肝臓先生 (角川文庫)

著者 : 坂口安吾
  • 角川書店 (1997年12月1日発売)
3.45
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100189

肝臓先生 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 青空文庫で読みました。映画は見てたけど、小説は初めて。結構シュールな話だったんですね。たたかえ、たたかえ、でなぜか「進撃の巨人」を思い出しました。

  • 『だれかが迷ってくれて、足で歩いて道を作ってくれたから、僕ら迷わず歩いて行けるよ』

    安吾、凄まじい。
    よかった。
    僕が迷うて苦悶してなにかを見つけらたり、なにも見つけられない道だと証明して、後の誰かの道になれば良いと思った。

    大先輩に敬愛を捧ぐ。

  • 「私はあなたから、人の子の罪の切なさを知りました。罪の持つ清純なものを教わりました。」――『ジロリの女』

    私が安吾の文章を読んで、たまらなく悲しく、どうしようもなく切なく、そして苦しいほど何かに向かって声の限りに叫びたくなるのは、たぶん、安吾が優しくて潔癖で、強靭で狂人だからだろう。

    「私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。ともかく私は始めから地獄の門を目指して出かける時でも、神様の国へ行こうということを忘れたことのない甘ったるい人間だった。」――『私は海をだきしめていたい』

    安吾は自分の弱さを認めている。自分の無知さも認めている。そして彼は、自分の恥も認めている。
    それがどれほど絶望的なことかを、安吾は知っているのだと思う。それでいて、いやそれなのに、彼は人間を信じている。人間である自分を信じている。それはもう、驚くくらい一途に信じているのだ。

    私は安吾が好きかというと、よくわからない。
    しかし、安吾を愛している。
    こんなに潔癖で狂人で、強靭で優しい人がいたらと思うと怖い。でも、そんな彼を、とても愛しく思うのだ。

  • やっぱ坂口のあんちゃん最高やわ 笑
    肝臓先生の感動ストーリー?もさることながら、あんちゃんの女論はオレを強くする。見習うしかないかな。

  • 坂口安吾の代表作「堕落論」につながるネタと思われる戦時中の体験や思想などがわかりやすい文体で書かれていて興味深い。(「魔の退屈」)「堕落論」読後に再読するとさらに安吾の思想が解る気がする。
    小編「私は海をだきしめていたい」)の冒頭が良い「私はいつも神様の国へ行こうとしながら地獄の門を潜ってしまう人間だ。ともかく私は始めから地獄の門をめざして出掛ける時でも、神様の国へ行こうということを忘れたことのない甘ったるい人間だった(後略)」
    坂口安吾はずるくて弱い。しかし、そのずるさと弱さを隠さない正直さが、戦後の思想的に圧迫された若者達に圧倒的な支持を得たのだろう。
    そして私も、「ずるくて弱い」と知りながら安吾の生き方に憧れてしまう一人です。

  • あんまり坂口安吾らしくないんじゃないかな。

  • いい味出してます。

  • 新書文庫

  • 魔の退屈
    堕落論につながる思索的随筆。

    私は海をだきしめていたい
    珠玉。
    しかし本書の中では浮いている。
    やはり理想的な並びというもよがあるのた。

    ジロリの女
    ジロリタイプの女にマゴコロで尽くしものにしたいという男の小説。
    ラストで俄かに罪と罰式の展開になるが、
    もとは自意識過剰に悩まされた男の話と見るべきだろう。

    行雲流水
    女のお尻が行雲流水する。
    憎んだ女の頭を坊主にする怨念。
    これはコント。しょーもなー。

    肝臓先生
    モデルがいたのね。

  • 流行性肝臓炎との闘いは、ある意味戦争との闘い。それでも患者と向き合い、そして戦争の犠牲となってこの世を去る。短編の中に偉大な人物像が凝縮されている。

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