけに、女の中にある不潔さが、よくわかって、歯ぎしりするほど、厭だ。いっそこのまま、少女のままで死にたくなる。(女生徒から)」

  • やはり、太宰の心理描写はやっぱりすごい。
    本当に、女性が書いたのではないかと思わせるくらい。

    正直に言うと、「女性徒」は読み辛く、なんだかいらいらさせられて
    読むのにとても時間がかかってしまった。
    でも、こういう女子、居るんだよねぇ・・・と共感もした。
    逆に言えば、そんなこ女子を書ける太宰は素晴らしいですね。

    「皮膚と心」、「きりぎりす」がとても好き。

    また、貨幣は女性名詞であると前置きして、
    一枚の紙幣を女性のように描写する「貨幣」の発想にはさすが!と思った。

  • 11/08/27
    女性視点の短編集。ああ、綺麗だなあ。とおもう。恥じ入りながらどこか誇って見えるようなところもあって。美醜の隔たりがない綺麗さがある気がする。
    登美彦氏・編の『奇想と微笑』にもあった「貨幣」がこれにもはいっていたんですが、何度読んでもいい。
    「恥じて下さい。人間ならば恥じて下さい。恥じるというのは人間だけにある感情ですから。」(p.208)
    このフレーズの破壊力に何度読んでも打ちのめされる。
    太宰治が好きだ!

    「葉桜と魔笛」「皮膚と心」がお気に入り。
    「誰も知らない」「十二月八日」のラストが好き。
    「待つ」の最後の1行は息をのむ。物凄い破壊力。

  • きりぎりす。どんどん社交的になるあなた、あの時のあなたとでないと、わたしはあんなに強い恋には落ちなかったでしょう。

    おさん。どんな状況であれ、好きな人には楽しそうであって欲しいものです。そうであれば、辛くても、生きてゆける。

  • 文章が美しい。
    あまりにも生生しく「女性」たちが揃っていたので、1つ1つの話がボディブローのように重くて、読むのにすごく時間がかかりました。
    やはり女性と男性は、違う生き物なのだきっと。

    幸福は、一夜おくれてやってくる。

  • 残酷で繊細で、移ろいの激しい少女心が、太宰さんには分かるみたい。全部にラインを引きたい。書き写してお守りにしたい。

  • すました感じ。好きです。

  • 女性の書くエッセイより百倍共感できるわ。
    なぜなら女性性というものに対して、
    御本人の当事者であるがゆえのエゴが強すぎるから。

  • どうして大人の、しかも男性に、思春期でゆらゆらと揺れる、なにも確かなことなどわからない、鬱で退廃的でなんとなく淋しい、おんなのこの気持ちがわかってしまったんでしょうか。とても不思議です。
    浮かんでは弾けてすぐに消えていってしまう、儚い泡のような思考を文章にできてしまうのは、すごい。

    少女から大人になりかけのおんなのこ、おばさんと呼ばれる年齢になっても、みんな同じような気持ちを思って暮らしているのだと、なんだかどきどきしました。

  • 美しい文章に、惚れました。

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著者プロフィール

1909年6月、青森県生れ。学生時代から小説の創作を始める。東大仏文科入学を機に上京。在学中に非合法運動に従事するもやがて転向し、以降、本格的な執筆活動を開始する。1935年に「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。1939年に結婚し、「富嶽百景」や「女生徒」、「走れメロス」などを発表。戦後には『斜陽』がベストセラーとなり、流行作家となる。「人間失格」を発表した1948年の6月に、玉川上水で入水自殺。織田作之助、坂口安吾らと共に「新戯作派」「無頼派」と呼ばれた。

「2019年 『太宰治 女性小説セレクション 誰も知らぬ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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