ロード・エルメロイII世の事件簿 case.冠位決議 上 (8) (角川文庫)
- KADOKAWA (2020年10月23日発売)


- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041099605
作品紹介・あらすじ
不気味にうごめくハートレスの足跡を辿るべく、調査していたエルメロイII世とグレイのもとにもたらされたのは、『冠位決議(グランド・ロール)』の知らせであった。
何人もの君主(ロード)と代行たちが集まるという会議に、無論エルメロイII世も召集されることになる。
しかし、このたび掲げられた問題は、貴族主義派、民主主義派の双方を揺さぶり、魔術協会全体を混乱に陥れる陰謀の渦だった。
時計塔の地下に広がる大迷宮と、その生還者。
謎の、連続失踪事件。
そして、いずれ劣らぬ時計塔の支配者たち。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』、最後の舞台の幕がいま開く。
感想・レビュー・書評
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最終章の上巻。エルメロイとハートレスの探り合いに冠位決議のタイムリミット。
魔術師というよりも時計塔という魔術師の政治性がテーマのように思われる。魔術師としての願望とそれを歪ませねばならない時計塔の存在。
講義内容之迷宮が己との対峙、過去を置いてくる、再誕と未来を暗示する形で良い。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻に記載
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2021/07/19 読了。
図書館から。
中巻に続く。
個人的に、青崎橙子が出てくるとテンション上がる! -
「事件簿」シリーズ最終章開幕。
貴族派と民主派の板挟みにされるエルメロイII世の
気苦労たるや…。 -
漫画版と同じく「そして冒険へ…」キャンペーンが読みたくて、購入した文庫版。TYPE-MOONブックス版との違いは、読んでから時間が経っているのもあって分からなかったけど、改めて読み返しても面白かった。そもそもどのくらい加筆・修正されてるんだろう。
いよいよ話は時計塔の中枢部を紐解いていくことになる。上中下巻の構成だから、勿論これだけ読んでスパッと楽しめる訳ではないんだけど、導入としての面白さは完璧だろう。
Fateでもちらほら触れられている霊墓アルビオンについての設定の設定の開示は勿論、目玉はなんと言っても、時計塔内部の権力闘争の様子が直接拝めることだろう。飲み込まれないように、しかし波風は立てないように、どうにか凌いでいく舌戦は読み応え十分。
終盤では、ファンの期待を煽るような要素をちりばめてから、大きな課題を明らかにして幕引き。上手い。 -
しばらく間を置いたが最終話前半。
しかし、いったいどこの世界の話をしているのだか。
次巻以降でいよいよ第5次開始、いつ開始になるか、そしてどう影響するやら。
第5次がどのルートで終わるのかも気になったりして。
著者プロフィール
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