諸行無常を生きる _ _ (角川oneテーマ21 A 144)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100479

作品紹介・あらすじ

「平家物語」の無常観と大震災後の現代日本、忘れてはいけないこの世の真理。

感想・レビュー・書評

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  •  「思うがままにならないこと」を思うがままにと願うところに苦しみがあるという真理を「明らめる」ことこそが、諸行無常を生きるコツである、という内容。
     「諦め」は未来の問題、「明らめ」は現在の問題」。
     p.134で「スッタニパータは出家至上主義の『小乗』経典だから自分は賛成できない」と述べながら、引用されているのは『小乗』と禅語が多いのは何故だろう。
     この本の骨子となるべき教えを説いた釈尊(釈迦牟尼世尊)を「釈迦」と呼び捨てにし、今では「上座仏教」と呼ぶのが一般なのに「小乗」と書いてみたり。
     全体的に「上から目線」なのががちょっとイタイ。

  • ○一夜賢者の偈
     過去を追うな。
     未来を願うな。
     過去は既に捨てられた。
     未来はまだやってこない。
     だから現在のことがらを、
     現在においてよく観察し、
     揺らぐことなく動ずることなく、
     よく見極めて実践すべし。
     だだ今日なすべきことを熱心になせ。
     誰か明日の死のあることを知らん。
     「マッジマ・ニカーヤ」

  • 「諸行無常」は仏教の言葉。この世は無常。常に変化している。若者⇨老人⇨死。貧乏⇄金持ち。春⇨夏⇨秋⇨冬⇨春。地震などの変化。このような変化に対して我々はあきらめるよりほかない。がんばれ!と言ってはならない。あきらめが肝腎。明らめる(現在を明らかにする)。諦める(過去を断念する)。明らめるということは、いま目の前にある現実をしっかり肯定すること。無常を楽しむ。小欲知足。欲望を少なくして、足る心を持てば、私たちは幸福になれる。50歳あたりから「俺も十分に元を取ったよな〜」と思えば幸せになれる。

  • 個人的には文体が得意ではなかった。ところどころ良いところもあったが、内容は散漫として話が飛ぶことがあり、重要だと思っているのかもしれないが重複も多い。我慢しながら読み進めたが、途中、「私はそう思わない」という否定から、著者の自説の提示という流れにが続き、苦痛だった。諦めと明らめを区別するべきという言わんとしていることはわかるが、言葉遊びの印象は拭いきれなかった。病気などに対する理解も宗教家特有のものなのか、私には全く理解できない点があった。

  • 私の病…。案外これで治るかも…。

  • 真面目な聖☆お兄さん(ユーモアまではあり)と言えなくも…
    仏教を中心とした宗教全般について、逆説やユーモアを交えながら分かりやすく解説している作家のひろさちやさんの本。

    平家物語の「諸行無常」から、無常観と無常感の違いをテーマにしていく。
    仏教的には「生者必滅」だが、平家物語は良清盛 が滅びるテーマだから「盛者必衰」になっている。
    しかし、 無常観とは「あるがままを愛する事」であり、変わったから感情が変わる事は無常ではない、と定義している。
    作者はその中で、「無常とは変化」と定義して、無常観=諦める事、無常感=明らめると再定義して、あきらめるは明める、つまり思うようになる事とそうでない事を明らかにして、出来る事を努力するようにする事を言っている。
    特徴は、努力する事ではなくて、努力の及ばない範囲(仏教理論での合理性?)を明らかにすることの方を優先している。
    作中で語られる仏陀とイエスの姿は、なんとなくだけど聖☆お兄さんの二人を凄く連想させる。
    ただ、背景での経済成長の無意識の前提はやはり気になった。
    気にしすぎかもしれないけど、最近60歳を超える方の本だと気になる。
    その中で本質をちゃんと見なければ。

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著者プロフィール

1936年大阪生まれ。
東京大学文学部インド哲学科卒業、同大学院博士課程を修了。
気象大学校教授を経て、宗教評論家として活躍。
「まんだらの会」会長、大正大学客員教授。
著書に、『仏教の歴史』(春秋社)、『釈 とイエス』(新潮社)
『自分が変わる』(世界文化社)、『宗教激突』(ビジネス社)など多数。

「2004年 『釈迦物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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