ぜんしゅの跫 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.74
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本棚登録 : 1341
感想 : 134
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099568

作品紹介・あらすじ

妻が妊娠し、幸せいっぱいの日々を送るサラリーマン・田原秀樹は、ある日、知り合いの娘の結婚式に参列することに。
しかし、新婦の佐川知紗は思わず二度見してしまうほど器量の悪い娘だった。
式の最中、野崎という男性が知紗にある画像を見せたことから、彼女は錯乱し、鼻水を垂らしながら秀樹に縋りつき「お父さん」と呼ぶ。
こんな娘は嫌だ――汗がどっと噴き出た瞬間……。映画「来る」へのアンサー的短編!
――「鏡」

真琴と野崎の結婚式。姉の比嘉琴子は祝いに駆け付けるが、誤って真琴に怪我をさせてしまう。
猛省する琴子は、真琴に代わり、彼女が請け負っていた事件「見えない通り魔」の調査に乗り出す。
夜な夜な通行人を襲って引き摺り回し、建造物を破壊する巨大な化け物の正体とは……!?
論理的にして大胆な霊媒師・比嘉姉妹が活躍する、書き下ろし表題作!
――「ぜんしゅの跫」


造形制作/萬歳淑

感想・レビュー・書評

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  • 比嘉姉妹シリーズ第5弾!
    短編集5編。

    まずは、真琴さん!野崎さん!ご結婚おめでとうございます〜パチパチ〜

    おめでたいけど、比嘉さんら…微妙に登場するだけで、ちゃんと登場するのは、「ぜんしゅの跫」だけなんで少し寂しい。゚(゚´Д`゚)゚。
    「鏡」なんて、「ぼきわんが来る」の前日譚か後日譚か知らんけど、知紗ちゃん可哀想過ぎ!
    「わたしの町のレイコさん」も男なら、そんな被害会うとツラいのは確かやし…

    何かイヤミスと言うか、救われん感じの終わり方のが多い短編の中、最強のお化けとは言え、「ぜんしゅの跫」は、最後は、ホッコリするというのが、逆に良い。
    お姉ちゃんは、キッチリしてるというか、頭が固いというか…何というか…それか何かええわ!

    ハイ、一気読みで終わりました!

  • ホラーでホッと和む一冊。

    五編どれもあの手この手でジワジワと怖面白かった。

    ゾワッと後を引くオチもたまらない。

    中でもやっぱり比嘉姉妹にがっつり出会えた表題作が良かった。

    かり、かり、がりっ…に、びく、びく、ひっ!とさせられる時間。
    巨大な化け物の正体は何?と怖さと想像に囚われる時間。
    そして探り当てた真相。

    あぁ、こういうの好き。
    なんだかせつなくて好き。
    良い方向に持っていこうというこの導きが好き。

    この比嘉姉妹の仲にホッと和むホラー短編集。
    そしてシリーズ再読させ姉妹に会いたくさせるこの読後感は澤村さんの作戦かしら。

    • くるたんさん
      sinsekaiさん♪こんばんは♪
      私も比嘉姉妹、記憶の彼方に…状態だったのでうれしかったです♪
      お姉さんのキャラが良いですよね✧*。(ˊᗜ...
      sinsekaiさん♪こんばんは♪
      私も比嘉姉妹、記憶の彼方に…状態だったのでうれしかったです♪
      お姉さんのキャラが良いですよね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      レリゴ〜♬にもクスッとしましたꉂꉂ ( ˆᴗˆ )
      2021/03/29
    • sinsekaiさん
      映画の「来る」を観た後は、小松菜奈と松たか子のイメージになってしまいました…
      映画の「来る」を観た後は、小松菜奈と松たか子のイメージになってしまいました…
      2021/03/29
    • くるたんさん
      ですよね(*≧︎∇︎≦︎)イメージが定着しちゃいましたね♬
      ですよね(*≧︎∇︎≦︎)イメージが定着しちゃいましたね♬
      2021/03/29
  • 最近澤村さん祭りなのはたまたまです。比嘉姉妹シリーズ短編集。後味の悪い話に相変わらずスパイスの様にじわりと黒い不気味さが足を掴んでくる。30年前に神隠しにあった兄が突然帰ってきた「鬼のうみたりければ」招かれた者が死に誘われる病院の怪異「赤い学生服の女子」が特にじわじわきた。表題作までは比嘉姉妹+野崎は脇役ポジションだけど最後の表題作では大活躍。足音だけの見えない怪異が起こす通り魔事件に立ち向かう話が単なる怪異退治で収まらない所が良き。最初の「鏡」冒頭結婚式に出席する男の妻に対する態度の苛つき、どうも覚えがあるな?と感じていたら名前が明かされてお前かー!しかし鏡が本当にあの能力のある鏡だとしたら未来がやるせないぞ。

  • 怖い。

    比嘉姉妹が活躍するシリーズ五作目のホラー短編集。
     
    と、言っても実際に比嘉姉妹が活躍するのは、巻末の表題作「ぜんしゅの跫」のみ。
     
    意外にも、この表題作が一番怖くなかった。面白くはあるし、納得もできたが、恐怖は感じない。
     
    むしろ他の四編の方がゾッとする。
    特に「鬼のうみたりければ」と「赤い学生服の女子」は印象深い。
     
    しかし、「赤い学生服の女子」のラストは嫌だな。
    怖がらせたいのは分かるけど、あのラストはいただけない。
     
    シリーズ三作目の「などらきの首」のときにも感じたことですが、この人の作品は短編の方がおもしろい。
    長編よりも締まっていて、コンパクトに纏められていながらも、ミステリーのようなカタルシスも感じられ、そのうえでもちろん怖い。
     
    怖い。

  • 比嘉姉妹シリーズ 5作目
    ホラー短編集

    澤村さんの作品の比嘉姉妹シリーズは、ホラーとしても怖いけど構成が良くて単純な話では終わらずにミステリー的な要素も楽しめるのですごく好きなシリーズ!今作も短編やのに怖くて一筋縄ではいかないミステリー的要素もあってエンタメ作品としてかなり楽しめた!

    「ぼぎわんが、来る」を読んだのが何年も前やったので1発目の「鏡」を読んでもすぐに気づかへんかったけど「ぼぎわんが来る」に出てきてたあの人やん!!って思って映画版「来る」を観ておさらいしたけど映画版も面白いな。でも結構内容変わってる?まあそれはそれで良かったけども

  • シリーズ第5弾の短編集。
    化け物の恐怖もさることながら、そこに人間の持つ負の感情を散りばめており、ただのホラーにしていないところが変わらず面白い。
    その設定上、どうしてもパッピーエンドにはなりづらいが、そんな中、表題作はこれまでの澤村作品とは異なる後味があり、これはこれでいいのかも、と思えた作品だった。

  • このシリーズは本当に面白い。
    くどくなく、すっと読めるし、怖さもしっかり。
    また、いろんな怖い話や都市伝説が出てくるため、懐かしさも感じれる。

  • 短編でしたがどの話も興味深く楽しめる内容だった。
    比嘉姉妹も野崎もしっかり絡んできたし、1話目の「鏡」なんかは読んでて嬉しくなっちゃいました。

  • シリーズ5作目。現時点では最新刊。
    短編が五つ。やはりホラーかつ面白くてぐんぐん先を読まされてしまうのは澤村伊智さん。
    怖くまた悲しくも、その先を想像させる終わり方だったり、少し人間味も感じる話だったり、色々な楽しみ方ができると思う。
    こわいから夜読むのにぴったり…

  • 怖くておもしろかったです。比嘉姉妹シリーズもっと読みたいなぁ。

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著者プロフィール

1979年、大阪府生まれ。東京都在住。幼少時より怪談/ホラー作品に慣れ親しみ、岡本綺堂を敬愛する。2015年に「ぼぎわんが、来る」(受賞時のタイトルは「ぼぎわん」)で第22回ホラー小説大賞<大賞>を受賞しデビュー。2019年、「学校は死の匂い」(角川ホラー文庫『などらきの首』所収)で、第72回日本推理作家協会賞【短編部門】受賞。他の著作に『ずうのめ人形』『などらきの首』『ひとんち』『予言の島』などがある。巧妙な語り口と物語構成が高く評価されており、新たなホラーブームを巻き起こす旗手として期待されている。

「2023年 『七人怪談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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