- Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041099162
作品紹介・あらすじ
「撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにあり」。ヴェルレエヌの詩で始まる「葉」、名家の六男に生まれ、乳母の手で甘やかに育てられた幼少期、伸びやかな少年期を、子供特有の自意識や狡さを交え描いた自伝的作品「思い出」、自らだけ助かった心中事件に材を得、その後過ごした療養所を舞台に描いた「道化の華」など、24〜27歳にかけて発表した15篇を収録。遺著のつもりで『晩年』と名付けた、第一創作集。
感想・レビュー・書評
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短編集。旅行用に持っていったけど全然読まなかった。
彼は昔の彼ならず とロマネスク はけっこう好きかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校生の頃耽溺した太宰。最近、ビブリア古書堂の事件手帖で取り上げられていたので、また読む気になった。いゃ〜若い頃とは全く感じ方が違うのでびっくり。今となっては太宰の自意識の高さがむず痒い。
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1
新年一発目は太宰治。
終始切なかった。
面白い!という訳ではないのに
不思議と惹きつけられた。
現代まで引き継がれる理由は
なんだろな〜。謎だ。
この作品のメタファーが
あるとすれば、未熟な私には
よくわからなかったです。 -
「ビブリア古書堂の事件手帖」三上延著の謎解きの古書 なので 兎に角 読了してみた。
頭脳明晰 子供の頃の記憶が見事な 自己顕示欲の強い 感性豊かな男性の文章なので カマトトぶらなくも 分からないところが多々。
語彙が素晴らしい。 -
剥き出しの感受性も自我も
あの頃読んだ時とは違う受け止め方
おっさんに片足つっこんでいるからなんだろうか
またしばらくして読んだらどんな感じを受けるのか楽しみ -
道化の華が人気あるんだろうなーとか思いつつ列車、玩具が好き。10年後また読み返したい。
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「道化の華」が私は一番好きですかね。
下手に何も言わない方が良さそう、
誰でも一読はするべきなのではないでしょうかという印象の一冊。
好きとか嫌いとかじゃなくって(私はこの一冊をそこまで好きと思わない)読まざるを得なくなってしまう感覚でしょうか。
読者がそれぞれの物語の渦中に引き込まれてしまうような、そんなでした。 -
今さら説明しなくても誰もが知っている太宰治の第一創作集。「葉」、「思い出」、「魚服記」、「列車」、「地球図」、「猿ヶ島」、「雀こ」、「道化の華」、「猿面冠者」、「逆行」、「彼は昔の彼ならず」、「ロマネスク」、「玩具」、「陰火」、「めくら草紙」の短編15編から成っており、大半は太宰が23〜24歳の頃に書かれた作品です。
多彩な実験的手法のオンパレードで、デビュー作にして、その後の太宰作品のエッセンシャルがつまりまくっています。
著者プロフィール
太宰治の作品





