ワン・モア

著者 : 桜木紫乃
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年11月29日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100578

作品紹介

月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って肌をあわせる男と女。傷はいつしかふさがり、ふたたび生まれかわるだろう-。死の淵の風景から立ちあがる生の鮮やかなきらめきの瞬間を情感豊かにつむぐ、今注目の著者による傑作小説。

ワン・モアの感想・レビュー・書評

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  • 20170105
    どの物語も切ない。けれど、どの作品からも作者の登場人物に対する愛情が感じられる。心地良い読後感。

  • 桜木紫乃さんを読むのは2作目。6編の連作短編集です。『ワン・モア』は他の桜木作品と違うと聞いていましたが本当にそうでした!とっても良かったです☆いろんな大人の恋愛が描かれています。切なかったり、ホッとしたりして各章の主人公の気持ちになり感情移入しまくりでした。どの章もいいです☆『ラッキーカラー』がお気に入り♪『十六夜』は切なくて辛く『おでん』も好きです♪『ワン・モア』の最後のシーンはとても嬉しかったです★桜木さん好きになりました♡桜木作品が苦手と思われた方がいれば是非こちらの作品も読んで頂きたいです♪

  • 表紙の寒々しい、寂しい感じが気になって手に取った。
    中身は連作短編。
    静かに人を思う気持ちがどの話にも描かれていた。
    「十六夜」「おでん」はざらっとした後味の悪さ、「ワンダフル・ライフ」で泣けて、「ラッキーカラー」「感傷主義」ではにんまり…。
    最後の小さなお話はもう、どきどきしながら読んだ。
    よかった、みんなあたたかい。
    こんなつながりはとてもすてき。

  • 最初の始まりが痛々しかったんで、あまりハッピーエンドを期待してなかったけど、最終的にはとてもよかった。
    一番好きなのは「ラッキーカラー」。踏み出すのが怖くて現状の満足度を取ろうとするんだけど、そこを突き抜けるっていう。すごく希望の持てる話。
    文章が上手だなぁと思いました。とても読みやすい。心理描写が細かくて、どの人にも感情移入できる。
    新年早々良い本を読みました。なんともいえない気持ちになった短編もあったんだけど、それはそれで。そういう気持ちになりたくて本を読むのかもしれない。

  • 『ラブレス』でとうとう鮮やかにブレイクスルーなさった今年の桜木さんの別の一面、穏やかな温かな連作短篇集。このひとのこういう作品がよみたかった。昏い空気が魅力的な作家で、そういう短篇もあるのだけれど、『ラブレス』の最後の光がこの作品世界を照らしているかのようにも感じられた。もう虜。

  • これは面白い

  • 暗く、不倫だのあるが、桜木作品はなぜか好きだ。今回はハッピー?な終わり方で良かった。

  • 北海道を舞台にした連作短編。

    最初の十六夜からは、最後のワンモアへ、こんな風に展開するとは思えなかったハッピーエンドストーリー。

    各章ごとの男女の心の機微が絶妙で、ものすごく好きなテイストの話ばかりでした。
    看護師の寿美子がいいですね。
    彼女にも幸せが訪れて、ホント良かった。

    著者の作品は3冊目。
    まだまだ追いかけたい作家さんです。

  • 切ないけれど最後はハッピーなラストで救われた。
    桜木さんのじめじめとした北海道の田舎臭さや過激な性愛表現は今作ではなく、しんみりとそばに居てくれる人の大切さを思う作品でした。
    『おでん』で詩緒に好意を寄せながらも、保守的な自分を守ろうと一歩踏み出せないジレンマと、詩緒と打ち解けてからの思い切った行動のギャップに嬉しくなった。
    亮太は絶対いい男だ。今まで機会に恵まれなかっただけで。
    『ラッキーカラー』は切ない話だった。
    50手前の大人の女性と男性の、駆け引き。
    寿美子の薬指にはめた指輪が赤沢に気づかれていたと分かったとき、そしてそれを弁明せずこれで良かったのだと受け入れたとき、帰ってからお風呂で泣いた時.....
    もらい泣きしそうだった。
    最後の話で無事結ばれたと分かり良かった。

  • 市民病院で安楽死事件のすえに、
    離島の派遣医師となった美和。
    愛も恋もなかったはずの、夢を断った漁師との関係。

    実家の開業医を継いだ矢先に、
    余命わずかの病気を宣告された鈴音。
    別れた夫に、残りわずかの日々を一緒に過ごしたいと言い出せない迷い。

    本屋の店長の佐藤。
    元バイトだった詩緒が、恋人の暴力から逃げてきてからの葛藤。

    鈴音の病院看護師の浦田。
    市民病院で患者だった赤沢が、約束通り自分に会いに来た決意。

    美和と鈴音と同級生で、
    放射線技師の八木が抱えるコンプレックスと鈴音への思い。

    鈴音の元夫の拓郎。
    再婚する父と亡くなった母への思い、病気を患う元妻の鈴音。

    鈴音の愛犬リンの産んだ子犬たちを
    幸せな人たち5人に、里親として託す。

    美和がいた島で、昴の家族の今後の行方が気になるw

    自分に嘘をついたり、ごまかしたりしちゃいけないんだね。
    葛藤は、一つずつ自分の中で納得の行くように消化していかなくちゃ。

    どの話も哀愁漂い、幸せを掴んでいく過程が面白かった。
    最近読んだ本で久々に(?)面白かったと思った)^o^(

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