- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041100578
作品紹介・あらすじ
月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って肌をあわせる男と女。傷はいつしかふさがり、ふたたび生まれかわるだろう-。死の淵の風景から立ちあがる生の鮮やかなきらめきの瞬間を情感豊かにつむぐ、今注目の著者による傑作小説。
感想・レビュー・書評
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評価は5.
内容(BOOKデーターベースより)
月明かりの晩、よるべなさだけを持ち寄って肌をあわせる男と女。傷はいつしかふさがり、ふたたび生まれかわるだろう―。死の淵の風景から立ちあがる生の鮮やかなきらめきの瞬間を情感豊かにつむぐ、今注目の著者による傑作小説。
出てくる人に次々とスポットをあてていく物語。それぞれの目線で同じ日々が過ぎていく。
全体にホンワカと話が進むが携わり方が様々なので最後に全体像が見え物語がストンと心に落ちる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
桜木 紫乃
角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/11)
北海道の小さな島の描写がとても美しかった
ヒロインの医師に惹かれる
6編がそれぞれ切ないけれど、死と向き合いながら「生きる」ことが描かれている
ラストはそれぞれが絡み合って後味がいい
う~ん大丈夫かななって思ってしまうけれど気持ちよくページを閉じた
≪ 死の淵に 背を向け歩く もう一度 ≫ -
20170105
どの物語も切ない。けれど、どの作品からも作者の登場人物に対する愛情が感じられる。心地良い読後感。 -
表紙の寒々しい、寂しい感じが気になって手に取った。
中身は連作短編。
静かに人を思う気持ちがどの話にも描かれていた。
「十六夜」「おでん」はざらっとした後味の悪さ、「ワンダフル・ライフ」で泣けて、「ラッキーカラー」「感傷主義」ではにんまり…。
最後の小さなお話はもう、どきどきしながら読んだ。
よかった、みんなあたたかい。
こんなつながりはとてもすてき。 -
『ラブレス』でとうとう鮮やかにブレイクスルーなさった今年の桜木さんの別の一面、穏やかな温かな連作短篇集。このひとのこういう作品がよみたかった。昏い空気が魅力的な作家で、そういう短篇もあるのだけれど、『ラブレス』の最後の光がこの作品世界を照らしているかのようにも感じられた。もう虜。
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いくつかストーリーがあるけど全部つながっている感じのやつ。
なだらかーなちょっとのアップダウンの出来事があってなんだかそれがすごく優しい気持ちになれる。 -
出てくる犬の名前と、家で飼っている猫の名前が一緒だった…、不思議な親近感が湧いた。
著者プロフィール
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