白痴・二流の人 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 367
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100011

感想・レビュー・書評

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  • なんというか、人間を暴く感じが凄いです。
    善きも悪しきも併存するのが人間だと思いますが、それを赤裸々に描いていて、洞察力が深すぎて怖いと感じることも。
    この歳になって初めて彼の作品を読みましたが、この年齢で読んで良かったと思います。
    若い頃だと、少し理解できなかったところがあったかもしれません。
    久しぶりに良い本だと思った一作です。
    ぜひ。

  • 福岡書店員の激押しブックフェアで。海援隊の二流の人もここからなのかね。堕落論という歌もあったもんね。

  • 『白痴』が、とにかく凄かったです。
    心理描写はさることながら、空襲の描き方…
    見事すぎる!

    他は、『青鬼の褌を洗う女』が良かったです。

    今読んでも斬新すぎて、ついていけない話もありましたが…笑

  • 白痴だけ読みました。
    空襲の下で繰り広げられる伊沢と女のやりとりに、きゅんとしていまいました。
    本当はそういう話じゃないんでしょうけど・・・
    女の子なら一度は、あの伊沢のような台詞を言ってもらいたいのでは?

  • 二流の人は、わたしが歴史が苦手なこともあって、難しく感じましたが、何とか読みきりました。何度か読み返せばもう少し理解が深まるのだろうと思います。

    白痴は、空襲に合い燃え盛る町を逃げていくシーンが良かったですね。
    他に青鬼の褌を洗う女、などが好きです。

  • 二流の人を読みました。
    坂口安吾はじめて読みましたが……
    竹を割るような痛快な人物描写が気持ちよすぎ!一発で惚れました。
    主人公、黒田官兵衛の心地良いともいえる二流ぶりだけでなく、秀吉や直江など当時の大人物の二流ぶりも楽しいです。
    二流二流といっても、読んでいて「馬鹿だな」と感じるのではなく、「人間だなぁ」と思わず感じてしまうのが、この先生の語り口の素晴らしさかと。

  • 坂口安吾の短編集。

    「白痴」より「風と光と二十の私と」が良かった。

    次の文章が心に響いた。
    「満足はいけないのか」「ああ、いけない。苦しまなければならぬ。できるだけ自分を苦しめなければならぬ」「なんのために?」「それはただ苦しむこと自身がその解答を示すだろうさ。人間の尊さは自分を苦しめるところにあるのさ。満足は誰でも好むよ。けだものでもね」

    苦しみの中から何かを見出す。ただ満足しちゃいけない。そう僕に言い聞かせたような気がする。

    ほかの短編も細部まで再現しようとして、場面をイメージし易く、寒気と恐怖が若干感じる。

  • あんご!あんご! 

  • 文章が素晴らしい。臭いと温度と、人格のある文章。これは英語に翻訳するの難しいんじゃないかな。
    悪友とたまにお酒を飲みに行くような心地よさ。
    これぞ純文学。

  • 「満足はいけないのか」「ああ、いけない。苦しまなければならぬ。できるだけ自分を苦しめなければならぬ」「なんのために?」「それはただ苦しむこと自身がその解答を示すだろうさ。人間の尊さは自分を苦しめるところにあるのさ。満足は誰でも好むよ。けだものでもね」

著者プロフィール

1906年、新潟生まれ。評論家、小説家。おもな著作に『風博士』『堕落論』『白痴』など。1955年没。

「2019年 『復員殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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