フシギ

著者 :
  • KADOKAWA
3.37
  • (8)
  • (33)
  • (52)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 319
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099834

作品紹介・あらすじ

作家の私のもとに、死んだはずの担当編集者から不思議なメールが届いた。
意識不明の時に三人の女が“お迎え”に来たというもので、一人目と二人目は亡くなった親族、三人目は誰だか分からないという。
その後、「とんでもない正体が分かった」「三人目の女が、先生のところに現れませんように」という言葉を残して連絡は途切れ……。
三人目の女とは誰なのか? 連続する不審死は、その女が関わっているのか?
とてつもない絶望と衝撃に襲われるラストまでページを捲る手が止まらない、精緻にして大胆な長編ミステリ!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 目がテンになった一冊。

    うわ…終盤、一瞬、時が止まった。目がテンになった。まんまと術中にはまっていたとは。こういう、してやられた感、好き。

    随所での、ぽぽぽぽ〜ん!にひぃっ!と一緒に怯え、生き霊、犬神信仰、蠱毒だの、〇〇効果だの…数々のフシギ蘊蓄も興味深く、時々笑いもあって何も考えずぐいぐい読まされてしまうほど。

    だからこそ味わえたんだろうな、目がテンになるこの瞬間を。

    真梨作品にしては読みやすいのも良かった。それにしてもたしかに抜けた髪の毛、水回りの髪の毛ほど気持ち悪いものはない。
    ジンモウ、無理。

  • もっと、いやーな感じの話かと思っていたら、
    さほど怖くはなかったー。
    さくっと読めちゃいましたー。

    書店編集者の女性がマンションから転落し死亡。
    のはずなのに、何故か主人公の所に彼女から
    メールが送られてくる。
    主人公は作家であり、担当編集者が何人か登場し、
    それぞれのフシギを話していく。

    「三人目の女が、先生のところに現れませんように。」

    もっとオドロオドロしくなるのかと思ったら、
    意外に結末はあっさりしてると感じてしまいました。

  • この前読んだ本の男性???

  • 【ネタバレあり】
    久々に真梨幸子の毒を摂取したくて読みましたが、思ったより毒素少な目。事故物件や都市伝説などのオカルトを絡めたホラー×ミステリという感じで、一気読みでした。
    エッセイ風の小説だと勝手に思い込んで読んでいたので、ラストで見事ひっくり返された。改めて読み返してみると、女性編集者の体型やファッションを事細かにチェックしているのがかなり気持ち悪い。コロナを匂わせるようなオチは、ちょっと唐突感があったかなぁ。
    表紙が一番怖い。

  • 死者から送られてくるメール…
    それだけでもゾワゾワするのにそれは全ての始まりだった。

    嫌な予感と気になる事柄を確かめるように、
    一気に読めました。

    時間が経ったらまた読みかえしてみたいです。

  • 読みやすかったし、途中までは怖〜って興味深々に読んでたんだけどラストはイマイチだった感あり。

  • 安定の真梨幸子女史の作品だった。今作は昨今流行った事故物件を扱った連作短編集的な長編ミステリー。

    作家の私が主人公。死んだはずの担当編集者からメールが届く。連続する不審死、壊れていく日常、狗神の祟り、生霊、禁足地、等々読み進んでいくと不穏な影を落とすことばかり。でもちょっとコミカルスパイスもあったり。この装丁のピンボケ写真は霊の…例の尾上まひる?

    いつもながら面白怖い展開でサクサク読めた。世の中自分が知らない不思議なことは多々あるんだろう。事実は小説より奇なり、ってこの本以上に奇妙なことがあったら小説のネタになるだろう。

    『カリギュラ効果』
    禁止されればされるほどそれをしたくなる心理。

    『ウェルテル効果』
    自殺報道に影響されて自殺する人が続出すること。

  • 主人公は小説家。
    ヨドバシ書店という出版社からある企画の小説依頼を受ける。
    それは以前主人公が住んでいた、訳あり物件のマンションMを元に小説を書いて欲しいというもの。
    その後、その企画を持ち上げた編集者の女性がそのマンションで自殺をする。
    そして、亡くなったはずの彼女から主人公あてにメールが届く。
    1通だけでなく何通もー。

    何でだろう?
    読み返してみても確かに・・・と思った。
    てっきり・・・と、思いこんでいた事があってしっかり騙された。
    事故物件とか、生霊とか、毒親、そしていつものタワーマンション、何となく興味がそそられるキーワードが散りばめられていて、そしていつものように誤解を招くような設定をしていて、何だか分からない内に騙されていた。
    そして、いつものように想像すると気持ち悪い描写。
    髪の毛というのは本当に気味悪い。
    想像しながら読んでいると気分が悪くなった。
    それだけ巧みに描写しているんだと思う。

  • 勝手に主人公の私、をどうしても真梨幸子さんかなと思っちゃうのもあって、混乱したりしながらも楽しく読ませていただきました。イヤミスというよりもちょうどいいミステリーで読後も、読中も気持ちがいい。家決めるとき怖くなっちゃった笑

  • +++
    作家の私のもとに、死んだはずの担当編集者から不思議なメールが届いた。
    意識不明の時に三人の女が“お迎え”に来たというもので、一人目と二人目は亡くなった親族、三人目は誰だか分からないという。
    その後、「とんでもない正体が分かった」「三人目の女が、先生のところに現れませんように」という言葉を残して連絡は途切れ……。
    三人目の女とは誰なのか? 連続する不審死は、その女が関わっているのか?
    とてつもない絶望と衝撃に襲われるラストまでページを捲る手が止まらない、精緻にして大胆な長編ミステリ!
    +++

    タイトル通り不思議な物語である。時間も空間も何重にも入れ子になっていて、いまここに立っていたと思ったら、いつの間にかまったく別の人物になって、まったく別の時空にいることに気づくような、狐に化かされたような心地に何度もさせられる。不思議極まりない出来事が、この入れ子構造に閉じ込められることによって、さらに不思議さが倍加され、眩暈がしてきそうになる。怖さと不思議さに惑わされながら一気に読み終えた一冊である。

全44件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『ツキマトウ』『三匹の子豚』『縄紋』など多数。


「2021年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

真梨幸子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする
×