星やどりの声

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.89
  • (178)
  • (285)
  • (199)
  • (21)
  • (4)
本棚登録 : 1608
レビュー : 300
  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100356

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 建築家の父を癌で亡くした三男三女と母の心温まるストーリー。

    子供一人一人を主人公にした6編の物語が少しづつ絡み合いながら、最終章で一気に繋がります。

    父が設計した喫茶店『星やどり』の名前に込められた想い。喫茶店の天井に大きく開けられた星型の窓の役割。しっかり者と思われてた長女の苦悩。いつしかバラバラになった家族が再び繋がることができるのか?

    映画にぴったりなので、どの役が誰にやって欲しいか思い描きながら読んでも楽しめます。

  • 姉妹兄弟の心情が、丁寧に丁寧に、優しく優しく描かれていて何度も号泣でした。皆しっかりしてるけど、とても健気でこんなにも愛された父親の存在が際立ちます。父が残した喫茶店。最後バタバタと再建の道が開けてきますが、そこに至るまでのひと悶着にはこちらもモヤモヤ。隠さなくてもいいような…でも、今言うわけにいかないのも分かる気がして。父親もそうだけど母親も子供達から慕われて。亡くなってはしまったけれど、幸せな家族の形だなと思います。琴美の幸せ。きっとまた繋がっていくのだろうと、優しい気持ちで読了です。

  • 海辺の町連ヶ浜に住む一家の物語。建築家の父は癌で亡くなり、母は父の形見である純喫茶「星やどり」を営んでいる。名前の意味は、雨から身を守ることを雨やどりというように、今にでも落ちてきそうな星の光を受け止めるための星やどり。店の天上には星型にくり抜かれた小窓=小空があった。子供たちは6人。長男光彦、三男真歩、次女小春、二男凌馬、三女るり、長女琴美の視点から物語が紡がれていく。彼らはこの父の面影の宿る星やどりを中心にして、心を寄せ合い、悩みや悲しみを乗り越えていく。生き生きとした海辺の町の景色が目に見えてくるよう。潮風の優しさと、美しい星の瞬きが印象に残るアットホームストーリー。最後のまとめも素晴らしかった。

    星やどりのブランコの席でビーフシチューを食べて食後にコーヒーを飲んでみたいですね!

  • 愛情あふれる両親と三男三女の成長物語。
    朝井リョウさんの本は「桐島、部活やめるってよ」しか読んだことがなく、今時の高校生リアルってこんな感じなんだぁ…と思ったものの、ピンとこなかったので他に手が伸びないままだった。
    この作品は、若者(と言ってしまうところがもうオバハンなのだが)と一括りにしてしまうには、微妙に異なる年齢の男女の兄妹の心の様子や役割、お互い気づかないうちに成長している内面を行動や言動で上手く描いているなぁと感じた。
    お金はなくても兄妹多いっていいな、と思ったが、そのように育つのは現代では奇跡に近い。今時ないような両親の愛情の深さもじわじわとくる。とにかく、ビーフシチューが食べたくなる。
    2018.5

  • 綺麗

  • なんか海街ダイアリーに似てた。
    ひねくれてなくて、朝井さんっぽくなかった感じ。朝井さんの本をそんなに読んでる訳じゃないけど。

  • 柔らかい読後感に浸る。星やどりのきっさてんでの話。みんな優しいなぁ。

  • 朝井リョウさんは『何者』『桐島、部活やめるってよ』のあと3作目だけど、今まで読んだ作品と少し違う感じがした!題名から温かい話かなと思っていたけど、予想通り、予想以上に美しい話だった。号泣っていう感じではなくて、人間の言動に泣きそうになるっていう感じだった。

  • 暖かい家族の物語。

    あぁ、我が家も、
    こんなにも暖かい輪で繋がっていられれば良いのに…。

    ※ウチは喧嘩してばかりだけど、
     言いたいこと言い合って、
     その上で納得して暮らしているから
     問題ないかな?

  • めっきり読書量が減ってカラーの街並みを思い描くのにも不足していた想像力すら、引き出してくれる筆致の家族の物語。いい人といい家族しか出てこないせいか、ハヤシとあおいちゃんが個人的にひっかかってしまって、あえて比較対象というほどでなく、主人公に影響を与えた人達のひとりとして組み込まれていることに希望と仄暗さを感じた。
    角川文庫版の解説を読む限り、その後こそが読みたいと思ったら『何者』 を読めばよさそう。

全300件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

朝井 リョウ(あさい りょう)
1989年、岐阜県生まれの小説家。本名は佐々井遼。早稲田大学文化構想学部卒業。
大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー、後年映画化された。
大学では堀江敏幸のゼミに所属し、卒論で『星やどりの声』を執筆。2013年『何者』で第148回直木賞を受賞。直木賞史上初の平成生まれの受賞者であり、男性受賞者としては最年少。『世界地図の下書き』で、第29回坪田譲治文学賞受賞。
その他代表作に『少女は卒業しない』、映画化された『何者』がある。

星やどりの声のその他の作品

星やどりの声 (角川文庫) Kindle版 星やどりの声 (角川文庫) 朝井リョウ
星やどりの声 (角川文庫) 文庫 星やどりの声 (角川文庫) 朝井リョウ

朝井リョウの作品

ツイートする