- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041099155
感想・レビュー・書評
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そういやなぜか最近、太宰作品を読んでるなぁ。
きっとおびのりさんや傍らに珈琲を。さんの呪い、いや失礼、誘導と影響を受けてしまったのだろう。
もともと文学なんてがらでもないし。
14篇の短編集。そのすべてが女性の一人称で書かれています。
●燈籠
万引きはダメ。
●女生徒
女生徒の皮を被った太宰。
●葉桜と魔笛
偶然の口笛? オー・ヘンリーみたい。
●皮膚と心
いやいや。いくら肌が大事ったって、腕や脚のほうが大事でしょうよ。大山鳴動物語。
●誰も知らぬ
唐突な激情。劣情。
●きりぎりす
価値観の違い。「ヴィヨンの妻」にでもなりたかったのかな。
●千代女
勝手にもてはやされて、その気になったら落とされる。
●恥
千代女の数年後だろうか? 名前も同じ和子だし。
●待つ
駅のホームで誰かを待つ。
●十二月八日
開戦の日の日記。
●雪の夜の話
スルメが食べたくなる。
●貨幣
百円紙幣(女性)の一人称話。
●おさん
愛人と情死した旦那。その女房。
●饗応夫人
嫌といえないにも程がある。
思ったよりもかなり読みやすくて良かったけど、残念ながらおもしろいと思えたのがなかった。
逆に読んでて最も苦痛だったのは、表題作の「女生徒」。
なんてことのない一日の中で、女生徒がつらつらと考えていることが書かれているんだが、どうも太宰本人に思えてしまう。
ひたすら眠くなった。
表紙がなんか違うな~。
俺が借りたのは、傘を差した女生徒が横断歩道の上で風かなんかに巻き上げられてブワッとなってる、今にも時を超えそうなラノベっぽい表紙だったのに。
こっちの表紙の方がなにかと間違えて売れそうだ(笑) -
パッと読める短い本。言葉選びのなんと美しく的確なことか。
サクッと読めました。 -
太宰治の短編は、結構当たり外れがあります。この本の題名からすると期待外れかな!
私の期待がグレているのかもしれない。 -
女生徒
家柄や近所付き合いなどが生活の中心だった当時の時代背景と、その中で生きる多感な女の子のお話。彼女の年齢はいくつぐらいだろうか。かなりよい家柄の女の子だろう。父親を亡くしてから、こんなに思慮深くなったのだろうか。することがなさすぎて、時間を持て余すあまり、色んなことが気になるようになって、考えれば考えるほど憂鬱になっていく。そもそも自分の年齢を考えると、もっと子どものように無邪気に過ごしておくべきなのでは?と思っているませた女の子の心情がつらつら書かれている。 -
太宰治ワールド満載。太宰作品でよく使われる言葉「いやらしい」がとても当てはまる作品かなと思います。この作品に登場してくる女性をうがった考え方と捉えるか自分を持っている人と捉えるかで見方が変わってくるのかなと感じました。
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青空文庫。
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「乙女の日本史 文学編」を読んでから手を出してみた。
そういえば昔、雑誌「Olive」でもこの本が取り上げられてたなあ。
「女生徒」は途中で読むのが辛くなって最後は斜め読みになってしまった。
なんか読んでて恥ずかしい。自分の思春期の頃を思い出してしまうからかもしれない。「女性の厨二病」みたいな感じで。
他の短編は女の情念とか諦めとかいろいろあり。戦時・戦後の女の人ってこんなんだったんだ、と興味深かった。 -
起承転結もなく、ただただ連想ゲームのように思考が垂れ流される文体がしんどくてたまらない。
と男性的には感じるんだが、世の女性には非常に共感を得ているようで驚き。
そうか…女性はこういう思考をするのか。
どうして話が通じないのかわかった気がする。
なにやらレビューで勉強になったので+1して★2にしよう。
薄いからすぐだよ^^
薄いからすぐだよ^^
こころと夢十夜くらい。
文章が美しいから、いけるけど、ストーリーはどうも。
こころと夢十夜くらい。
文章が美しいから、いけるけど、ストーリーはどうも。