本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
本 ・本 (640ページ) / ISBN・EAN: 9784041099773
作品紹介・あらすじ
引きこもりの少年、馬場由宇は、近所に住む大久保家の幼児虐待を疑っていた。
ある日、件の幼児、真珠を炎天下の車内から助け出し、弾みで自宅に連れ帰ることに。
だが、目を離した隙に、何者かが真珠を連れ去ってしまった!
困り果てた由宇は、いくつもの難事件の解決に関わった友人、舞田ひとみに助けを求める。
しかし、ひとみの推理で一度解決したかに見えた事件は思わぬ形に変貌していき……。
(『コモリと子守り』改題)
感想・レビュー・書評
-
臆病な性格の主人公馬場由宇と元同級生の舞田ひとみが連鎖的に発生する誘拐事件を解決する物語。
いい意味で言うと読みやすいさらっとした内容だった。読者の想像を裏切他ない結末と多少強引さもあるようなトリック、表面しか追わない登場人物たちの心情、どれをとってももう少し物足りないという印象が残った。
家族の愛情をテーマにしているということは伝わったが、そこまで胸に響く読後感はなかったように感じて少し残念だった。結局物語の中で活躍するのは強い意志をもったひとみだけで、周りはただぼんやりと時を進められているような印象があって感情移入がしにくいせいもあるのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
かなり厚い本でしたが一気読みでした。
こんなに都合よくと思うところもありましたが、タイトルどおり相次ぐ誘拐にドキドキしました。
気軽に物語に身を委ねて読むには最適でした。 -
幼児虐待疑惑から連続誘拐事件へと発展し、その誘拐事件の犯人や動機について何度もどんでん返しが起こる良くできたミステリー。それに加えて高校生になったひとみちゃんは、複雑な育ちの影響を受けたヘンテコな少女から地に足がついて格好いい女性へと成長してきており、1冊で2度美味しい作品でした。
続編が上梓されていないようですが、いつか大人になったひとみさんの活躍を読んでみたい。 -
誘拐トリックは面白いけど、それを納得させるには無理があったようにも感じた。
あと、プロローグとエピローグが本当に長い -
二重三重に入り組んだ誘拐もの。真相は胸糞ではあったが思いもよらぬものですっかり騙された。
由宇のキャラには若干イライラするが、家庭環境と彼の置かれた状況を考えると仕方ない部分はある。それ以上にひとみの親はどうかしていると思ったが、弟の世話はビジネスでやっているということなのでまだ救われる。あんな家は飛び出して父親のことは全部後妻に押し付ければいいと思ってしまった。 -
シリーズの最初は小学生だった、舞田ひとみも高校生。元々個性的な性格だったが、そのまま成長しているよう。推理力は、ますます磨きがかかって、誘拐事件を解き明かす。
このシリーズは好きなのだが、次回ひとみは大学生だろうか? -
-
序盤のテンポは素晴らしかったが…中盤にかけて失速感が…終盤の展開に関しては、ちょっと蛇足。
全体的な構図としては面白かった。 -
オチは想像通り。
ちょっとツライ展開。 -
主人公は引きこもりの少年。ある時、自室の窓から見える隣のアパートのベランダに小さな子がいる事に気付く。それから何度もベランダでその子を見かけるうちに、虐待を疑うようになる。
4つの誘拐が絡み合うミステリです。読みながら期待していたラストでなかったのは少し残念でしたが、面白かったです。しかしながら、探偵役の舞田ひとみは危なっかしいですね。本人には自信や勝算があるのかもしれませんが、読んでいる方はハラハラしてしまいます。 -
舞田ひとみと言えば、たしか...と思いつつ読み始めるも、
最初にひとみ嬢が登場する際に度肝を抜かれる(^ ^;
一体何があった!?(^ ^;
実際にいろいろあったり、ところにより叙述トリック、
出だしから作者のサービス精神が遺憾なく発揮され(^ ^
本作は、二つの誘拐事件と一件の失踪事件とを
力業で合体させたような構成となっている(^ ^
幼児誘拐が二軒続けて起こり、どうやら同一犯で、
相互に重要な役割で絡んできて...というメインの話は
とても新鮮で興味深く読めた(^o^
が、いかんせん長い(^ ^;
正直「欲張りすぎ」な感じは否めなかった(^ ^;
謎解きの説明も、ものすごく「説明くさい」(^ ^;
その辺が気になって★一つ減(^ ^; -
前半の1このヒントからあれよあれよと、解き明かしていったのは、爽快だった
後半の仕掛けにもスゴいびっくりしたし。
探偵のキャラも私はとても好きだった
歌野晶午は、コレと多分いちばん有名なアレしか読んでないけど、私の中でブームが来そうだ
あと、これシリーズものなんだね、過去の本少し調べたけど手に入る気がしない……
紙ベースがホントは良いけど、電子書籍でもいいから、やってくれないかなぁ……
次は歌野晶午の短編読むぞー
追記
このシリーズの前のが、装い新たにでてるじゃないかー(嬉)
著者プロフィール
歌野晶午の作品





