幼女戦記 (20) (角川コミックス・エース)

  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041099902

作品紹介・あらすじ

フランソワ共和国軍による“ダンケルク”を許した帝国軍。事の重大さをまるで理解していないかの様に見える帝国軍中央参謀本部の真意を問い質すべくターニャは帝都へと飛ぶが―?幼女戦記コミカライズ第一部、完結!

感想・レビュー・書評

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  • アニメ1期及び劇場版視聴済。
    終戦、ならず。世界大戦へ。
    ターニャとゼートゥーアの会談直前までは本当に素晴らしかったんだけど、そこから存在Xを罵倒しつつ大隊を激励するところまでの、ターニャの意思や感情の導線を見失ってしまった。

    ◆ヴィーシャ
    ターニャが吸血鬼かも、と冗談交じりで話すヴィーシャとエーリャ。
    「吸われてないって事は吸血鬼じゃないか…」
    このヴィーシャの内語に、まず自分が吸われるはずという自負が透けて見えますねw
    エーリャが感じているように、ヴィーシャのターニャへの思いは信仰の域に見えて、少し怖いくらいです。
    後でも触れますが、ターニャは今世にて変わり信頼に足る部下を得たと自認していますが、最も信頼するであろうヴィーシャとこういうすれ違いが起きていることは、哀れというか、もはや恐怖ですね……。

    ◆自問自答
    「小官は…自分は私は現実と向き合わなければならないので」
    軍人としての自分から、ターニャという個人の一人称へ移っていく台詞と、ここからの自問自答は素晴らしかったですね。
    特に前世の自分との対話が良い。
    自分の立ち位置を確認するために、これほど明瞭な方法はないですよ。
    「問いかけてくる自分」という演出はよくある手法ですが、「転生前」に確固たる自分がある場合の異世界転生物では、まさに「その時点の価値観の自分」ということが絵でとても明確に伝わってきます。
    素晴らしい、感心。

    「転職してしまえば良い」「簡単な事だろう」
    これですよ、これ。
    7巻の感想(https://booklog.jp/users/ntoki/archives/1/4041057671)でも書きましたが、ターニャの生き方は常に「今の組織は自分がいるべき場所か? もっと良い組織に移るべきでは?」という問いが付きまとうはずです。
    7巻(オースフィヨルド攻略作戦付近)では、「帝国は泥船ではないため、この組織で生きていく」という結論を出します。
    さてでは、本巻ではどうでしょうか。
    帝国は泥船であろうと、ターニャ自身が察しています。
    そんな中ターニャは、合衆国への亡命を勧める前世の自分の意見を切って捨てます。
    それに対して前世の自分はすかさず「変わったな」「信頼できる部下は得られたか?」と問い返し、ターニャは肯定する。
    このやりとりに合理はありません。
    しかしターニャの中で、合理的でなくとも、泥船に乗り続けるという答えは決まっています。
    この答えがすなわち、後のレルゲンとの会話で明らかにされるわけですね。
    ここの構成は本当に素晴らしくて、思わず唸りました。

    ◆ゼートゥーアとの会談
    ここまでギャグとして楽しめていたすれ違い、勘違いが、ここに来て(意図的に)不快なものへ切り替わります。
    事ここに至ってくどいと感じますし、ゼートゥーアもターニャもそれぞれの意図で会話を省略し、メッセージを送る。
    (ずれているのは、常にターニャ側の価値観)
    そしてようやく、ターニャはゼートゥーアとずれが生じていることに気付きます。
    ……今後もこのすれ違いギャグで笑い続けられるか自信がないので、今後のコミュニケーションは何か改善されると良いなぁ。
    と思いつつも、ここでようやくながら思ったのは、おっさんの心情なんてこんなもんだよ、ということ。
    「オーバーロード」などもそうですが、偉そうにしていても、そうでもないことを色々考えていて、間違ったりするよ。
    そういうおっさんの悲哀的なものかなと、今更ながら思いました。

    ◆ターニャの意思・感情の導線
    存在Xの意図を理解して、「ああ……詰んだ」と絶望し存在Xへの怒りを滾らせるターニャ。そしてゼートゥーアには何も進言せず退室し、神の仕事を奪ってやれと二〇三大隊を激励します。
    この流れ、論理としては一応繋がっている気がしますが、いまいちすっきりしないんですよね……。

    ちょっと整理すると、
    ①詰んだと絶望:存在Xの意思により本当に為したいことを為せる身に生まれず、かつ、そうした存在Xの意図を想像するに、どこへ逃げても無駄。心が折れたかのように見えたシーン。
    ②存在Xへの怒り:神を自称する癖に人を苦しめることに腐心するマッチポンプ野郎への怒り。絶望から怒りへの転換が早すぎて、ちょっと混乱したポイントでもありました。そりゃムカつくでしょうけども、意外と元気だな。
    ③ゼートゥーアに進言せず退室:よくわからない。詰んでいる中でも、上層部への進言は、現状に対し足掻ける可能性のある数少ない手段。今後のために、せめて関係悪化を避けたかった?
    ④部隊への激励:よくわからない。足掻く気があるなら、まず③で進言すべきと感じる。どこに逃げても同じなら、信頼できる部下とともに存在Xの狙いを最前線から食い破ってやる、ということか。ゼートゥーアがそこまでの信頼を得ていなかったがために、ここに落ち着いた?

    うーん、破綻はしてないけど、納得しがたい。
    以前のターニャであれば、その合理性から直ちに思いが切り替わっっていったと言えそうだけど、「時に感情で動く~」というテーマのクリティカルなポイントなので、合理性で切り替わったという線ではないような。

    個人的な話ですが、やはり自分は登場人物の動機形成が物語の核にないと、引っ掛かりを覚えるタイプの読み手のようです。
    本作は、素晴らしく面白いんですけどね。
    本作は動機の物語ではないと思うので、ちょっと気分を切り替えつつ、この続きも読んでいきたいです。

  • つらーい
    あと原作読んでないけど映画は見たのでメアリー・スーがとてもこわいですこわい

  • 第1部完結ということで欧州大陸編終了
    結局戦争は終わらず、泥沼の南方大陸とルーシー連邦戦へとつながる
    今回は戦闘はないもののターニャのカリスマ性が上がるストーリー性のある話でした

    限定版付録の別冊EX2もまた面白かった
    個人的に髪型変更の話とターニャのプロバガンダ写真が特によい

  • 第一部完

  • ターニャが泣いた。・゜・(ノД`)・゜・。世界大戦は゜・(ノД`)・゜・。
    帯が面白かったです。

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