バブル・コンプレックス (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 78
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099827

作品紹介・あらすじ

子どもに就活アドバイスができずに悩む「親バブル子ゆとり」、平野ノラの芸がイタくもあり嬉しくもある「ディスコの灯を守り続け」、とんねるずとフジテレビの運命に無常を見る「女子大生ととんねるず」、奥田民生に学べ!バブル崩壊後のナチュラルブーム――「ナチュラルの波を乗りこなせ」……など、全20章を収録。受験戦争はらくらく通過、就職活動は売り手市場。苦労知らずで、おめでたくて、50代になっても後輩気分……そんな駄目な世代を自認する酒井順子が見る、バブル世代の功罪とは。団塊・新人類世代と氷河期・ゆとり世代にはさまれたバブル世代。消費に積極的でコミュニケーション能力が高くて肉食、というイメージはどうしてできたのか。メディア、ファッション、名付け、IT、出世……あらゆるテーマでバブル世代を振り返る、バブル世代もそうでない世代も、おもわず頷く新しい愛ある世代論!

感想・レビュー・書評

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  • バブル!
    本書でも触れられているが、バブルといえば、平野ノラ氏のイメージ。
    ベイサイドのディスコでジュリ扇持って踊り、ソバージュヘア、肩パッド張った華やかな服にフューシャピンクのリップ、眉の太いイケイケお姉さん!
    株価は爆上がりで万札持ったお兄さんがカッコつけてタクシーを停める…
    そんな楽しそうな時代だったんでしょ?!と母に尋ねた。
    しかし、
    「そもそもバブル世代から外れるし、
    進学のために東北から出てきて地方公務員やってる若い女にバブルの恩恵があると思うか?
    公務員やる奴なんてバカだ貧乏人だと嘲られてた時代だよ」
    と抑揚のない声で話していたのを聞き、完全にイメージだけで私は語っていた(母ごめん)。

    一方、著者はバブル世代だが、こう指摘する。
    バブルを作ったのは私たちの世代ではなく、私たちは浮かれた空気に飲まれていただけ、と。
    確かにそうだ。
    女子大生ブームも、就職も、この世代の人たちはその雰囲気の中に生きていただけ。
    別に陰謀論を語るつもりではないが、立役者は他にいた。
    しかし同世代のとんねるずの凋落を嘆き、少子化を嘆きながら、「でも、まいっか!」と言えるゆるさは、なんだか羨ましくもある。
    ダメな世代、おバカ世代なんて笑いながら言えるのは余裕がある時代を過ごせたからではないのかなと思う。
    『なんとなくクリスタル』も、とんねるずも、高い車も「気合い入れろ」も良さがちぃともわからないけれど、
    明るくカラッとしたそんな雰囲気は私も少しおこぼれに預かりたいと思う。

    本書の感想を一言で表すなら、

  • 自分たちバブル世代はこう、この世代はこう、あっちの世代はこう、となんだか決めつけてる感じで、しかも「そうかな?」と思うようなところもあって、この人の書いたものにしてはイマイチ

  • 同じ時代を生きてきているので、上記のような意見には納得、同意するのだが、共感ができない。また、女性が女性向けに書いたものだからだとも思う。とは言いながら、柴門ふみや斎藤美奈子には共感できるのだが。同世代の女子のせいか?まさか、中学生ではあるまいに。育ってきた環境が違うからだろう。たぶん。

    以下、引用
    ●私達は生まれてからずっと平穏な世の中に生き、苦労らしい苦労もせずに中年となり、(中略)不自由を体験したことがないので、「世の中を変えなくては」という思いを持たずにきています。

  • 会社のバブル世代にうんざりした経験から手に取ってみた。この小気味いい文章を書く大好きな著者さんが、まさかのバブル世代だったことにびっくり。著者が染まりにくい人なんだと思うけど、著者が指摘する通り、著者は当時の会社や組織に属さなかったというのも大きいのではないかと思う。

    いわゆる会社のお荷物的な部分への言及もあったが、別の部分で新たな発見もあった。バブル世代の知人女性に、どんなときも話題泥棒、自分の話ばかり、常に張り合ってくる、ナチュラルノーメイク白髪ロングと草食系っぽい見た目なのに壮絶な肉食系で不倫アピール…という人がいて、いったいなんなんだろ…と思っていたけど、本書を読み、その人個人というかその世代にありがちな一類型なんだと初めて知った。

  • バブル世代も50歳代を通り過ぎて60歳間近。自身もバブル世代である著者が、自虐ネタも含めて、バブル世代の特徴を分析している。しかし、同じバブル世代といえども、高校・大学・就職と東京や首都圏で過ごした層と地方で過ごした層とには、若干の違いがあるとも思われる。とはいえ、こうしたバブル世代を通して、戦前・戦中生まれ、団塊世代、団塊ジュニア世代、ロスジェネ世代といった各世代、世代間ギャップなどにも軽快なタッチで言及されており、興味深い。

  • すごい時代でした

  • 共感

  • 酒井さんの強さの秘訣がハッキリ分かる一冊(逸品)

  • この話をこんなに延々と書くのもどうなの?と思わないでもないけど、ようするに負け犬の遠吠え同様に、我々は苦労知らずの浮かれトンボ、昭和末っ子なので基本気質は昭和感丸出しなのに晩婚化と少子化に先鞭をつけちゃったわよね、会社でも邪魔よね、申し訳ないわね、でもそれがなにか?っていうことよね。
    これ、バブル世代が読めばそれなりに楽しめるかもしれないけどそれ以外の皆さんはどうなのか。。。

  • 昭和41年に生まれ、平成元年に就職した著者は自分たちのことを「昭和の最下級生」と呼び、本書では様々な世代との比較して論じる。その中では、この世代が体験した様々なもの(今の若い世代は知らないもの)やことが次々登場する。そのため、本書は読み手をかなり選ぶのではないか。同じ空気を吸った世代からは「あるある」という共感を得られるだろう。もしかすると、うんと離れた世代からは「そういうことがあったのか」という興味や関心を得られるかもしれないが、やはり近い世代以外だけが盛り上がる一冊のような気がする。

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著者プロフィール

エッセイスト

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

酒井順子の作品

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