詩集 私を支えるもの (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099711

作品紹介・あらすじ

私を支えるものを 私が忘れる時 私は自由になる 私が支えたものを 私が忘れる時 私は解放される――煮詰まったときこそ空を見上げてみると、きっと何かが変わるはず。 銀色さんからのエールをあなたに

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  • 私を支えるものを私が忘れる時 私は自由になる 私が支えたものを私が忘れる時 私は解放される──身の回りの自然をありのままに写した写真と素朴な言葉で綴られる詩集。

    「ここじゃない どこか ではなく ここじゃない ここへ」
    詩集がふと読みたいと思い、手に取った作品。ぼくが学生から社会人なりたての頃に銀色夏生先生の詩集をいくつか読んでいて、久しぶりの再会。綴られた言葉はつぶやきのように密やかで、石のように見慣れていても同じ形のものがない。

    不安障害のぼくにとって「急に」という詩があたたかくて好き。
    「急にとてつもなく怖くなることって 誰にもあるから よくあることだから あまり怖がらないで その瞬間だけを乗り越えて」
    「とてつもなく」と「よくあること」を重ねる感覚が鋭いなあと感じる。

    他に好きな詩の一部を引用しておきます。

    「素直さ」──「強さは人を励ますが 弱さも人を励ます」

    「私を支えるもの」──「誰かが捨てたものが 私の探していたものだった 私に不要なものが 誰かには必要だった」

    「淡い期待」──「甘い期待はしないけど 淡い期待はしてしまう」

    「人の言葉で」──「私がいつも思っていたことを 他人の口から聞きたかった」

  • 中学生の頃好きだった銀色夏生さん。
    ふと目にして読んでみました。
    銀色夏生さんの世界観。懐かしい…!

    綺麗な写真と言葉に癒されました。

  • 私たちはどんな旅でも選べる
    どの景色へも旅立てる
    ここにいながら幾つもの景色を生きられる
    生き方とはそういうこと
    私たちの生き方を旅しよう
    「ここで ここじゃないここを生きる」

  • 有名な女優さんが紹介されているのをみて、手に取りました。

    銀色夏生さんの写真詩集のシリーズ。
    写真がとてもきれい。

    そこに掲載されている言葉も素敵でした。
    ハッとさせられるような言葉も。
    何度も読み返したくなる。

    “なにごともうまくいくコツはむずかしく考えないこと”

  • とても良かった。
    日常における大事なことを、思い出させてくれる作品。
    好きな詩は沢山ありますが、私は「未来において」という一節で涙が出ました。

  • 写真と詩の雰囲気がなんだかすき

  • 慣れない詩集を読破してみる。ひたすら爽やかな世界観に没頭。

  • 素直な本音は
    どんな形であっても
    人を励ます

    自己欺瞞は
    どんな形であっても
    自分を滅ぼす

    かぁ…。

  • かやちゃんの読書投稿に出会い、
    私も読んでみました、写真詩集。

    寝る前に、ピアノの音楽を聴きながら、
    言葉を咀嚼。

    —-

    私を支えるもの。

    それは、
    一日一日
    一人一人
    一瞬一瞬
    それぞれの思い
    との出会い。

    自分自身も含めて。

    だと、思います。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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