白痴・二流の人 (角川文庫)

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  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100011

感想・レビュー・書評

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  • 表題の「白痴」をはじめ坂口安吾の代表作を8編を集めた短編集。表題にもある「二流の人」が戦国時代関連で黒田官兵衛が主人公の話です。主人公とはいえ、こういう理由で二流なんだという感じで終始酷評を通されてます。利家(保守的穏健派な平和主義者)、行長(根が正直者の商人)や直江(清風明快な戦争屋)など凡そ同じ調子です。個人的には苦手な作風だなと思いながら読了しました。きっと好きな人にはたまらない筈。

著者プロフィール

(さかぐち・あんご)1906~1955
新潟県生まれ。東洋大学印度倫理学科卒。1931年、同人誌「言葉」に発表した「風博士」が牧野信一に絶賛され注目を集める。太平洋戦争中は執筆量が減るが、1946年に戦後の世相をシニカルに分析した評論「堕落論」と創作「白痴」を発表、“無頼派作家”として一躍時代の寵児となる。純文学だけでなく『不連続殺人事件』や『明治開化安吾捕物帖』などのミステリーも執筆。信長を近代合理主義者とする嚆矢となった『信長』、伝奇小説としても秀逸な「桜の森の満開の下」、「夜長姫と耳男」など時代・歴史小説の名作も少なくない。

「2022年 『小説集 徳川家康』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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