バブル・コンプレックス (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.29
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本棚登録 : 50
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099827

作品紹介・あらすじ

子どもに就活アドバイスができずに悩む「親バブル子ゆとり」、平野ノラの芸がイタくもあり嬉しくもある「ディスコの灯を守り続け」、とんねるずとフジテレビの運命に無常を見る「女子大生ととんねるず」、奥田民生に学べ!バブル崩壊後のナチュラルブーム――「ナチュラルの波を乗りこなせ」……など、全20章を収録。受験戦争はらくらく通過、就職活動は売り手市場。苦労知らずで、おめでたくて、50代になっても後輩気分……そんな駄目な世代を自認する酒井順子が見る、バブル世代の功罪とは。団塊・新人類世代と氷河期・ゆとり世代にはさまれたバブル世代。消費に積極的でコミュニケーション能力が高くて肉食、というイメージはどうしてできたのか。メディア、ファッション、名付け、IT、出世……あらゆるテーマでバブル世代を振り返る、バブル世代もそうでない世代も、おもわず頷く新しい愛ある世代論!

感想・レビュー・書評

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  • バブル!
    本書でも触れられているが、バブルといえば、平野ノラ氏のイメージ。
    ベイサイドのディスコでジュリ扇持って踊り、ソバージュヘア、肩パッド張った華やかな服にフューシャピンクのリップ、眉の太いイケイケお姉さん!
    株価は爆上がりで万札持ったお兄さんがカッコつけてタクシーを停める…
    そんな楽しそうな時代だったんでしょ?!と母に尋ねた。
    しかし、
    「そもそもバブル世代から外れるし、
    進学のために東北から出てきて地方公務員やってる若い女にバブルの恩恵があると思うか?
    公務員やる奴なんてバカだ貧乏人だと嘲られてた時代だよ」
    と抑揚のない声で話していたのを聞き、完全にイメージだけで私は語っていた(母ごめん)。

    一方、著者はバブル世代だが、こう指摘する。
    バブルを作ったのは私たちの世代ではなく、私たちは浮かれた空気に飲まれていただけ、と。
    確かにそうだ。
    女子大生ブームも、就職も、この世代の人たちはその雰囲気の中に生きていただけ。
    別に陰謀論を語るつもりではないが、立役者は他にいた。
    しかし同世代のとんねるずの凋落を嘆き、少子化を嘆きながら、「でも、まいっか!」と言えるゆるさは、なんだか羨ましくもある。
    ダメな世代、おバカ世代なんて笑いながら言えるのは余裕がある時代を過ごせたからではないのかなと思う。
    『なんとなくクリスタル』も、とんねるずも、高い車も「気合い入れろ」も良さがちぃともわからないけれど、
    明るくカラッとしたそんな雰囲気は私も少しおこぼれに預かりたいと思う。

    本書の感想を一言で表すなら、

  • すごい時代でした

  • 共感

  • 酒井さんの強さの秘訣がハッキリ分かる一冊(逸品)

  • この話をこんなに延々と書くのもどうなの?と思わないでもないけど、ようするに負け犬の遠吠え同様に、我々は苦労知らずの浮かれトンボ、昭和末っ子なので基本気質は昭和感丸出しなのに晩婚化と少子化に先鞭をつけちゃったわよね、会社でも邪魔よね、申し訳ないわね、でもそれがなにか?っていうことよね。
    これ、バブル世代が読めばそれなりに楽しめるかもしれないけどそれ以外の皆さんはどうなのか。。。

  • 昭和41年に生まれ、平成元年に就職した著者は自分たちのことを「昭和の最下級生」と呼び、本書では様々な世代との比較して論じる。その中では、この世代が体験した様々なもの(今の若い世代は知らないもの)やことが次々登場する。そのため、本書は読み手をかなり選ぶのではないか。同じ空気を吸った世代からは「あるある」という共感を得られるだろう。もしかすると、うんと離れた世代からは「そういうことがあったのか」という興味や関心を得られるかもしれないが、やはり近い世代以外だけが盛り上がる一冊のような気がする。

  • バブル世代の筆者によるバブル世代論。
    酒井順子節は相変わらずでスッと読めた。私はバブル世代じゃないんだけど、バブル世代ってそうなのか〜って思った。私の知ってるバブル世代の先輩たちは、おしゃれで言いたいこと言う、なんか豪快な感じ。あの方達がバブルかあ〜と思いを馳せた。

  • 就職氷河期世代がバブルに対して抱くコンプレックスかと思ったら、バブル世代が恵まれた人生を送ってきたために問題意識を持つこともなく、世の中に貢献してこなかったと言うコンプレックスの話。実際のところ、バブル世代がその様なコンプレックスを持っているようには思えなくてあまり共感できず。

  • 本編を読む前に「文庫版おわりに」を読んで欲しい。本編のモヤモヤ感が少しはまぎらわせる事が出来るかも知れない。

    元々読み流す感じで買ったが、それにしても文章が軽い。バブルという時代自体の軽さとは違う、軽やかなエッセイとも違う一種の空虚さ。

    バブルとも真正面に向き合えば読ませる文章は出来るはずだが、東京生まれで学生時代からコラムニスト、広告代理店経由の作家というマスコミ村で育った著者の楽屋噺、という感じ。

    鉄道エッセイ本が良質であっただけに、余計に期待外れが拭えない。

    「文庫版おわりに」がなければ今年ワーストの星1つ。

    田村書店天下茶屋店にて購入。

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著者プロフィール

1966年、東京都生まれ。高校在学中に雑誌「オリーブ」でコラムの執筆を始め、大学卒業後は広告代理店に勤務。その後、執筆に専念し、2003年に発表した『負け犬の遠吠え』では婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞。近年の著書に『子の無い人生』『男尊女子』『源氏姉妹』『家族終了』『ガラスの50代』『処女の道程』などがある。

「2021年 『ananの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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