ロード・エルメロイII世の事件簿 case.冠位決議 下 (10) (角川文庫)
- KADOKAWA (2020年12月24日発売)


- 本 ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041099636
作品紹介・あらすじ
「では、冠位決議(グランド・ロール)を始めよう」
衝撃の真実と向き合う覚悟を決めて、エルメロイII世は仲間たちととも霊墓アルビオンへと乗り込む。ロンドン地下に広がる大迷宮は、神秘を操る魔術師ですら想像を絶する、もうひとつの世界であった。
同時に、ライネスもまた、II世の代わりに冠位決議へ出席することとなる。
複雑に絡み合う、迷宮探索と陰謀劇。
そして、迷宮の最奥にて儀式を進めるハートレスの謎とは。
幾多の神秘に彩られた『ロード・エルメロイII世の事件簿』、その結末を今ここに。
感想・レビュー・書評
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最終章の下巻。
一巻で王の臣下であるために今の状態に勤めているのかと思えば、ただ会う事にこれだけ悩むのだと考えると、いつか至るのは王の軍勢の一員ではなく、王に会うための聖杯戦争への参加するためだったのかと読み違える。
何処かの巻で自分がマスターだから王が負けた、王は勝つだけの力があったと書いてあったのを思い出す。何故か頭の中で宮沢賢治の蠍のセリフがあって、人生の採点を待つ生徒なのかと誤解していた。
過去の登場人物が一堂に集まり命を容易くかけて強敵に立ち向かう、別の場所ではより政治色が濃い戦いがあって。この切り替えで一気に読んでしまった。
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シリーズ最終巻。
ハートレスの計画の全容・動機が明らかになり、その結末が描かれます。
物語中盤からⅡ世とハートレスがコインの裏表のような形で描写されます。
同じ目的をもっていたハートレス・フェイカー・Ⅱ世。
それでもⅡ世が最終的にハートレスの野望を打ち砕いたのはハートレスは過去を生きていて、Ⅱ世は現在を生きて未来に向かっていたからなのかなぁ…。
ハートレスとフェイカーは個人的に好きだったので、ラストは物語上は仕方ないとはいえ幸せになってもらいたかったなぁ。
Fate/stay nightの凛ルートのメディアのストーリを見た後のような感じでした。。。 -
2021/07/25 読了。
図書館から。
とりあえずシリーズ終わったぁぁ。
これ、映像で見てみたい気もするけれど大変でしょうなぁ…。
フラットとスヴェンの活躍見たいわー。 -
読み始めた経緯については中巻を参照。こっちはもっとスピーディーに、一日で、時間にして2、3時間で一気に読み切ってしまった。ちょいちょい読むという話はどこに行ったんだ。
設定好きの自分にとって、型月における魔術のあり方を詳らかにする本シリーズは、一番好きな派生作品だ。読み終えたことで改めてそう思う。ロード・エルメロイII世の物語もしっかり楽しめつつ、設定面でも満足でき、他の作品への目配せも行っている。型月の世界にとって最良のガイドブックこそ、本書に他なるまい。
先例に倣い、読了当時の感想を記しておく。
忙しくて手がつけられなかった『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿⑩』やっと読み終わりました。なんでしょうね。風呂敷畳むだけの巻かなと思ってたらきちんと謎を明かして、色んな事実が判明して。これまでの要素を丁寧に拾って、集大成に相応しい話だった。
今回は熱いというより上手いなと思う展開が多くて、興奮度で言えば今までの方が上だけど、しっとりとした余韻がある。これで、事件簿の根底を流れていた大きな事件は幕を閉じた訳だけど、描かれたのはあくまで物語としての終わりであって、彼らにとっては大きな出来事でこそあれ、通過点。キャラクターとしてどこに辿り着くのか、いつかどこかで垣間見られれば良いなと切に願う。良かったです。三田誠先生ありがとう、そしてお疲れ様でした。マテリアルも楽しみにしています。
2019年7月2日のツイートより。
なお、既に続刊『ロード・エルメロイII世の冒険』①は発行されており、入手済みである。喜べ少年、君の願いはようやく叶う。 -
「事件簿」シリーズ、最終章最終巻を読了。
改めて、全編合わせて「ロードエルメロイⅡ世の事件簿」
という作品だったんだなぁ…と読み終わった後にしみじみと感じている。
ウェイバー君のイスカンダル王への想いが、
作者を、時代を超えて伝わる一冊だった。 -
完結。大塚さんの声で脳裏に再生されるのはしたかなかろう。
ぜひともにUBWのハッピールートの彼女らと合流いただきたい。
すんげーことになるとは思うけど。
著者プロフィール
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