- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041099766
作品紹介・あらすじ
友人の自殺のため、船員学校を休学した雄次は、ある日、ショートカットが似合う野性的な少年に出会う。だがひょんなことから彼の秘密に気づき……。海辺の町を舞台に、傷ついた心が再生する姿を描く感動作。
感想・レビュー・書評
-
初めて喜多嶋さんの作品を読みました。心に傷を負った青年・雄次と少女・ノブが恋によって再生していくと言う、まあありそうな話ですが、舞台が湘南・葉山のためか、爽やかな印象でした。これが喜多嶋マジックなのかな?
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
喜多嶋隆さんの小説は
必ず心に芯がある人物像を描いている
青春 恋愛 光と影
読者により捉え方は違う
ぜひ手に取って読んで欲しいので
ネタバレ的な事はあえて避けるが
毎回喜多嶋作品で驚かされるのは
主人公以外の登場人物の人間模様が深い点
この辺が読者の心を次第に物語の中へと
引き込んでいく
そして常に湘南の風と光を
感じ、その潮の香さえも感じて
さらに主人公と同化させるものがある
最後に本棚に並んでいる
「赤毛のアン」を最初に読むと
主人公と同化したもう1人の自分を
感じられるかもしれませんね -
友人の自殺が原因で静岡の船員学校から葉山に戻ってきた雄次
隣の古家に住む“少年”ノブとかかわるうち、それが16歳の少女だと知る
アワビやサザエを獲ってかつかつの生計を立てる身寄りのないノブ
ぶっきらぼうで危なっかしいノブを世話するうちに雄次は彼女に惹かれていく
雄次の不眠を診る若い精神科の医師雅子
〈潮見亭〉で働く腕の確かな謎の料理人川島
とりまく大人たちに見守られ、心に傷を抱える青年と少女に訪れる“7月7日の奇跡”とは
《舞台は、夏の陽射しがあふれる湘南・葉山……。潮の香り、夏草の匂い、そして恋する肌の熱さを、これまでより濃密に書き込んでみた。》──「あとがき」より
喜多嶋隆の新作は、『赤毛のアン』をモチーフにした恋と再生のラブ・ストーリー、2020年10月刊
《出来ることならポケットに入れ外に出て、光と風の中で読んでくれると嬉しい。文庫本って、青春の心に寄りそうものだから・・・。》──著者Instagramより
著者プロフィール
喜多嶋隆の作品






この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





